Google
WWW を検索 「園田義明めも。」を検索

中国台頭で目覚めるアジアの現実主義:野田首相は「東アジア共同体」棚上げ&「自由と繁栄の弧」復活へ、インドはバングラデシュに接近中2011/09/08 08:03

中国台頭で目覚めるアジアの現実主義:野田首相は「東アジア共同体」棚上げ&「自由と繁栄の弧」復活へ、インドはバングラデシュに接近中


<関連記事引用>

▼首相「領土守り抜く備えを」 月刊誌に寄稿
2011/9/6 11:10
http://s.nikkei.com/o5SDvU

 野田佳彦首相は近く発売する月刊誌「Voice」で「わが政治哲学」と題する論文を発表する。東日本大震災からの復旧・復興や財政健全化などを巡って持論を展開。外交・安全保障の分野では「いま、この時期に東アジア共同体などといった大ビジョンを打ち出す必要はない」として、鳩山政権時に打ち出した構想を事実上、棚上げする方針を示している。

 東アジア共同体は日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)地域などでの安定した経済協力と安全保障の枠組みを構築する構想。旗振り役の鳩山由紀夫首相(当時)が「対等な日米関係」を目指したこともあり、当初「米国外しではないか」などとする疑念を招いた経緯がある。

 首相は「平成24年(2012年)は、多くの国々で指導者が代わる。権力の交代時期には、とかく波風が立ちやすい」と指摘。東アジア共同体構想の推進より、日米同盟の強化とともに「わが国の領土を守り抜く備えを、しておかねばならない」としている。

 具体的には中国の海洋進出を念頭に「領土領海に絡む重大な事件が発生した場合に日本がいかなる姿勢を打ち出すべきか、シミュレーションをしておく」などと主張している。

 首相は民主党代表選では経済連携協定(EPA)など経済連携の推進を打ち出している。東アジア共同体構想への否定的な見解は、当面は現実的な2国間、多国間の協力を進める方針を示したものとみられる。


▼「アジアの2大民主国家」=日印関係強化へ決意-首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011090600914

 野田佳彦首相は6日夜、都内で開催されている「日印グローバル・パートナーシップ・サミット2011」であいさつし「日本とインドは民主主義、法の支配、市場経済といった普遍的価値を共有している。アジアの二大民主主義国家として、関係を強化していく決意だ」と述べ、インドとの関係強化に意欲を示した。

 「日印サミット」は、幅広い分野で関係強化を図る「日印グローバル・パートナーシップ」締結から10年が経過したのを記念して開かれ、安倍晋三、鳩山由紀夫両元首相らが共同議長を務めている。首相は「私の好きな言葉に10年続けば偉大なり、20年続けば恐るべし、30年続けば歴史になると言う言葉がある」と述べ、日印関係の重要性を強調した。 (2011/09/06-22:42)


▼日印との連携強化に意欲=米高官
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2011090800094

 【ワシントン時事】キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は7日、ワシントン市内の講演で、日米印3カ国の局長級会合が開かれるとの報道に関し、「日本とインドとの協調を向上させたい」と述べ、3カ国の連携強化に意欲を示した。

 次官補は会合については具体的な言及を避けたものの、「インドを一層、アジア太平洋地域に引き込むために尽力する」と表明。インドがアジア地域で戦略・経済的に重要な役割を果たし、外交上も協力を強化していくことが必要だと強調した。

 また、北朝鮮に関する日米韓外相会談など、特定の課題に関して小規模な多国間グループで協議を行う機会が増えているとした上で、中国政府にも具体的提案を示し、積極的な働き掛けを行っていると述べた。(2011/09/08-07:20)


▼インド首相 バングラデシュ訪問
9月7日 7時46分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110907/t10015431461000.html

インドのシン首相は、隣国バングラデシュを訪問してハシナ首相と会談し、国境問題の解決や経済関係の強化で合意し、中国がインフラの整備を通じて強めているバングラデシュへの影響力を弱めようというねらいがあったものとみられます。

インドのシン首相は6日、隣国のバングラデシュを訪問してハシナ首相と会談し、40年にわたる懸案だった国境問題を解決することや、インドがバングラデシュの主要な輸出品目である繊維製品を輸入する際にかけていた関税を撤廃することなどで合意しました。

会談後、両首脳はそろって会見し、シン首相は「インドにとってバングラデシュは最も重要な隣国だ」と強調し、ハシナ首相も「両国にとって歴史的な日だ」と述べて会談の成果を強調しました。

バングラデシュでは、中国企業が発電所や道路の建設など立ち遅れたインフラ整備の分野に進出するなど、中国の影響力が強まっています。

バングラデシュでインドとの首脳会談が開かれるのは12年ぶりで、シン首相としては、中国のバングラデシュに対する影響力を弱めようというねらいがあったものとみられます。


▼インドとバングラデシュ、国境線画定
飛び地交換で
2011/9/7 1:20
http://s.nikkei.com/pcQvkp

 【ニューデリー共同】インドのシン首相は6日、バングラデシュのダッカで同国のハシナ首相と会談し、PTI通信などによると、両首相は国境付近に散在する約160カ所の飛び地を交換し、国境線を画定させる議定書に調印した。両国の長年の懸案だった領土問題が解決に向かう。

 シン首相は会談後の会見で「両国のパートナーシップの新たな体系で合意できた」と成果を強調した。

 飛び地は、ムガール帝国とマハラジャ(王侯)が支配した藩王国による17世紀ごろの領土争奪が発端。インド国内にバングラデシュの飛び地が51カ所、バングラデシュに111カ所のインドの飛び地がある。

 1996年に設置されたインド国内の最大の飛び地とバングラデシュ本土を結ぶ回廊について、1日12時間となっていた通行可能時間の制限をなくすことも合意した。

 飛び地交換には今後両国の議会での承認が必要。

 両首相は、バングラデシュからの繊維品46品目の関税撤廃で合意するなど、貿易拡大の方針も打ち出した。

 両国を流れる河川の共同利用も主要議題となったが、バングラデシュ側に割り当てる水量についてインド国内の関係州間で意見の統一ができなかったため、合意には至らなかった。


▼インドとバングラデシュ、国境線画定 領土問題解決へ
http://www.asahi.com/international/update/0907/TKY201109070670.html

 インドのシン首相は6日、バングラデシュの首都ダッカでハシナ首相と会談し、「飛び地」の交換によって国境線を画定させることで合意した。長年の懸案だった領土問題が解決に向かうことになる。インド首相のバングラデシュ訪問は12年ぶりだ。

 インドとしては、バングラデシュなど周辺国で影響力を増す中国に対して巻き返しをはかる狙いがある。

 インド紙の報道によると、両首相が交換に合意した主な飛び地は、インドがバングラデシュに持つ111カ所と、バングラデシュがインドに持つ51カ所の計162カ所。それぞれの飛び地の住民はいずれかの国籍を選べるという。
.

▼シン・インド首相:バングラデシュを訪問 国境画定書に署名
http://mainichi.jp/select/world/news/20110907ddm007030066000c.html

 【ニューデリー杉尾直哉】インドのシン首相は6日、バングラデシュを公式訪問した。インド首相の訪問は99年以来12年ぶり。現地からの報道によると、長年の懸案だった国境画定に関する議定書に署名した。

 ハシナ首相との会談では、バングラデシュ西部のモングラ港と東部のチッタゴン港をインドが長期間利用する契約についても協議。同港は、中国の支援で整備が進められている。インドのマタイ外務次官は中国を刺激しない姿勢を示したが、南アジアへの影響力を拡大する中国に対抗する狙いもありそうだ。


▼中国の野心拡大、16地域との紛争当事者に―独メディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=53634&type=1

2011年8月17日、新華網によると、ドイチェ・ヴェレ中国語サイトやディー・ツァイトが、中国が初の空母を所有したことに懸念を表す記事を掲載している。空母は中国の台頭を象徴するとともに、海軍の存在が日増しに重要となっていることや、国際戦略の衝突する中心が大西洋からインド洋や西太平洋へ移ったことを象徴しているという。

中国はインドがアンダマン諸島周辺を封鎖して中国のインド洋を通じた海上ルートを遮断する可能性を懸念しており、そのため80年代からパキスタンへの軍事協力や武器供与を行ってきた。さらに、バングラデシュのチッタゴン港、スリランカのハンバントタ港、ミャンマーのシットウェ港の建設に関わっているほか、パキスタンのグワダル港に海軍を駐留させる動きもあり、軍事的な立場の増強や海上ルートの確保を図っているとインドのアナリスト、ブラーマ・チェラニー氏は指摘している。

また、中国は海南島やベトナムからほど近い場所に大型海軍基地も建設しており、ベトナムはかつて争った米国との関係を深め、インドもベトナムへのミサイル供与や、日本、オーストラリア、インドネシア、シンガポールなどの国々と軍事的な関係を深め、中国の軍事拡張に対抗しようとしている。

ドイツの国防専門誌は、海洋資源などをきっかけに中国が現在16もの地域の紛争で当事者になっていると指摘。日本や台湾とは尖閣諸島(釣魚島)を、ベトナムと台湾とは西沙諸島を、ベトナムと台湾、マレーシア、フィリピンとは南沙諸島を争っており、中国が強硬な姿勢に出るほど、他の国々が結束していく構図となっていると指摘した。(翻訳・編集/岡田)


<関連記事>

「南シナ海」有事に備え、真珠のショートカットを急ぐ中国、「インド洋」も大荒れか
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/08/18/6054759


<画像引用>

バングラデシュ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5