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米中新冷戦ゲームに踊るロシアというプレーヤー、抜かりなく太平洋国家のアピールも2011/09/01 07:03



<関連記事引用>

▼ロシア、日米と連続演習 中国の軍拡けん制
2011/9/1 2:04
http://s.nikkei.com/qXHAYo

 ロシア太平洋艦隊が9月上旬から日本、米国と連続して合同演習する。ミサイル巡洋艦ワリャークを投入し、海上自衛隊と日本海で海難救助演習を実施。京都府舞鶴に寄港した後、米軍との演習の舞台であるグアムに向かう。ロシアは台頭する中国をにらみ、安全保障面で日米との関係強化を狙う。

 ロシアが日米と連続して演習するのは異例。米海軍との軍事演習にあわせ、ロシア側が日本に人道的な訓練の実施を働きかけた。日米との一連の演習について、ロシア政府高官は「日米ロ3カ国による安全保障の枠組みを構築する足がかりとしたい」と言明した。

 ロシア艦は9月上旬に極東ウラジオストクを出港、日本との演習を経て、米海軍との洋上演習「パシフィック・イーグル2011」を実施する。カナダのバンクーバーにも寄港する予定で、津軽海峡を通過して12月にウラジオに帰還する計画という。ロシアには太平洋国家としての存在感をアピールする狙いもある。

 ロシアは8月、北朝鮮と9年ぶりの首脳会談を実施するなど、アジアへの関与を強めている。背景には軍事面で台頭する中国への警戒感があり、アジア太平洋地域では日米との関係強化に動いている。日ロ関係はロシア政権幹部の北方領土訪問などで悪化したが、東日本大震災後にロシアはエネルギー協力などを打ち出し、日本への接近を図っている。

 米ロが太平洋上で軍事演習を実施するのは06年のマーシャル諸島沖以来。08年のグルジア紛争などで緊張した米ロ関係はオバマ米政権発足後は改善し、軍事交流も活発になっている。ロシアは海上自衛隊と08年に舞鶴で同様の訓練を実施している。


▼ロシアと北朝鮮 軍事協力は米韓日への対抗措置
ナタリヤ カショ
31.08.2011, 13:38
http://japanese.ruvr.ru/2011/08/31/55442288.html

 ロシアと朝鮮民主主義人民共和国は軍事協力を再開させる。その手始めとして、ロシアの軍事改革で新しく作られた東部軍管区所属の水兵らが北朝鮮側と合同演習を行うことになっている。ロシア東部軍管区のコンスタンチン・スィジェンコ司令官と朝鮮人民軍のリ・ヨン・ホ参謀総長は、協力の方向性について初めての協議を行った。

 北朝鮮に対しては、2006年および2009年の核兵器実験実施以降、厳しい国際的制裁が加えられているため、武器の調達や技術の移管に関しての協力は行うことはできない。そこで、軍事協力の一歩として、合同海上演習を行い、沈没船の救助作業を想定した訓練を行うこととなった。またソビエト連邦崩壊後中断されていた、ロシアと北朝鮮両国の海軍による友好訪問も再開される。

 ロシアは北朝鮮の政策がさらに予測可能なものとなることを望んでおり、今回の軍事演習もその目的によるものだ。また国際的接触が増えることによって、北朝鮮も自らの責任を自覚し、また現在の国際的な孤立状態を抜け出すことができるだろう。

 北朝鮮もそのことを理解し、ロシアとの軍事協力に大きな関心を示している。このような政策が金正日氏の息子である金正恩氏によって推進されている可能性もある。正恩氏にとって、特に軍事面におけるブレイクスルーが必要となるからだ。それは中国に自らの自立性をアピールすることになるとともに、隣国の日本や韓国をけん制できることにもなる。

 アメリカ、日本、韓国が盛んに海上での活動を活発化していることは、ロシアと中国が2012年に向けて太平洋上での合同演習を準備するきっかけとなった。それについてはすでに8月、ロシアのニコライ・マカロフ参謀長とチェン・ビンデ参謀長が合意している。

 地政学問題アカデミーの第一副総裁で、軍事学博士でもあるコンスタンチン・シフコフ氏は、次のように指摘している。

―ロシアの地政学においては東向きのベクトルが急速に強まっています。これは以前中国と行った軍事演習を考慮したうえでの軍事政治的性格を持っています。また現在ロシアと中国が主要な役割を果たしている上海協力機構が、経済だけでなく、軍事政治組織となる可能性もあります。これはアメリカ、韓国、日本の行動によって、現在東アジア情勢の緊張が高まっていることと関連しています。アメリカは自分の同盟国を使って、地域の状況を自国に有利なようにもっていこうとしているのです。

 中国も自らの経済的、軍事的ポテンシャルの向上によって、動きを活発化させている。それによって、西部太平洋は現在、軍事演習が行われる数でも際立っている。

 東アジア地域を再び、各国の利益を武力で争うような場とすることは許されないだろう。

コメント

_ ロッキーホラーショー ― 2011/09/01 19:03

ロシアの対応の仕方は、なんというか、うんざりするぐらい、まともで、羨ましい限り。
ただ、政治家が一流な分、産業界はぱっとしないわけで、その真逆の日本としては、これから仲良くするお相手としてまずまずの相手なのかも。
ただ、これって中国包囲網なんですかね。1940年との比較では、A(アメリカ)は、一応包囲網組か。B(英国)は、テレグラフなんか見る限りでは「わが国の将来は中国にかかっている」というぐらいですが、英領インドが独立国インドとして包囲網組に。C(中国)は日本と入れ替わりですが、日本政府に中国と事を構える度胸があるのやら。D(オランダ)はよく分かりませんが、英国のお仲間ということか。あとの周辺国は、ベトナムにしろ韓国にしろ、包囲網に参加する度胸はないかも。ロシアだって、人口減少中の病み上がり体質で、あの長い国境線で接する中国を封じ込めるなんて考えたくもないでしょう。
というわけで、せいぜい中国に対し、もう少しお行儀をよくして下さい、という程度のものかも。

_ Y-SONODA ― 2011/09/02 07:09

ロッキーホラーショーさんへ

>これって中国包囲網なんですかね。

ロシアなんてもう完全にゲームと割り切っているのではないかと。
中国台頭で今が儲け時てなものではないかと(笑)
中古の空母だって売れちゃうぐらいですからね。

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