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井の中のどじょう、大海を知らず、されど宇宙人や市民運動家よりはまだマシか2011/09/03 07:13






サッカーを例えに使った野田佳彦新首相。「全体を見て戦略的にパスを回せるミッドフィールダー(MF)になってほしい」、「私も含め得点を狙うセンターフォワード(CF)になりたい人はいっぱいいる」などと語ったとか。

チームワークの大切さを訴えたい気持ちはわかるが、党内融和を最優先にした閣僚人事で何がやりたいのかさっぱりわからない。確かに「党内融和がないと前へ進めない」と自分たちに言い聞かせているように見える。厄介な党内に固執しすぎて国民のことが見えていないのではないか。

本来ならセンターフォワードは国民。その国民に対してセンスのいいスルーパスを繰り出すことが政治の役目。しかも今はグローバルの時代。世界を視野に入れたスルーパスが求められる。

「井の中の蛙」ならぬ「井の中のどじょう」。どじょうもまた大海を知らず。センスのいいスルーパスなど期待薄。されどスタンドプレーのダンカイ星人よりまだマシか。されど宇宙人や市民運動家よりはまだマシか。

その判断を下すのも党ではなく国民。民主党の限界、さらには日本政治の限界がどじょうを通して見えてくる。「やっぱりお山が恋しい」と泣くよりも、大海で揉まれた方がいいのではないか。


<関連記事引用>

「これでいいノダ」「どんぐりころころ」…識者ら命名
2011.9.2 20:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110902/plc11090220590057-n1.htm

 野田内閣の面々を識者たちはどうみたか。その印象から、新内閣を命名してもらった。

 民主党のシンボルマークを考案し、『ネーミングの成功法則』などの著書があるコピーライターの岩永嘉弘氏は、全体的に小粒な印象があると「どんぐりころころ内閣」と命名した。

 童謡の歌詞から連想し「前の政権が『ころころ』とこけちゃって、『どじょう(野田首相)が出てきてこんにちは』。『やっぱりお山が恋しい』と突然辞めて、『泣いてはどじょうを困らせた』ということになりそう」と岩永氏。「どんぐりは種なので、新芽を出して大きくなるかもしれない」との期待感も込めた。

 「金魚不在の『どじょう鍋』内閣」と話すのは政治評論家の小林吉弥氏。「とにかく華がない。目玉が1人いれば鍋の色合いは変わるが、薄黒いまま」。「適齢期」とされる当選5~7回の初入閣も多く「政治主導が進められるか疑問」とするが「担がれ上手の首相が調整能力を生かせば、金魚に大化けする可能性を秘めた内閣でもある」。

 国会議員を主人公にした「加治隆介の議」などの作品がある漫画家の弘兼憲史氏は、首相の名字とかけて「これでいいのだ(野田)内閣」と名付けた。「自民党時代と同様、派閥に配慮した顔ぶれだが『党内融和がないと前へ進めない』と言い聞かせている」とみる。一方で「目先の支持率より派閥均衡と実務能力を優先したのだろうが、いわゆる“有名人”がおらず、漫画にはなりにくい」と話した。


<関連記事>

戦後3番目に若い首相を育んだ土地と時代背景
「凶暴で自己中心的な団塊リーダーよさらば」
「スタンドプレーの団塊が去り正常化する日本の政治」
「宇宙人より市民運動家より、どじょうに期待したい」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/21214