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日中首脳会談 尖閣諸島巡り応酬 盲目活動家念頭に「人権」提起2012/05/14 07:14

日中首脳会談 尖閣諸島巡り応酬 盲目活動家念頭に「人権」提起


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日中首脳会談 尖閣諸島巡り応酬 (画像引用)
5月13日 21時43分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120513/k10015089671000.html

中国が領有権を主張している沖縄の尖閣諸島を東京都の石原知事が購入する考えを表明してから初めての日中首脳会談が行われ、中国の温家宝首相は「核心的利益と重大な関心事項を尊重することが大事だ」と述べました。

これに対し、野田総理大臣は尖閣諸島は日本固有の領土だと明確に伝えたうえで「この問題が日中関係の大局に影響を与えることは望ましくない」と述べました。

北京を訪れている野田総理大臣は、日本時間の13日夕方、およそ1時間にわたって中国の温家宝首相と会談し、会談の前半は少人数で行われました。

後半の全体での会談の冒頭、温家宝首相は「少人数の会談で、私たちは重大な問題について突っ込んだ意見交換を行った。双方は相互信頼を増進させ、両国関係の健全で安定した発展を推進すべきだ」と述べました。

これに対し、野田総理大臣は「日中がともに発展し、地域・国際社会でさらに建設的な役割を果たすことが重要だ」と述べました。

今回の日中首脳会談は、尖閣諸島を東京都の石原知事が購入する考えを表明して以降、初めてで、温家宝首相は「核心的利益と重大な関心事項を尊重することが大事だ」と述べました。

これに対し、野田総理大臣は、尖閣諸島は歴史的にも国際法的にも日本の固有の領土だと明確に伝えたうえで、「この問題が日中関係の大局に影響を与えることは望ましくない」と述べました。

さらに、野田総理大臣は「尖閣諸島を含む海洋における中国の活動の活発化が日本国民の感情を刺激している」と述べ、中国側の対応を批判しました。

また、野田総理大臣は、中国の盲目の人権活動家、陳光誠氏を巡る中国政府の対応を念頭に「国際社会の基本的かつ普遍的価値の一層の理解と協力のため、日中人権対話などを活用して協力していきたい」と述べました。


盲目活動家念頭に「人権」提起=ウイグル会議に反発も-日中首脳会談
http://jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012051300249

 【北京時事】野田佳彦首相は13日の温家宝中国首相との会談で、「国際的な基本的かつ普遍的な価値の一層の理解と追求のため日中人権対話などを活用して(人権問題について)協力していきたい」と提起した。

 自宅軟禁から脱出し、米大使館に保護された盲目の人権活動家・陳光誠氏などの問題を念頭に置いた発言とみられる。温首相から反応はなかった。

 一方、温首相は、在外ウイグル組織「世界ウイグル会議」代表大会が14日から都内で開催されることに言及。日本政府が同会議のラビア・カーディル議長に査証(ビザ)を発給したことに反発したとみられる。 

 これに対して野田首相は「日中両国は緊密であるがゆえに時々難しい問題も起こるが、大局的見地に立つ必要がある」と理解を求めた。(2012/05/13-20:19)


日中韓投資協定の署名について
平成24年5月13日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kinkyu/2/20120513_125930.html

1.本13日(日曜日),北京にて山口壯外務副大臣(枝野幸男経済産業大臣が連署),朴泰鎬(パク・テホ)大韓民国外交通商部通商交渉本部長及び陳徳銘(ちん・とくめい)中華人民共和国商務部部長の間で「投資の促進,円滑化及び保護に関する日本国政府,大韓民国政府及び中華人民共和国政府の間の協定」(日中韓投資協定)への署名が行われました。

2.本協定は,日中韓三か国による経済分野での初めての法的枠組みを構築するものであり,経済的意義のみならず,三か国間の関係強化という政治的な意義も有するものです。また,既存の二国間投資協定を踏まえ,さらなる規律の整備を図ったことにより,投資環境の改善を実現しました。


日韓首脳会談(概要)
平成24年5月13日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kinkyu/2/20120513_201831.html

13日,日中韓首脳会議参加のために中国・北京を訪問中の野田総理は,現地時間の同日15時05分から約35分間,李明博大統領との間で日韓首脳会談を行ったところ,概要以下のとおり(日本側同席者:枝野経産大臣,齋藤内閣官房副長官,山口外務副大臣,長島総理補佐官ほか,韓国側同席者:金外交通商部長官,洪知識経済部長官,朴通商交渉本部長ほか)。

本会談では,現下の東アジア情勢を背景に,先の野田総理の訪米の話から始まり,共に米国の同盟国である日本と韓国が安全保障分野を含め協力することの重要性を確認し,つづいて,北朝鮮情勢につき多くの時間を費やした。

1.東アジア情勢等
(1)会談の冒頭,野田総理から,①日韓両国は,共に米国の同盟国であり,基本的価値,東アジア地域の平和と繁栄の確保等の利益を共有している,②今回、日中韓投資協定に署名し,日中韓FTA交渉開始に合意できたことを歓迎する,③今後も,二国間及び多国間の場で重層的で未来志向の日韓関係を構築していくべく,協力していきたい旨述べた。

(2)野田総理から,先の訪米の際のオバマ大統領との会談を紹介しつつ,日米同盟と現下の東アジア情勢について言及し,日米同盟はアジア太平洋地域における平和と安定の礎であるが,日韓米を始めとする三か国間の協力等を通じ,アジア太平洋地域においていかなる挑発行動や紛争にも適切に対応すべく緊密に連携していくべきである旨述べた。

(3)これに関し,李明博大統領は,野田総理の訪米は日米の協力の強化を確認し,成功裏に終了したものであり,祝意を述べる旨発言があった。

2.北朝鮮問題
(1)両首脳は,4月13日の北朝鮮によるミサイル発射は,累次の安保理決議の明白な違反であり,国連安保理が発射に対する強い非難と更なる挑発行為に対する警告を含む議長声明を迅速に発出し,国際社会の強いメッセージを明確に示すことができたことは,日韓を含む関係国の連携の成果であることで一致した。

(2)また,双方は,北朝鮮による更なる挑発行為を防止することが重要であり,このため,日韓・日韓米が,中国などの関係国とも協力しながら,緊密に連携していくことを確認した。そして,双方は,仮に更なる挑発行為があれば,しっかりと対応する必要があることでも一致した。

(3)野田総理より,拉致問題に関する韓国の支持に感謝し,離散家族再会問題も含めた人道上の問題の解決に向けて,引き続き協力していきたい旨要請した。

3.その他
(1)この他,両首脳は安全保障分野や経済分野での両国の協力を強化していくことにつき,意見交換をした。

(2)最後に,両首脳は,今回の会合は,現下の東アジア情勢の下で,日韓,日韓米の緊密な連携が重要であることを確認することができて有意義であり,引き続き,両国の様々なレベルで緊密に協力していくことを確認した。


日中首脳会談(概要)
平成24年5月13日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kinkyu/2/20120513_222956.html

13日(日),日中韓サミット出席のため中国・北京を訪問中の野田総理大臣は,人民大会堂において,16時頃(日本時間17時頃)から約1時間,温家宝総理との間で日中首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。(日本側同席者:枝野経済産業大臣,齋藤官房副長官,山口外務副大臣,長島総理補佐官,丹羽駐中国大使他,中国側:楊潔チ・外交部長,張平・国家発展改革委員会主任,陳徳銘・商務部長,程永華・駐日中国大使他)

1 日中関係総論
(1)双方は,昨年12月の野田総理訪中において達成した成果について,その後着実に進展が図られていること,日中国交正常化40周年である本年,日中関係が全体として良好な発展をとげているとの認識で一致した。

(2)野田総理から,互いの発展は日中両国,地域及び国際社会に大きなチャンスをもたらすものであり,今後も日中が共に発展し,地域・国際社会で更に建設的な役割を果たすことが重要との考えを改めて述べた。

(3)温総理から,この40年間,日中関係は大きく発展したが,時折紆余曲折もあった,、双方は,4つの基本文書に示された基本原則を踏まえ,核心的利益と重大な関心事項を尊重し,具体的な問題が大局を阻害することがないようにする必要がある旨述べた。これに対し,野田総理から,日中両国は緊密であるがゆえに時折難しい問題も生じるが,我々両国の指導者が大局的な見地に立って共に努力しなければならない旨強調した。

2 北朝鮮
(1)双方は,先般の北朝鮮のミサイル発射は,累次の安保理決議の深刻な違反であるとしてこれを強く非難した安保理議長声明及び制裁措置の実効性の向上の決定を評価した上で,今後は更なる挑発行為を防ぐことが重要であり,引き続き,日中両国間で緊密な意思疎通と協力を維持していくことを確認した。

(2)野田総理から,拉致問題の解決に向けて,北朝鮮側への働きかけも含め,中国側の一層の理解と協力を要請した。温総理から,中国側としては,日朝関係の改善を支持している旨述べた。

3 日中関係各論(※以下,項目ごとの括弧内は,昨年12月の野田総理訪中時に表明した「6つのイニシアティブ」を表す。)
(1)政治的相互信頼の増進(イニシアティブ①)
(ア)双方は,政治的相互信頼の増進のため,ハイレベル交流の一層の活発化で一致した。野田総理から中国首脳の訪日を改めて招請し,温総理から,両国の外交当局間で良く意思疎通を図っていきたい旨述べた。また双方は,日中ハイレベル経済対話の早期開催で一致した。
(イ)双方は,安全保障分野での交流と協力を進め,信頼醸成を図っていくことの重要性で一致した。
(ウ)野田総理から,国際社会の基本的かつ普遍的価値の一層の理解と追求のため,日中人権対話等を活用し協力していきたい旨述べた。
(エ)温総理から,ウイグルの問題について原則的立場を述べた。野田総理からは,日本の立場を述べた上で,日中両国は緊密であるがゆえに時折難しい問題も生じるが,我々両国の指導者が大局的な見地にたって共に努力しなければならない旨述べた。

(2)海洋に関する協力(イニシアティブ②)
(ア)双方は,今月16日に杭州で「日中高級事務レベル海洋協議」第1回全体会議が開催されることを歓迎し,この協議を通じて,海洋関係機関間の信頼醸成が図られることへの期待感を表明した。
(イ)野田総理から,東シナ海資源開発に関する国際約束締結交渉の早期再開を改めて強く要請した。これに対し,温総理から,交渉の早期再開に向け双方の意思疎通をしっかり行っていきたい旨述べた。
(ウ)尖閣諸島について,温総理から中国独自の主張に基づく言及があり,野田総理からは,我が国の基本的立場について述べた上で,本件をめぐる問題が日中関係の大局に影響を与えることは望ましくない旨述べた。温総理からも同趣旨の発言がなされた。野田総理からは,尖閣諸島周辺を含む海洋における中国の活動の活発化が日本国民の感情を刺激していることに言及し,中国側の冷静な対応を強く求めた。

(3)震災を受けた協力(イニシアティブ③)
野田総理から,中国の輸入規制及び渡航制限につき,最新状況を踏まえた一層の緩和,見直しを要請した。また,野田総理から,福島-上海便等の被災地への直行便の早期復航を改めて要請した上で,7月1日から,被災三県を訪問する中国人個人観光客に対する数次ビザ発給を開始する旨表明した。

(4)互恵的経済関係のグレードアップ(イニシアティブ④)
(ア)双方は,日中韓投資協定の署名,日中韓FTA交渉開始の合意を歓迎し,東アジア地域の包括的な経済連携の進展に向けて協力することで一致した。
(イ)双方は,日中社会保障協定に関する協議の進展を評価した上で,早期の締結を目指し,協議を一層加速化させることで一致した。
(ウ)双方は,昨年末に合意した日中金融協力の進展を歓迎し,更なる充実化で一致した。その他,航空,省エネ・環境フォーラムを通じた協力,映像等コンテンツ分野の官民交流,サービス分野の経済交流,観光促進,知財保護等の分野での協力推進でも一致した。

(5)文化・人的交流(イニシアティブ⑤)
(ア)双方は,各種行事や交流を着実に進め,本年の「日中国民交流友好年」を一層盛り上げていくために協力することで一致した。
(イ)双方は,国民感情の改善という観点から,40周年の機会を捉え,両国民間の相互理解増進に向けた取組の強化で一致した。
(ウ)野田総理から,今般中国から日本に対し新たにトキを供与することに対する謝意を表明した。

(6)地域・グローバルな課題に関する対話・協力(イニシアティブ⑥)
(ア)双方は,IMFの資金基盤とチェンマイ・イニシアティブの強化に関する合意において日中両国が果たした重要な役割を評価し,今後日中が連携し,これら合意を着実に実施することで一致した。
(イ)野田総理から,日米中3か国の戦略的安定が重要との観点から,日米中対話が重要である旨述べた。温総理から,日米中対話については現在中国側で真剣に検討している旨述べた。