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「離党が筋」で一斉攻撃 - 産経・読売・日経・毎日の「対小沢社説包囲網」2012/06/22 07:44



<「対小沢社説包囲網」集>

産経:【主張】小沢元代表 増税反対なら離党が筋だ
2012.6.22 03:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120622/stt12062203120000-n1.htm

 民主党の小沢一郎元代表が消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案の採決で反対する考えを表明した。

 従来の党内手続きや「決められない政治」を打破しようという民主、自民、公明3党の関連法案の今国会成立の合意を否定するもので、遺憾というほかない。

 小沢氏は消費税増税を批判する一方、政権交代の原点としてマニフェスト(政権公約)堅持を強調してきた。

 だが、党幹事長などを務めた小沢氏も内容に責任を負うマニフェストは、無駄削減で16・8兆円の財源を生み出すと主張したが、その破綻は明白だ。

 野田佳彦首相は昨年の党代表選で増税に言及し、首相に選出後は一体改革の大綱や関連法案の決定で党内手続きを重ねてきた。

 小沢氏らは議論が途中で打ち切られたと反発するが、今回の造反は増税を政争の具にする政局至上主義のようにみえる。首相が政治生命を懸ける最重要法案に反対する以上、離党が筋だろう。

 党分裂を避けるため、輿石東幹事長ら執行部には、小沢氏らが造反した場合でも厳しい処分を行わない考えがあるようだ。

 だが、再び党内融和を名目に厳しい処分を見送ったからといって党内対立の構図は変わらない。スピード感をもって政策を展開できなければ、決められない政治からも抜け出せない。

 自民党の谷垣禎一総裁からは「頭がたくさんある」と統治能力を批判されてきた。小沢氏らの造反に首相や執行部が厳しく対処できるか。重要政策の方向性を定められない党の構造的問題を打破するチャンスともいえる。

 小沢氏は「選択肢はいくつかある。最善の道を選びたい」と離党や新党結成も示唆しており、同調者が増えれば民主党の衆院過半数割れも予想される。首相の大きなダメージとなる一方、新たな政界再編につながる可能性がある。

 会期延長について、自民、公明両党は8月のお盆休み前までの50日間程度を主張していたが、民主党は79日間の大幅延長を主張して野党の反対を押し切った。

 自公両党は、関連法案成立後の衆院・解散総選挙を首相に迫るつもりだったが、9月8日まで延長されたことで解散は遠のいたとの見方もあり、戦略の立て直しが必要となろう。


読売:小沢氏造反明言 民主は厳正処分を事前に示せ (6月22日付・読売社説)
野田政権が最重要課題と位置付ける法案に反対するのであれば、離党するのが筋であろう
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120621-OYT1T01521.htm

 政策がバラバラで、重要な方針がなかなか決まらない。民主党がこうした混迷から脱するためにも、造反には厳しい姿勢で臨む必要がある。

 民主、自民、公明3党は幹事長会談で、社会保障・税一体改革関連法案を衆院で速やかに採決し、今国会中に成立させることを確認した。

 法案の衆院通過は、来週の26日になると見られる。

 採決における焦点は、民主党内の造反の動きである。小沢一郎元代表は法案に反対する意向を改めて示し、採決が済めば、「最善の道を選びたい」と述べた。新党結成を検討する考えも表明した。

 野田政権が最重要課題と位置付ける法案に反対するのであれば、離党するのが筋であろう。

 小沢氏に同調した民主党議員らが、採決時に反対または棄権・欠席する可能性がある。仮に造反議員が多数離党した場合、与党が衆院でも過半数を割り込む事態さえ予想される。

 こうした事情から、輿石幹事長は造反があっても、「党をまとめていきたい」と、党分裂の回避を目指す意向を示した。

 だが、造反議員への処分を甘くすることは、民主党が内包する深刻な路線対立を一時的に糊塗(こと)するだけではないか。

 民主党は、内閣不信任決議案や予算案の採決時の造反に対し、厳しい処分を避けてきた。その結果、規律が緩み、党執行部の求心力も低下したことは否めない。

 党執行部は、造反すれば除名や離党勧告という重い処分を行うことを事前に明示し、採決に臨むべきだ。それが造反を思いとどまらせる上で一定の効果を持とう。

 一方、小沢氏は法案に反対する理由として、「大増税だけが先行するやり方は国民への背信行為」と語った。さらに、統治機構を変え、無駄を徹底的に省けば財源が生まれると、政権公約(マニフェスト)の主張を繰り返した。

 だが、予算組み替えなどで最終的に16・8兆円もの財源を捻出できる、としたマニフェストの根幹部分はすでに破綻している。それをどう説明するのか。

 鳩山、菅、野田の3代の内閣は、マニフェストの主要政策が実現不可能であることを事実上認め、現実路線にかじを切ってきた。政権交代後に積み重ねてきた政策論議を一切無視するような、身勝手な理屈は説得力を持たない。

 消費増税に反対し、社会保障制度や財政の破綻を招くことこそ、国民を裏切る行為である。(2012年6月22日01時28分 読売新聞)


日経:造反には毅然と対処せよ
党に反旗を翻すならば、まず離党をするのが筋だ。
2012/6/21付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42842030R20C12A6EA1000/

 政府と民主党が三役会議で社会保障と税の一体改革関連法案を巡る自民、公明両党との修正合意を正式に了承した。衆院での関連法案採決の際、民主党からどれだけの造反者が出るかが政局の次の焦点だ。

 小沢一郎元代表を支持する議員らは消費増税に反対する姿勢を変えていない。政治家なのだから言いたいことがあれば言えばよい。ただ、それには責任を伴うことを忘れてもらっては困る。

 小沢元代表は1993年に与党に属したまま内閣不信任決議に賛成した前歴がある。党に反旗を翻すならば、まず離党をするのが筋だ。

 ところが自ら去るどころか、小沢系には「無所属では次の選挙を戦えない。造反しても党員資格の一時停止のような微罪にとどめてほしい」と漏らす議員がいるそうだ。執行部にも「党分裂は避けたい」と呼応する声がある。

 政策の一致よりも党という外形が大事などという判断はあり得ない。小沢元代表に近いとされてきた輿石東幹事長だが、造反には除名をためらうことなく毅然と対処してもらいたい。

 小沢元代表と連携する鳩山由紀夫元首相は「党議拘束を外すべきだ」と発言した。処分逃れの窮余の一策なのだろうが、お門違いも甚だしい。

 臓器移植のような各自の死生観にかかわる議案で党議拘束を外した例はある。しかし一体改革は21世紀の日本をどう設計するかという政治の根幹にかかわる課題だ。基本政策がばらばらなままでは政党の名に値しない。

 19日の民主党政調合同会議は怒号の中で打ち切られた。日ごろから党の意思決定の仕組みが不明確なツケがあらわになった形だ。

 政治経験に乏しい議員の多い民主党は政権を取ってからもアマチュア気分が抜けないところがある。決めるべきは決め、やるべきことはやる。これを機にこうしたルールをきちんと確立することが重要だ。


毎日:民主修正合意了承 造反なら離党覚悟で
毎日新聞 2012年06月21日 02時31分
http://mainichi.jp/opinion/news/20120621k0000m070139000c.html

 消費増税関連法案の3党修正合意をめぐり民主党は党内の了承手続きを終えた。法案の衆院本会議での採決は国会会期末の21日からずれこむ見通しとなり、同党は参院での審議や残る懸案の解決に向けて会期の79日間延長を野党に提案した。

 党内では小沢一郎元代表に近い議員を中心に大量造反が見込まれ、対立は収束していない。採決をいたずらに引き延ばすようでは、政党間の信義にもかかわる。造反議員の処分方針も含め、野田佳彦首相は毅然(きぜん)とした対処を貫くべきだ。

 修正合意をめぐり民主党は前原誠司政調会長に一任することで審査を打ち切り、政府・民主三役会議で了承した。

 社会保障の看板政策を棚上げしての大幅譲歩だけに不満の噴出はやむを得ないが、事前に首相らに修正協議が一任されていなかったため、またも手続き論で党内が混乱している。お粗末と言わざるを得ない。

 採決がずれこむ見通しとなった背景にあるとみられるのが、党内反対派の動向だ。修正合意には自公両党が賛成しているため、かなりの議員が造反しても衆院本会議の可決自体は揺るがない情勢だ。

 ただ、衆院で造反が50人を大きく上回り党分裂に波及すると野田政権は今後の国会運営で衆参両院ともに少数勢力となりかねず、展開次第では内閣不信任決議案の可決も現実味を帯びてくる。政権にとって大きな打撃となることは間違いあるまい。

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/06/22 11:20

小沢は反対すると言っただけであり、反対票を投ずるとは一切言っていない。
ここが小沢のズルイところであり、賛成しないから欠席したと言ういつもの敵前逃亡の可能性もまだ50%はあるでしょう。
これだけ反対反対と強固に唱えて居ながら、欠席などと敵前逃亡でもすれば、小沢グループの崩壊は免れないし、ハトポッポも離れて行くでしょう。
もはや小沢に残された唯一の道は、反対票を堂々と投じて離党し新党を創り、自らは代表にならない事しか無いでしょう。
しかし、権力を握りたい御方の様ですので、何らかの役職には就くでしょうが。
まっ、党の顧問と言う所なのでしょう!?
小沢の本音は、まだ裁判を抱えても居るので民主党を敵に回したくは無いと言うのもあるでしょう。
離党すれば陸山会問題での証人喚問に曝されるのはほぼ決まり。
党に残ろうが離党し新党を創ろうが、小沢の終焉は近い。
なら最後にドーンと上がってパッと開いて散れ!
それを自身の花道にすれば良い。
無様に散るよりマシでしょう。

_ とおる ― 2012/06/22 12:18

週明けには、各紙の世論調査で、(小沢氏を)一斉砲撃。
・各党の支持率(小沢派を除く民主党、離党した小沢派を区別して支持率調査)

その次には、テレビのワイドショー・討論番組で、(小沢氏を)一斉砲撃。

中間派の戦意を喪失させて、26日に採決。

_ Y-SONODA ― 2012/06/23 09:18

★奔放な旅人さんへ

>小沢に残された唯一の道は、反対票を堂々と投じて離党し新党を創り、自らは代表にならない事しか無いでしょう。

まだどうなるかはわかりませんが、
ここまで煽っておいて、裁判を抱えていることをいいことに代表にはならないなどと言い出すんでしょうね。
結局は自分の力を見せつけたいだけのようにも見えてきますよね。

★とおるさんへ

>週明けには、各紙の世論調査で、(小沢氏を)一斉砲撃。
・各党の支持率(小沢派を除く民主党、離党した小沢派を区別して支持率調査)

すでにそんな世論調査は何度もありましたよね。
そのほとんどが小沢にとっては残念な結果。
おそらく今日明日あたりでまたまた出てくるとは思います。


★奔放な旅人さんへ

>その前に共産党かみんなの党あたりが内閣不信任決議案でも出さないかな。

とおるさんの「まさかの大ドンデン返し」が話題に。
おもしろいことになってきましたね。
結局はますます自民断然有利の状況ですね。

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