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「北極海航路」発展へプーチン首相が大号令2011/09/24 07:36

「北極海航路」発展へプーチン首相が大号令


<関連記事引用>

▼「北極海航路」復興へ露プーチン首相が発破 温暖化で海氷減少 欧州・アジア最短ルート
2011.9.23 20:50 (画像引用)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110923/erp11092320510009-n1.htm

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン首相は23日までに、自国沿岸の北極海を横断する「北極海航路」をスエズ運河に比肩する「世界的な大動脈」に発展させる方針を示し、インフラ整備に力を入れるよう関係当局に発破をかけた。地球温暖化で北極海の海氷が減少、夏季の航行が比較的容易になったのに伴い、北極海航路は欧州とアジアを結ぶ最短ルートとして国内外の関心を集めている。

 プーチン氏は22日、北西部アルハンゲリスクで行われた国際会議で「北極海航路はコストや安全性などの点で伝統的な航路に対抗しうるようになる」と発言。同航路では欧州北部-東アジアの航行距離をスエズ運河経由に比べて3分の1ほど短縮でき、「利用する国や企業には大きなメリットがある」と強調した。

 北極海航路は旧ソ連が軍事目的で開拓したものの、ソ連崩壊後は市場経済化の混乱とともに壊滅的に衰退。ただ、北極海の海氷減少を受けて大型タンカーや貨物船を実験的に運航するケースが増えており、今年の同航路での輸送量は70万トンに達する見通しだ。

 ロシアとしては、北極圏での石油・天然ガス開発をにらみ、この航路をアジア地域への主要な資源輸送経路とする狙いもある。

 ロシアは現在、北極海航路での伴走に必要な砕氷船を10隻運用しており、政権は2020年までにさらに3隻の原子力砕氷船と6隻の電気推進砕氷船を建造する計画。プーチン氏はこのために14年までに380億ルーブル(約900億円)を支出することを明らかにした。

 北極海航路をめぐっては、夏場の数カ月間しか航行できないことや砕氷船の利用によるコスト高といった問題点が指摘されるほか、通信網の構築や沿岸部の港湾整備など安全面の課題も山積している。


▼ロ首相、北極海航路発展へ大号令 インフラ整備推進
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092301000156.html

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン首相は22日、ロシア北部アルハンゲリスクでの国際会議で、同国北方の北極海航路をスエズ運河並みの世界の物流の大動脈へと発展させるため、インフラ整備などを進めるとの大号令をかけた。インタファクス通信などが伝えた。

 気候変動により、夏の北極海航行が容易になりつつある中、首相は「北極海航路は料金、安全性などの面で(スエズ運河経由の)伝統的な物流ルートに対抗できるようになる」と強調。

 北極海航路を利用すれば、欧州北部から東アジアへはスエズ経由より距離を大幅に短縮できることもあり「企業は経済的に大きな利益を得られる」と訴えた。


▼北極海航路が世界のロジスティックスを変える
ミハイル アリストフ
20.09.2011, 13:02
http://japanese.ruvr.ru/2011/09/20/56430181.html

 シベリア有数の港町であるドゥディンカでは、北極海を航行する船舶のための国際通行管理センターが設立された。最初にこのセンターを通過したのは、ディーゼル電気船「ザポリャールニイ」で、この強化砕氷船はコラ半島からロシア北西部や中国の上海に鉄鋼を輸送する業務に従事している。

 この船が上海に到着するためには19日から20日かかるが、もしも従来どおりヨーロッパからスエズ運河経由のルートを取るとなれば、約65日もかかってしまう。それゆえ、ドゥディンカに国際通行管理センターが設けられたことによって北極海航路の整備が進み、リードタイムが短縮されることとなる。

 ただ、気象条件が航路に影響を与えるのも事実で、北極南極学術研究センターのウラジーミル・ソコロフ専門家は、北極圏の厳しい気象条件について、次のように語っている。

―北極海航路の問題は、流氷が大量に存在していることです。確かに流氷がなく、スムーズに航行できる時期もありますが、1年のうちたったの1ヶ月か、おおくても1ヶ月半です。それ以外の時期には砕氷船が必要となります。ムルマンスクを母港とするロシア原子力船団は、自らの課題をしっかりと遂行しています。航行に必要な出力を十分に有しているのです。

 世界に存在する原子力砕氷船10隻のうち9隻はロシアに所属している。2012年から2020年にかけてはさらに3隻以上の新世代原子力砕氷船が建造されることになっている。

 ウラジーミル・ソコロフ専門家は、外国からも北極航路への関心が高まっていると指摘している。

―国際社会は北極海航路の活用の可能性を検討しています。EU(欧州連合)も北極航路の研究を行う国際機関に資金援助を行っています。現在大型船舶が通過するたびに、多くの注目が集まっており、活用の将来性に関する分析が行われています。

 また北極航路は北極海の天然資源の開発にも大きな役割を果たすと見られている。ロシアの大陸棚にある資源は、石油換算で1000億トンに上ると見られており、石油や液化天然ガス(LNG)として、アジア太平洋諸国への輸出が検討されている。

 ロシア大統領府のセルゲイ・ナリシキン長官は次のように述べている。

―アジア太平洋諸国とのエネルギー協力の発展は、ロシアにとっても戦略的な意味を持っている。アジアでのエネルギー需要はヨーロッパよりも格段に急速に高まっている。

 エネルギー会社は2020年までに北極海ルートを経由する輸送を6400万トン、2030年までには8500万トンにまで増加させる計画を打ち出している。その意味で、北極海航路の開発は、世界のロジスティックスに新しい時代を切り開くこととなるだろう。

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