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米中冷戦仮面夫婦の夫婦喧嘩にジョセフ・ナイ介入、ジョークかまして相互依存の脅しで仲裁図る2011/08/10 08:24

米中冷戦仮面夫婦の夫婦喧嘩にジョセフ・ナイ介入、ジョークかまして相互依存の脅しで仲裁図る


<関連記事引用>

コラム:中国は米国を「格下げ」できるのか
2011年 08月 9日 16:29 JST
ジョセフ・ナイ ハーバード大学特別功労教授
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPJAPAN-22620920110809?sp=true

 格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)による米国債の格下げを受け、中国からは、米国は「負債中毒を治療」し、「収入に見合った生活」を送る必要があるとの声が聞かれた。人民元相場をめぐって過去何年も米国から「説教」を受け続けてきた中国にとって、今はまさに「心地よい瞬間」であるに違いない。

 しかし、大事なのは言葉よりも実際の行動だ。今後の試金石となるのは、中国が何らかの顕著なやり方で、米ドルから離れていくのかどうか。外貨準備の若干の調整はあるにしても、米ドルに取って代わる良い代替案は少ない。中国は主要通貨バスケットに基づいた準備通貨を提案しているが、それに応じる国もそう多くはない。

 もちろん、中国が人民元を準備通貨にすべく、為替市場とクレジット市場の開放に向かう可能性はある。ただ、中国共産党はそこまでの経済自由化を望んではおらず、準備もできていないはずだ。

 コメンテーターの多くは、米国債格下げを、米中間の勢力バランスの大きなシフトだと論じている。一部には、米海軍は中国には近づかない方がいいとのジョークまで聞こえる。もし米国の船が中国に乗っ取られても、米国にはもはや身代金を払う余裕さえないという落ちだ。しかし、こうしたジョークは、力関係の本質に対する誤解から生まれるものだ。

 アナリストらは、中国の飽くなき成長と米ドルの保有を指摘する。しかし、私が著書「The Future of Power(原題)」で示しているように、彼らは相互依存での対称性の役割を考慮に入れていない。

 2者の関係では、どちらかの依存度に差がある場合、強く依存された方が力を持つことになる。一方、両方が同じぐらいの依存度であるなら、その関係に力の差はほとんど生まれない。

 有識者の一部には、中国はドルを売ると脅しをかけて米国を屈服させることができるとの意見もある。しかし、本当にそうした場合、米ドルの下落で中国の外貨準備の価値が下がるだけでなく、安価な中国製品を輸入しようという米国の意欲もそがれ、中国国内では雇用減と社会不安にもつながるだろう。

 仮に中国がドルを投げ売りすれば、米国を跪かせることはできるかもしれないが、自分自身も地面に伏すことになりかねない。

 米中関係をめぐる状況は、米ソが対立していた冷戦時代の構図に似ていると言えそうだ。どちらかが攻撃をすれば双方が破滅するという代償が避けられないため、両国が相互依存のバランスを何とか保とうとしている。

 2010年には、米国による台湾への武器輸出に反発した中国人民解放軍の幹部が米ドル売りを訴えたが、共産党指導部はそうしたアドバイスに耳を傾けることはなかった。

 中国の経済規模と成長スピードは、相対的な対米での力関係を間違いなく強めることになるだろう。しかし、それは必ずしも、中国が米国を抜いて世界最強国になることを意味しない。現在の数多くの予想はただ単に国内総生産(GDP)だけを基にしており、米国の軍事力やソフトパワー、中国の地政学的デメリットは無視されている。日本やインドなど周辺国は中国の力が突出しないよう、アジアにおける米国の存在感を歓迎している。

 米国は債務問題や政治的な手詰まりで深刻な問題に直面しているが、それらは大きな絵の一部分であることも忘れるべきではない。

 本質的には、そして長期的には、現在の米国の問題に対する解決策はある。また、米中が現在抱えている問題を考えると、両国は協力して進んで行ける部分が多い。

 世界第1位と第2位の経済大国として、米中両国は金融の安定化や低炭素社会の実現など、世界的な公共利益を提供する責務がある。しかし、一部の中国人にみられる思い上がりやナショナリズム、一部の米国人にみられる余計な警戒心が、そうした未来を難しくする。

 最近の金融危機やS&Pによる格下げといった短期的な出来事から長期的な展望を誤ると、代償が高くつく政治的な判断ミスにもつながりかねない。



<関連記事>

COLUMN-Can China afford to downgrade the United States?-Nye
http://www.reuters.com/article/2011/08/08/column-chinausdollar-nye-idUSN1E7770NV20110808


米国債格下げで仮面夫婦の夫婦喧嘩勃発、「借金依存症」の夫を罵る「米国債依存症」の鬼嫁、ついでに「巨額の軍事費もなんとかしなさいよ!」と
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/08/07/6033121


米国債格下げで米中仮面夫婦の夫婦喧嘩勃発、「借金依存症」と罵る「米国債依存症」の鬼嫁に夫もブチギレ、「お前だって借金依存症だ!」
http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904007304576495873109283858.html?mod=WSJAsia_hpp_MIDDLE_Video_Top


夫婦喧嘩の仲裁に入った英FTが中国を「とりわけ無責任」と叱る
http://s.nikkei.com/oJNSyg

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