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007 「中国のジャッキー・ケネディ」を愛したスパイ--薄熙来完全失脚、その妻・谷開来も殺人容疑で拘束2012/04/11 08:35

007 「中国のジャッキー・ケネディ」を愛したスパイ--薄熙来完全失脚、その妻・谷開来も殺人容疑で拘束


<関連記事>

薄熙来氏、党中央要職も事実上解任 妻も殺人容疑で拘束
2012年 4月 11日 8:01 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_424176

 中国共産党は、重慶市党委員会書記の職を解かれた薄熙来氏が共産党中央の要職も事実上解任され、また同氏の妻、谷開来氏も英国人ビジネスマンのニール・ヘイウッド氏殺害容疑で拘束されたことを明らかにした。国営新華社通信が10日が伝えた。

 学生の民主化運動を弾圧した1989年の天安門事件以来最大の政治危機の発端となった今回のスキャンダルは、新華社通信の報道で驚くべき展開となった。

今回の事件で、今秋に10年に一度の最高指導部の交代が予定されている中国政界に混乱が生じているとともに、共産党支配を支える指導部の結束にダメージが広がっている。

 新華社通信によると、薄氏は「重大な規律違反」があったとして政治局員と中央委員の職務を停止された。また、谷氏は現在、ヘイウッド氏の死亡事件に関連し、薄一家の雇用人とともに司法機関に拘束されている。二人は「意図的な殺人」に関与した疑いが「非常に高い」という。

 同通信はヘイウッド氏について、谷氏とその息子と良好な関係を保っていたが、経済的な利害の対立が生じたという。ヘイウッド氏は薄夫妻の息子、薄瓜瓜氏と親しい間柄で知られていた。

 新華社通信によると、中国の警察はヘイウッド氏死亡の捜査を再開するために捜査チームを立ち上げたという。

 英国のヘイグ外相は10日、ヘイウッド氏死亡の調査再開を歓迎するコメントを発表した。


薄熙来・前重慶市トップの全役職を停止
2012/4/11 0:17
http://s.nikkei.com/I08dKR

 【北京=大越匡洋】中国共産党は10日、重慶市党委員会書記の職を3月に解かれた薄熙来氏について、重大な規律違反があったとして、政治局員、中央委員の党職務を停止する処分を決めた。国営新華社が夜11時に伝えた。今後は党員の不正などを摘発する党規律検査委員会がさらに調査する。

 薄氏を巡る一連の問題は、薄氏の元側近である王立軍・前重慶市公安局長が2月、四川省成都の米総領事館に駆け込んだのが発端。公安当局は昨年11月に重慶市で英国人が不審な死を遂げた事件との関連を重視し、再調査を進めた。その結果、薄氏の妻と子がこの英国人と親密で、経済上の問題が生じ、関係がこじれたという。当局は英国人の死因を他殺とみており、薄氏の妻を殺人の容疑で司法機関に移送した。


標的は薄煕来氏本人 国際問題に発展も
2012.4.11 01:36
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120411/chn12041101370002-n1.htm

 【北京=川越一】中国の次世代指導者の一人とされていた元重慶市トップの薄煕来氏が10日、市共産党委員会書記を解任されたのに続き、党中央政治局員などの資格も停止された。同日、妻の谷開来氏らが、英国人男性の殺害に関わった疑いが発覚。当局の“標的”が薄氏本人であることは、想像に難くない。

 昨年11月、重慶市内のホテルで不審な死を遂げた英国人男性、ヘイウッド氏の死因はアルコールの過剰摂取とされ、検死解剖もせずに火葬されていた。国営新華社通信によると、公安当局は同氏の死因について再捜査した結果、「他殺」と断定。各種の証拠から、谷氏らが、殺害に関与していた疑いが強まった。「ヘイウッド氏と谷氏の間で経済的利益に関する矛盾が激化していた」としている。

 英政府からも要請があった再調査の決め手となったのは、四川省成都市の米国総領事館に駆け込み、薄氏解任の発端を作った元側近の王立軍氏の証言。王氏が薄氏に毒殺との見解を示した後、両者の関係が悪化したとされる。

 公安当局は「中国は社会主義法治国家であり、誰であろうと法律に違反すれば法に従い処分を受ける」と強調。薄氏に司法の手が伸びることを示唆している。薄氏の政治生命を絶つために“真相”を公表した形だが、これにより党内闘争は、国際問題にも発展する様相を帯びてきた。


薄氏解任劇「点と線」結ぶ妻 変死英国人と愛人関係?
2012.4.9 09:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120409/chn12040909260000-n1.htm

 今秋の党大会で指導部が交代する中国の政界を揺るがす、重慶市トップの薄(はく)煕(き)来(らい)共産党委員会書記(62)の解任問題。真相が明かされず、臆測が臆測を生んでいるが、ここにきて薄氏の妻で弁護士の谷開来氏(51)が疑惑の中心に浮上してきた。親交の深かった英国人ビジネスマンの不審死や、弁護士の地位を利用した不正疑惑との関連が取り沙汰され、薄氏の解任に関係している可能性が高い。

 共同通信によると、昨年11月、英国人ビジネスマンが重慶市のホテルで死亡しているのが見つかった。中国人の妻を持つニール・ヘイウッド氏=当時(41)。公安(警察)当局は過度のアルコール摂取が死因と判断して検視もせずに火葬したが、ヘイウッド氏は禁酒主義者であったことから不審死の疑いが出た。

隠蔽図り圧力か

 ヘイウッド氏は薄氏が遼寧省大連市長を務めていた1990年代に大連市で谷氏と知り合い、薄氏の息子、瓜瓜氏(24)=現在は米ハーバード大学院生=の家庭教師をしたり、英オックスフォード大学への留学を世話したりする中で谷氏と親交を深めた。だが、ヘイウッド氏の死去数カ月前から2人の関係は悪化。米紙ウォールストリート・ジャーナルなどによると、ビジネス上のトラブルとの見方のほか、抜き差しならぬ愛人関係がこじれたとの情報もあり、ヘイウッド氏は周囲に「身の危険」を打ち明けていたという。

 王立軍・元重慶市副市長の米国総領事館駆け込み事件をめぐる党の暫定報告書は、薄氏が「家族の関わる事件の隠蔽(いんぺい)を図り、王氏に圧力をかけた」ことが事件のきっかけだったと指摘しており、谷氏がヘイウッド氏の不審死に関わっていた可能性がある。疑惑について公安局長として部下から報告を受けた王氏は、ヘイウッド氏の死因は毒殺と確信し、1月下旬に薄氏に「あなたの家族が関わる重大事件があり、捜査員がプレッシャーを感じて辞職を申し出ている。適切に処理してほしい」と報告したとされる。

 2月になって薄氏は王氏の公安局長の職を解くとともに、側近らを動員し家族の捜査に関わった捜査員らを次々と拘束しており、王氏は薄氏の隠蔽工作に身の危険を感じ、米総領事館を訪れて亡命申請をしたという筋書きが浮ぶ。

「威光で顧問料集め」

 「私も妻も、いかなる個人的な財産も持っていない」。解任される前の記者会見で薄氏は訴えたが、大連市長時代の薄氏の醜聞を報道したことなどから国家機密漏洩(ろうえい)罪で服役した香港紙、文匯報の元大連駐在記者、姜維平氏=カナダ在住=は「全くのうそ」と言い切る。谷氏は北京で弁護士28人を擁する開来法律事務所の所長を務めるが、姜氏は「(谷氏は)法廷には全く姿を現さない弁護士。専ら夫の威光を借り、企業から顧問料名目で多額の現金を集めていた」と指摘する。昨年には、息子の瓜瓜氏が米国で真っ赤なフェラーリを乗り回していると香港紙で報じられ、国民のひんしゅくを買っている。

 今回の「事件」を、胡(こ)錦(きん)濤(とう)国家主席(69)を中心とした共産主義青年団派は、薄氏が中心人物である太子党(党高級幹部の子弟グループ)派の弱体化に利用した。ただ、中国指導部はほぼ例外なく、役得ビジネスなど皆すねに傷を持っているのが実態だ。薄氏の解任後、谷氏も拘束され、夫と同様に当局の調査を受けているとされるが、権力闘争の中で共青団派が探る落としどころが注目される。



 米総領事館駆け込み事件 中国・重慶市は2月初め、市トップの薄煕来共産党委員会書記の側近で、暴力団一掃に取り組んだ王立軍副市長について、兼任していた公安局長を解任する人事を発表。直後の2月6日に王氏が四川省成都の米総領事館に駆け込んでいたことが判明、王氏の亡命申請説が出た。王氏は中国当局による説得の末、総領事館を出たが、その後、当局の取り調べを受けているとされる。最高指導部である党政治局常務委員会入りが有力視されていた薄氏は3月15日、解任が発表された。王氏が総領事館へ駆け込んだ理由や薄氏が解任された理由は明かされていない。(SANKEI EXPRESS)



「中国のジャッキー・ケネディ」と言われた薄熙来氏の妻
http://jp.wsj.com/World/China/node_423069

'Jackie Kennedy of China' at Center of Political Drama
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303299604577327472813686432.html

China's 'Jackie Kennedy' under scrutiny
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-17672680

'Jackie Kennedy of China' suspected in death of British businessman
http://worldnews.msnbc.msn.com/_news/2012/04/10/11121921-jackie-kennedy-of-china-suspected-in-death-of-british-businessman?chromedomain=behindthewall&lite

Bo Xilai's wife Gu Kailai arrested for Neil Heywood's murder (画像引用)
http://www.telegraph.co.uk/expat/expatnews/9196486/Bo-Xilais-wife-Gu-Kailai-arrested-for-Neil-Heywoods-murder.html


重慶スキャンダル‎:薄煕来のインナー・サークルの英国人が不審死
その背後に潜むはMI6のハクルート・アンド・カンパニーとシェールガス利権
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2012/04/02/6397685

薄熙来を語るとき、意味不明の「保守系(左派)」などやめて、「ネオマオ」を提案しておきたい
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2012/04/07/6403342