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「日本の任務は機雷掃海、イルカに乗っていざホルムズ海峡へ?」--能天気なチョークポイント依存度突出国を揺さぶるマイヤーズ元米統合参謀本部議長発言2012/01/19 07:24

「日本の任務は機雷掃海、イルカに乗っていざホルムズ海峡へ?」--能天気なチョークポイント依存度突出国を揺さぶるマイヤーズ元米統合参謀本部議長発言


ホルムズ海峡を通る原油やLNGに依存するのは米国ではなく日本。
脱原発でその重要性はますます高まっている。

日本の国益に直接関係しているのだから、
軍事行動参加の是非を巡る国民の議論に長い時間は不要ではないか。

ホルムズ海峡で紛争が起きた場合はイルカ利用の特殊部隊を送り込む可能性も。
日本もまたイルカと共に機雷掃海の任務をお願いしたい。

こんな風にも聞こえるリチャード・マイヤーズ元米統合参謀本部議長の発言。
ある意味オフショア・バランシングな響きも感じられる。


<関連記事>

元米統合参謀本部議長「イランの海峡封鎖困難」
2012/1/19 0:21
http://s.nikkei.com/wh4thT

 対イラク戦争を指揮した経験を持ち、現在来日中のマイヤーズ元米統合参謀本部議長が緊迫の度を増すペルシャ湾岸情勢について、イランのホルムズ海峡封鎖は困難で、最重要懸念は核物質の拡散だという認識を示した。都内で日本経済新聞と会見し、情勢が悪化すれば、米国は新たな国連決議採択に基づく「イラン封じ込め」作戦を展開するとも指摘した。主なやりとりは次の通り。

 ――ペルシャ湾岸情勢をどう見る。

 「危険度を増している。歴代米政権はイランの核開発を許してこなかったが、イランはその道を進んでいる。外交的な解決を希望していたが、選択肢は狭まった。最後に残るのは武力行使だが、とても悪い選択肢だ」

 ――「軍事的選択肢」の噂はブッシュ前政権時代にもあった。

 「(プルトニウム型と違いイランの高濃縮ウラン=HEU=による核爆弾製造施設は)攻撃目標に定めるのが難しい。最も懸念するのは核物質がハマス、ヒズボラなど過激なイスラム原理主義組織に拡散することだ。アルカイダが核物質入手を画策していたことは有名だ。そうなれば9.11(米同時テロ)より大きな悲劇が我々を襲う」

 ――イランの「核武装」は懸念材料でないか。

 「単に核武装ならばミサイル防衛で対応できる。核弾道ミサイルに対する防衛能力はかなりのレベルだ。ミサイル発射施設を隠すことも難しい」

 ――ホルムズ海峡を巡る米・イランの軍事的衝突はあるか。

 「イラン次第だ。海峡を封鎖しようとすれば、衝突は避けられない。ただペルシャ湾で海軍の衝突が起これば、混乱はイラン国内にも及ぶ。イランはそれを懸念しているはずだ。最高指導者ハメネイ師とアハマディネジャド大統領には路線差もある。そこを突いてより現実的な道を探らせる道を期待したい」

 「(海峡封鎖は)それほど簡単ではない。とても難しいはずだ。前回(イラン・イラク戦争当時)もイランは試みたが成功せず、多くの海軍・関連施設を失った。(封鎖が容易だという)イラン海軍将官の発言は石油価格を上げるために言ったのかもしれない」

 ――米軍の対応は。

 「国際法に照らし、イランが誤った行動を取れば、平時の平和維持活動の原則に基づき対応する。2つの空母機動部隊で十分だ。(欧州)同盟各国の軍隊もいる」

 ――「次の一手」は。

 「公海上でイランが海上封鎖などの動きを見せれば、国連決議を採択し、他国も参加させる仕組みを作る。それは外交的、軍事的なものも含む。1991年の湾岸戦争のケースがモデルになる」

 「その際、日本の機雷掃海のノウハウはとても役立つ。日本はホルムズ海峡を通る原油に依存しており、国益に直接関係しているので(是非を巡る)国民の議論に長い時間は不要ではないか」

(聞き手は編集委員 春原剛)


米軍元大将 封鎖で直ちに行動
1月19日 4時10分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120119/k10015377111000.html

イランが欧米との対立からペルシャ湾のホルムズ海峡の封鎖も辞さない構えを示していることについて、アメリカ軍のトップも務めた元大将は、イランが海峡封鎖に動けばアメリカ軍は直ちに行動を起こし、「イラン海軍は大きな打撃を受けることになる」という見方を示しました。

2005年までの4年間、アメリカ軍の制服組のトップ、統合参謀本部議長を務めたリチャード・マイヤーズ元空軍大将は18日、都内でNHKのインタビューに答えました。

マイヤーズ氏は、イランが核開発を巡って欧米と対立し、原油の主な輸送路であるペルシャ湾のホルムズ海峡の封鎖も辞さない構えを示していることについて、「海峡の自由な航行は世界経済にとって極めて重要だ。イランが海峡封鎖の動きを見せれば、アメリカや同盟国は直ちにこれを阻止するだろう」と述べました。そのうえで「海峡を封鎖しようとすれば、イラン海軍は大きな打撃を受けることになる」と強調し、イランを強くけん制しました。

また、キム・ジョンウン氏が後継者となった北朝鮮情勢について、マイヤーズ氏は、今回の来日に先立って中国で政府関係者と意見交換したことを明らかにしたうえで、「権力の継承が混乱なく進むのか、中国の当局者でさえはかりかねているようだった」と述べ、今後の動きを慎重に見極めていく必要があるとの考えを示しました。


ホルムズ海峡、再露呈する日本のアキレスけん (画像引用)
編集委員 志田富雄
2012/1/18 6:00
http://s.nikkei.com/yqvQIL

 イラン軍が封鎖をほのめかし、原油市場が凝視するホルムズ海峡を米国のエネルギー省は「世界で最も重要な原油輸送のチョークポイント」と位置付ける。チョークポイントは重要な輸送路を軍事的にピンポイントでふさぐ(choke)ことができる海上の場所を指す。そこで物流が止まれば、各国の経済活動や日常生活が大きな影響を受ける。

 米エネルギー省によると、ホルムズ海峡を通過する原油の量は(サウジアラビアなどの増産によって)2011年に日量1700万バレル(09~10年は平均1550万~1600万バレル)まで増え、世界の原油需要(国際エネルギー機関の12年見通しで9000万バレル)の2割近い。仮に同海峡が封鎖されれば「原油相場の上昇幅は1バレル100ドルを超す」(マーケット・リスク・アドバイザリーの新村直弘代表取締役)との見方が出るのはそのためだ。

 ホルムズ海峡は最も狭いところで幅30キロメートル以上ある。そこに国際海事機関(IMO)が片側2カイリ(約3.7キロ)ずつの航路を定めている(地図参照)。チョークポイントの航路はほぼ直角に曲がり、ペルシャ湾へ向かう西航路は長さ8カイリ(通常の航行時間で約30分)、ペルシャ湾から帰る東航路が6カイリ(同25分)ある。ホルムズ海峡の西側、ペルシャ湾岸にはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェート、イラクといった世界屈指の産油国の原油や液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)の積み出し港が並ぶ。

 日本船主協会(東京・千代田)は「幅2カイリの航路はマラッカ、シンガポール海峡などと比べかなり広い」と話す。水深も65~85メートルと、ホルムズ海峡を通過する最も大きい船、超大型原油タンカー(VLCC)の満載時の水深が20メートル強であることを考えれば十分な余裕がある。規定の航路を外れても水深はあり、それが米軍などと比べたイランの軍事力とともに「ホルムズ海峡の完全な封鎖は難しい」との見方につながっている。

 しかし、米エネルギー省が指摘するように世界経済にとって原油の海上輸送量の35%を占めるホルムズ海峡の重要性はきわめて高い。陸上のパイプライン整備も進むが、「すべてのパイプラインを駆使しても代替能力はホルムズ海峡の通過量の3分の1ほどにすぎない」(新村代表)。同海峡が通れなくなった場合の迂回(うかい)策には限界がある。

 さらに、輸入原油の8割がホルムズ海峡を通る日本にとって同海峡封鎖の影響は価格高騰にとどまらない。原油に比べれば調達先が中東以外に分散しているとはいえ、火力発電燃料として依存度が急速に高まるカタールなどからのLNG輸入もホルムズ頼りだ。

 10年にホルムズ海峡を通り、日本とペルシャ湾を行き来した船の数は3300隻(片道が1隻)を超す。そのうち36%が原油タンカーで、LNG船(12%)、LPG船(11%)、石油化学製品や石油製品を運ぶ船(計17%)などが続く。

 万が一、偶発的な軍事衝突などをきっかけにホルムズ海峡が通れなくなり、原油と石油製品を合わせ200日分ある国家・民間備蓄が底をつく前に事態が収拾しなければ、原燃料の供給が止まるために大部分の製造業が立ちゆかなくなる。輸入品で代替しようにも燃料がないためにトラック輸送などが機能しない。農業機械やビニールハウスの暖房燃料が必要な農業、漁船に頼る漁業活動も停止してしまう。

 過去、再三指摘されたリスクだが、ホルムズ海峡問題は「現在の日本がわずか幅4キロ足らずの航路の先に成り立っている」事実を示している。たとえ海峡封鎖の確率は低くとも、影響の大きさは欧米の比ではない。危機感の欠如は許されない。英語のチョーク(choke)には「息の根を止める」という意味もある。


<関連記事>

ホルムズ海峡めぐる米国・イランのチキンレースは大盛り上がり
忍び寄る危機に気付かぬ能天気なチョークポイント依存度突出国
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2012/01/09/6283932

エネルギー白書2010
第1部 第1章 第4節 総合的なエネルギー安全保障の定量評価
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/1-1-4.html

各国のチョークポイント依存度の推移 (エネルギー白書2010より)
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/09/06/6089940

シー・シェパード、イラン・イルカ戦争でいざホルムズ海峡へ?
--米軍が対イラン戦でイルカ利用か
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2012/01/18/6296411

ロイター:伊船長を叱責の隊長が英雄に、「Vada a bordo, cazzo! (船に戻れ、ばか野郎!)」Tシャツも販売開始2012/01/19 23:06

、「Vada a bordo, cazzo! (船に戻れ、ばか野郎!)」Tシャツ


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伊船長を叱責の隊長が英雄に、「船に戻れ」Tシャツも販売開始
2012年 01月 19日 14:22 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE80I02620120119

[ローマ 18日 ロイター] 船長と沿岸警備隊の隊長との通話記録が明らかになったイタリアの豪華客船座礁事故。同国では、船長に「船に戻れ」と怒り口調で指示した隊長が、国の威信を守ったとして英雄視され、Tシャツの販売も始まった。

グレゴリオ・デファルコ隊長(48)は事故直後、フランチェスコ・スケッティーノ船長(52)に「よく聞け、スケッティーノ。自分は助かったと思っているだろうが、このままでは済まないぞ。早く船に戻れ」などと叱責(しっせき)した。

隊長はイタリア語のスラングで、強調語としても使われる「cazzo(男性器の意味)」という言葉を使い、船長に船に戻るように迫った。その「Vada a bordo, cazzo(船に戻れ、ばか野郎)」のフレーズがプリントされたTシャツの販売が18日までに始まった。

伊紙コリエレ・デラ・セラは「ありがとう、隊長」との見出しを用い、「2人の男の2つのストーリー。1人(船長)はわれわれに恥をかかせ、もう1人(隊長)は名誉を回復してくれた。われわれの国にはあなたのような人が必要だ」と隊長をたたえた。

ツイッターやフェイスブックなどにも、隊長を称賛するメッセージが続々と寄せられている。ソフィア・ロサダさんは、ツイッターに「デファルコのような男が国を引っ張るべきだ。でも、今はスケッティーノのような男があふれている」とコメント。

少年のサルバトーレ・ガルジッロ君は「今度、大人になったら誰になりたいかと聞かれたら、デファルコ隊長のようになりたいと答える」とツイッターに書き込んだ。

当のデファルコ隊長自身は記者団に対し、「私はヒーローではない」と語っている。


イタリア、沈み行く船は国を象徴との見方を自覚
イタリアのメディアは、電話で船長を非難した沿岸警備隊の司令官グレゴリオ・デファルコ氏をもてはやしている。同氏が発した「船に戻れ、ちくしょうめ!」を意味する鮮やかなイタリア語をプリントしたTシャツがインターネットで売られている。
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_377669?mod=WSJ3items


<画像引用>

Costa Concordia: Italians buy t-shirts with 'Get back on board, for ----’s sake!' logo
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/italy/9022477/Costa-Concordia-Italians-buy-t-shirts-with-Get-back-on-board-for-s-sake-logo.html