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日立・三菱重工の経営統合という衝撃、巨大インフラ連合で世界受注へ(日経より)2011/08/04 04:17

日立・三菱重工の経営統合という衝撃、巨大連合で世界受注へ(日経より)


<関連記事引用>

日立・三菱重工 統合へ 13年に新会社、世界受注狙う
2011/8/4 3:00
http://s.nikkei.com/oGHRo7

 日立製作所と三菱重工業は経営統合へ向け協議を始めることで基本合意した。2013年春に新会社を設立、両社の主力である社会インフラ事業などを統合する。原子力などの発電プラントから鉄道システム、産業機械、IT(情報技術)までを網羅する世界最大規模の総合インフラ企業が誕生する。両社の売上高は単純合計で12兆円を上回る。両社の経営資源を結集し、新興国を中心に社会基盤事業の受注拡大を狙う。基幹産業である電機と機械それぞれの最大手である両社が統合しグローバル展開に挑むことで、日本の製造業が競争力を取り戻す転換点となりそうだ。

 3日までに両社首脳が会談し、基本合意した。4日午後に発表する。

 統合対象は原子力や火力などの電力プラント、水処理や再生可能エネルギー分野、鉄道車両など社会インフラと、情報制御などITを中心に幅広く協議する。いずれも両社の主力事業で、公正取引委員会の認可が得られれば、13年4月をメドに統合新会社を設立する方針だ。

 統合形態や三菱重工の防衛部門の扱いなどについては、今後の協議で詳細を詰める。経営統合が実現すると、国内の製造業では売上高でトヨタ自動車に次ぐ規模になる。

 日立は電力など社会インフラ事業とITシステムをともに手掛ける世界唯一の総合電機メーカー。各国で計画が相次ぐスマートグリッド(次世代送電網)などを構築するには、発電プラントや送配電機器などのハードに加えてITが欠かせず、米ゼネラル・エレクトリック(GE)など世界の有力な電機メーカーにない強みがある。

 三菱重工は原子力や火力など発電関連機器を幅広くそろえるなど、重電事業で圧倒的な競争力を持つ。世界各国で建設計画が相次ぐ風力発電や地熱発電、太陽光発電など再生可能エネルギーの大手でもある。

 東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故により、成長分野と位置付けていた原発プラント事業の将来性が不透明になった。急速な円高で競争環境が激変したことも両社の統合を促した。

 新興国を中心に社会インフラ整備が今後加速するのは確実。米モルガン・スタンレーによると、世界のインフラ投資額は30年までに累計41兆ドル(3150兆円)に上る。統合新会社はこうした巨大市場に攻勢をかける。

 両社は主要な製品やシステムでも補完し合える。原子力発電プラントでは、三菱重工が世界で主流となりつつある加圧水型軽水炉(PWR)を、日立が沸騰水型軽水炉(BWR)の炉型をそれぞれ手掛けており、各国のニーズに柔軟に対応できるようになる。火力発電でも三菱重工は環境への負荷が小さいガスタービンを得意としているのに対し、日立は新興国の需要拡大が期待できる石炭火力向けの蒸気タービンに強い。

 日立と三菱重工は00年に製鉄機械部門の統合で合意。昨年には水力発電機器事業を統合することで合意したほか、鉄道システムの開発・製造などで提携している。


原発事故で環境激変 発電・鉄道・ITなど強化
日立・三菱重工が統合へ
2011/8/4 3:00
http://s.nikkei.com/oyfJt6

 日立製作所と三菱重工業に統合を決意させたのは原子力発電所事故をきっかけとする内外の経営環境の激変だ。

 両社は明治の時代から国家とともに歩み、発電所や造船、産業機械など日本の社会インフラづくりを担ってきたとの強い自負を持つ。

 この2社が歴史を乗り越え、経営統合すれば鉄道やIT(情報技術)なども併せ持ち、米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスを上回る売り上げ規模を持つ巨大インフラ企業が誕生する。

 新興国の台頭で国内向けが中心だった両社のインフラ製品の市場は一気に世界に広がっている。今後の成長は新興国市場開拓の成否にかかっている。

 だが、世界のインフラ商戦は一筋縄ではいかない。フランスや韓国などライバルは官民一体で強力な売り込みを展開する。日立や三菱重工も国内の官公庁や電力会社相手のこれまでのやり方では通用せず、国内のライバルが技術力や資金力を結集して海外勢に対抗する体制づくりが急務になっていた。

 そこに日本を襲った東日本大震災と原発事故。原子力事業を成長の柱に掲げていた両社も戦略の見直しを迫られている。原子力だけでなく、火力や再生可能エネルギー、スマートグリッドまでエネルギー問題を解決する総合的な提案力が従来にも増して重要との判断が、経営統合へ踏み込ませた。

 両社を急接近させるきっかけとなったのは2000年の製鉄機械の事業統合の合意だ。両社の強みを融合した共同出資会社「三菱日立製鉄機械」は世界最大手の座を狙える企業に育った。

 この会社は製鉄機械にとどまらず、より広い分野で提携の可能性を探る役割も果たした。両社の幹部は役員会で定期的に顔を合わせ、議論と相互信頼を深めてきた。

 その果実は10年から収穫期に入った。6月に鉄道事業で提携、7月には三菱電機も交えて水力発電設備事業の3社統合を決めた。両社幹部は「製鉄機械で10年にわたって協業したことで、日立と三菱重工はいろんなビジネスをつくっていけることがわかった」と口をそろえる。

 火力や原子力、風力など再生エネルギー、スマートグリッド――。両社の事業は一見似て見える。だが、製品群をつぶさに見ていくと、意外に重複が少なく、相乗効果が大きいことも統合協議へと後押しした。


Hitachi, Mitsubishi Heavy to begin merger talks: report
Wed Aug 3, 2011 2:39pm EDT
http://www.reuters.com/article/2011/08/03/us-hitachi-mitsubishi-idUSTRE7725IV20110803

(Reuters) - Japan's Hitachi Ltd (6501.T) and Mitsubishi Heavy Industries Ltd (7011.T) will begin talks to merge, creating one of the world's largest infrastructure firms, the Nikkei reported.

The uncertain outlook for nuclear business and the sharp rise in the value of the yen sparked the integration talks, the paper said.

The companies reached a basic agreement to discuss a combination and an announcement is expected on Thursday afternoon, the business daily said.

The companies are considering integrating their key infrastructure and information technology businesses in early 2013, pending approval from the Japan Fair Trade Commission, the paper reported.

Infrastructure operations include nuclear and fossil-fuel-burning power plants, renewable energy, water treatment and rail cars.

(Reporting by Jochelle Mendonca and Megha Mandavia in Bangalore; Editing by Maju Samuel)

コメント

_ ロッキーホラーショー ― 2011/08/05 10:54

統合を機に、高齢者層をはぎ取りたいんですかね。部署によっては平均年齢が50を過ぎてるなんて噂もあるぐらいで。
アセアとブラウン・ボベリは統合してエクセレントカンパニーABBになったわけですが、果たして日本版ABBが誕生することやら。ABBといえば、小班への権限委譲、即断即決(間違ったら修正すればいい、遅れを取って機会を喪失するのが最悪)という企業理念で有名ですが、日本の巨大組織に真似できますかね。
今朝のニュースでは、早くも思惑の違いが表面化したようで、そのうち、「寄らないで、触らないで、垢がつくから。あなたなんか嫌い、顔も見たくなーい。」(厚労省の役人になった男の中学時代の口癖)なんてことにならないよう祈ってます。

_ Y-SONODA ― 2011/08/06 07:47

ロッキーホラーショーさんへ

>アセアとブラウン・ボベリは統合してエクセレントカンパニーABBになったわけですが、果たして日本版ABBが誕生することやら。

噂がチラッと入っていたので、早起きしてこの記事をキャッチ。
とはいえ経営統合できるかどうかは大いに疑問。
政府&日銀筋と日経と日立さんと三菱系金融機関の熱烈願望先行パターンに見えなくもないかと。
三菱グループの一部猛反発を考えれば、日本版ABBまでの遠い道のりですね。

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