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原発推進か脱原発か、今再び米仏と独伊の狭間で揺れる日本、G8ではワールドワイド・ストレステスト実施合意情報も2011/05/27 06:17

原発推進か脱原発か、今再び米仏と独伊の狭間で揺れる日本、G8ではワールドワイド・ストレステスト実施合意情報も


<関連記事引用>

G8 原発安全基準作りで合意
5月27日 4時2分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110527/t10013142751000.html

原子力発電所の安全性を主要な議題とした、ドービルサミットが、日本時間の26日夜、開幕し、菅総理大臣は、原発の安全に関する国際会議を来年後半に日本で開くことを提案しました。一方、G8首脳は、国際的な原発の安全基準作りを進めていくことで事実上合意し、27日に発表される首脳宣言に盛り込まれる見通しとなりました。

フランスのドービルサミットでは、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発の安全性が急きょ議題として取り上げられ、菅総理大臣が「日本との連帯」と題された最初の会議で発言しました。この中で菅総理大臣は、世界中の支援と連帯に感謝の意を表明したうえで、地震や津波対策を含めた、最高水準の原子力の安全を目指す考えを示しました。

そして具体的な取り組みとして、事故の徹底的な検証を行い、迅速に国際社会に提供すること、IAEA=国際原子力機関を中心に行われる安全基準の策定に最大限貢献すること、原子力安全条約の強化について国際的な議論を推進すること、さらに、原発の安全に関する国際会議を来年後半に日本で開くことなどを提案しました。

一方、今後のエネルギー政策について、菅総理大臣は、太陽光などの自然エネルギーと省エネルギーを新たな柱と位置づけ、このうち自然エネルギーについては、電力量に占める割合を、西暦2020年代のできるだけ早い時期に、現在の2倍以上の20%まで引き上げる方針を明らかにしました。さらに、太陽光パネルについて、およそ1000万戸の住宅に導入を目指すなど、自然エネルギーの技術革新を進めていくことも強調しました。

続いてサミットでは、「原子力の安全」についての会議が開かれ、多くの首脳からは、原発の安全性を強化すべきだという指摘が相次ぎました。そして、「IAEAを中心に、国際協力を含め共同で取り組む必要性を共有した」として、G8首脳は、国際的な原発の安全基準作りを進めていくことで事実上合意し、27日に発表される首脳宣言に盛り込まれる見通しとなりました。

しかし、エネルギー政策を巡っては、「原発は必要不可欠だ」という意見が出される一方で、「各国ごとに異なるアプローチもある」という意見も出され、原発を推進するアメリカやフランスと、「脱原発」にかじを切ったドイツやイタリアとの意見の違いが鮮明になりました。


G8:「日本リスク」への疑念増幅 原発政策で濃淡も
http://mainichi.jp/life/money/news/20110527k0000m020151000c.html

 仏北西部の保養地ドービルで26日開幕した主要8カ国首脳会議(G8サミット)は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受け、苦境に陥る日本の危機管理と復興への取り組みが大きくクローズアップされた。菅直人首相は「安全神話」が崩れた原発の安全性向上への決意を表明、各国の理解と協力を得る姿勢を打ち出したが、日本国内での事故対応を巡る迷走は「日本リスク」への疑念を増幅させている。原子力政策を巡ってもG8内の濃淡の差が大きく、中国など新興国を含めた原発の安全基準を巡る議論は難航しそうだ。【ドービル平田崇浩、山本明彦、関東晋慈】

 ◇福島事故、見えない収束道筋

 大震災と原発事故に苦しむ日本からドービルに乗り込んだ菅首相。「日本との連帯」が議題となったサミット冒頭の昼食会で「主役」として迎えられたが、同時に、国際社会に対して原発事故の早期収束と原子力安全の向上という責務を負ったといえる。首相にとって震災後初の外国訪問は、放射性物質大量放出に至った原発事故の検証と再発防止を誓う「釈明」の旅となった。

 「来年1月までに放射性物質の放出を抑制、管理する工程表に従い、安定状況に持っていきたい」。サミット冒頭の首相発言により、原発事故を収束させる政府の工程表は国際公約となった。しかし、現状は高濃度汚染水の処理などに手間取り、初動の海水注入を巡る情報管理の甘さも露呈。日本政府の対応に国内外から向けられる視線はなお厳しい。

 風評被害を含む事故の影響が復興の足かせとなり、日本経済の低迷が世界経済の不安要因とみなされてもいる。首相は「経済活動は急速に復興している」と強調するとともに、日本からの輸入規制について「科学的根拠に基づいて対応されるよう望む」と風評被害の解消を要請。震災を「日本の新生の重要な機会」として、復興を日本経済の再生につなげることを訴えた。

 首相が打ち出した新エネルギー政策も、原発事故を逆手にとり、政権基盤が不安定な現状から反転攻勢に出るきっかけにする狙いがうかがえる。自然エネルギーと省エネを基幹エネルギーに加える新方針は5月10日の記者会見で表明したが、その際、自然エネルギーの数値目標や推進組織の設置に踏み込むことも検討した。原発推進論も根強い政府・民主党内の調整なしに前のめりになる首相に周辺がブレーキをかけ、このときは見送った。

 国内の抵抗を抑えるため、首相が数値目標発表の舞台に選んだのが国際会議だった。自然エネルギーの発電比率を「2020年代のできるだけ早い時期に20%以上」に引き上げる目標は25日にパリで開かれた経済協力開発機構(OECD)設立50周年式典で表明。首相は演説の草稿になかった「約1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置する」との目標も付け加え、26日はG8首脳にも公約した。

 首相は震災後、周辺には「原子力と化石燃料が(原発事故と地球温暖化で)ダメだとなったら、残りの二つに力を向けるしかない」と原発依存からの脱却への意欲を語っている。25日の日仏首脳会談ではサルコジ大統領から「原子力か、原子力でないかという(二者択一の)議論ではない」とくぎを刺されたが、エネルギー政策転換への思いが先走り、実現方法の検討が後回しになった面も否めない。

 菅首相のサミット出席は昨年のカナダ・ムスコカに続き2回目。短期政権の続く日本から2年連続で参加したのは小泉純一郎元首相以来だ。外務省によると、日本以外で開かれたサミットで、日本の首相が冒頭発言した例はなく、今回が初めてという。しかし、国内では政権批判を強める野党が内閣不信任決議案の提出を検討しており、首相の実行力には内外から懐疑的な目も向けられている。

 ◇原発安全基準 協議難航は必至

 初日最初の正式討議となった「原子力安全」は、福島第1原発事故を受けて急きょ設定された。「国際的な原発の安全性の強化に弾みをつける」(仏政府)という狙いがあるが、原発政策を巡るG8の温度差は鮮明だ。とくに推進派のフランスなどと、「脱原発」にかじを切ったドイツとの対立は覆いようがない。

 サミットにあたって、フランスのサルコジ大統領は福島第1原発事故後も「原発は必要だ」と強調した。フランスは電力量の約8割を原子力に頼り、世界有数の原子力企業を抱える。原発政策は国益の中核でもある。

 原発輸出を重視するロシアのプーチン首相は「日本のような地震は起こらない」と過度の規制強化をけん制。オバマ米大統領も環境保護の観点から推進を維持。同時に再生可能エネルギーも加速させている。一方、ドイツのメルケル首相は事故後、「脱原発」へとかじを切り、「再生可能エネルギーへの移行を進める」と対極の立場を取る。国内では事故前から「脱原発」の「緑の党」の勢いが拡大し、もはや後戻りできない。

 「原子力安全」の議論では、「原子力は必要不可欠なエネルギーだ」との指摘に対し、「各国ごとにアプローチがある」との反論もあり、原子力の位置付けについてG8としての統一見解はまとまらなかった。

 一方、菅直人首相は「原子力安全関連条約の強化」を提案し、規制強化に向けた国際原子力機関(IAEA)での議論に期待感を表明した。ただ、この日の議論では「既存のルールの強化でいいのではないか」として、G8首脳から大幅な見直しをけん制する発言もあり、具体策については各国の見解が分かれた。今後の焦点となる「国際的な最高水準の安全性」の基準作りが難航するのは必至だ。

 IAEAは100以上の安全指針を策定、加盟国はこれに沿う形で国内法を整備している。IAEAは基準を定期的に見直しており、福島の事故以前から地震や津波への適応基準を検討していた。サミットの要求を受ける形で、大津波についての新たな知見を反映させると見られる。

 G8の討議では、「安全措置、危機管理、透明性向上を巡る国際協調の推進」を重視する方針を確認したが、中国、インドなどが加われば、議論はさらに錯綜(さくそう)する可能性が高い。


G8、原発安全性検査の定期的実施で合意=メルケル独首相
2011年 05月 27日 04:37 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21386120110526

 [ドービル(フランス) 26日 ロイター] 主要8カ国(G8)首脳会議(ドービル・サミット)は、原子力発電所の安全性検査を定期的に行うことで合意した。ドイツのメルケル首相が26日、明らかにした。


Merkel Urges Global Nuclear Reactor Check
2011-05-27 03:24:54 Xinhua
http://english.cri.cn/6966/2011/05/27/168s639689.htm

German Chancellor Angela Merkel on Thursday called for a worldwide stress test on nuclear reactors.

Hours before taking off to France for the Group of Eight (G8) summit, Merkel told lawmakers in German parliament that she will push for nuclear security test and assessment "on an international level" in the wake of Japan's Fukushima nuclear disaster, which was still ongoing following a devastating earthquake in March.

"The security of nuclear energy usage cannot be safeguarded with nation decisions alone," she said. "Highest standards" of nuclear security should be implemented throughout the world.

Merkel said Germany wants to accelerate its renewable energy research and production, in order to take a leading role in the green economy and to meet international climate change goals.

"We are going forward so that others can follow our example," she said.

Later in the day, Merkel arrived at French coastal town of Deauville for the two-day G8 summit, in which the situation in northern Africa and some other Arab countries is set to top the agenda.


<画像引用>

Japan plans to lead in renewable energy, nuclear safety
http://www.washingtontimes.com/news/2011/may/26/japan-plans-lead-renewable-energy-nuclear-safety/

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