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EUのアフター・フクシマ・ストレステストの実施計画明らかに、日本がやらねば世界の恥に!2011/05/26 08:45

EUのアフター・フクシマ・ストレステストの実施計画明らかに、日本がやらねば世界の恥に!


「フランスのみならずEUとしてもストレステストを実施する。その基準も公表した。原発に対する国民の不安を解消するために日本もストレステストを実施する必要があるのではないか。」

G8サミット出席のためにフランスを訪れている菅首相はサルコジ仏大統領と首脳会談。その席上でこんな言葉が飛び出していたかもしれない。

サミット議長国である「原発大国」フランスとしては安全性強化で「脱原発」の動きを抑えたい思惑。そのためのストレステストと断言。

当然フランスはフクシマによる日本の脱原発の動きを警戒。脱原発の流れに大きく傾かないように釘を刺すためのストレステスト提案。安全性を高めるためのパートナーとして日本を組み入れるために、ストレステスト共同実施を求めている可能性も否定できない。

フランス流のやり方は実にしたたか。しかし、筋は通っている。浜岡のみ停止で当面の原発政策延命図る菅政権とは大違い。これでは定期検査中の原発の再稼働など見通せるわけがない。フクシマ当事国として情けない。まったく筋が通っていない。日本の恥、世界の恥とまで言いたくなる。

脱原発を推進するためにもストレステストは不可欠。早急に全原発対象のストレステストを実施し、原発仕分けをやればいいのだ。透明性を高めるためにIAEAなどの国際機関やEU、さらにはNGOの立会いのもとで実施。使えるもの、直せば使えるもの、そして「使えないもの=廃炉にすべきもの」を明確にする。当然その結果は世界に向けて公表。

その上で産業界に配慮した無理のないスケジュールを立て、中長期睨んだ脱原発工程表を作成。ターゲットを絞り込むことで再生可能エネルギーのイノベーションを呼び込むこともできるだろう。

民主党得意の「仕分け」を盛り込んだ提言を用意したのだから、民主党議員も少しは耳を傾けてほしい。

日本経団連の米倉弘昌会長もグチャグチャ言ってないで自ら率先してストレステスト実施を宣言してほしい。


<関連記事引用>

EU域内の原発安全検査、2段階で実施 テロと天災は区別
2011/5/25 22:01
http://s.nikkei.com/m0Dn0Y

 【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)は25日、域内の原子力発電所の安全性を検査する「ストレステスト」の実施計画を発表した。検査の基準として地震や洪水などの自然災害と、テロ攻撃を区別して2段階で実施するのが特徴。テロ攻撃への耐久性能は新設する特別作業部会で検査、安全保障上の影響を考慮してテロ対策の内容は非公表とする。

 欧州委員会と加盟27カ国の原子力規制機関でつくる欧州原子力安全規制機関グループ(ENSREG)が合意した。これまでドイツやオーストリアが検査に航空機テロの想定を含めるよう主張、仏英がこれに反対してきたが、約2週間の協議で妥協が成立した。

 記者会見したエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)は「スイスなどEUの近隣諸国の関与も必要」と周辺国にも同様の検査実施を求める考えを示した。欧州委によるとロシアから前向きな反応を得たという。

 安全検査の対象は、域内に143あるすべての原発。福島第1原子力発電所と同規模の事故が起きた場合、原発の建屋が倒壊しないか、非常用電源などで原子炉の冷却機能を確保できるかなどを調べる。

 今後はまず原発事業者が6月1日から検査に着手、結果を8月15日に各国の規制機関に報告。規制機関は9月15日に国別検査結果を欧州委に報告。12月のEU首脳会議での報告を経て、2012年4月末まで各国が検査結果の妥当性を相互に検証する作業を続ける。

 フランスの原発を例にとると、相互検証はフランス以外の加盟国の代表、欧州委員会らが実施、実際に原発も訪れる。テロ対策は公表しないが、安全検査、相互検証の結果はすべて公表する。

 検査の結果、基準を満たさない原発を閉鎖するか否かは加盟国が判断する。EUに閉鎖を命じる権限はないが、欧州委は「加盟国は閉鎖しない理由を対外的に説明する必要がある」と圧力をかける構えだ。


EU:原発検査厳格化 飛行機墜落も想定
http://mainichi.jp/select/world/news/20110526ddm007030028000c.html

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)は25日、域内の原発143基のすべてについて6月1日から安全性検査を行うと発表した。検査の概要説明文書によると、地震や洪水のほか、高温、豪雨、飛行機の墜落、付近のタンカーの爆発まで「テロに比肩する損傷」を含めて検査を行うとしている。EUの安全検査は原発運用に大きな影響を与えるとみられる。

 エッティンガー欧州委員(閣僚、エネルギー担当)が25日に発表した方針によると検査は12年4月末に終了、結果を発表する。

 概要説明によると、福島第1原発事故でEUは「考えられない事態が起こることを学んだ」として、マグニチュード6以上の地震が起こったことのある地域にある原発にはそれ以上の地震への耐性を求める。また、複合的な要素で原発の冷却機能が失われる事態に対応できるか調べる。

 さらに「テロによって起こったかどうかに関係なく」、飛行機の衝突に関する格納容器の耐性をみる。また飛行機が炎上した場合や、付近のガスタンクが爆発した場合などの耐性も検査する。

 検査は各原発の運営会社が実施、次に各国の当局が行ったうえ、他の加盟国の専門家がチェックする。検査結果で問題があれば加盟国が対処法を決める。もし閉鎖しない場合はEUが説明を求める。

 ただ、検査からは「テロへの耐性」の項目は外され、「専門家委員会」を別途設置して調査する。テロの項目を加えると、多くの原発を閉鎖しなければならないことを恐れた原発大国フランスや英国が反対したという。

 エッティンガー委員は「日本の事故を見れば、欧州には厳しい安全基準が必要だ。原発の安全性、透明性を高めたい」と述べた。

 EUは安全検査についての方針をフランスで26日から開かれる主要8カ国首脳会議(G8サミット)で表明、各国の賛同を取り付ける意向だ。また、来月にはロシア、スイス、ウクライナなど原発を抱える周辺諸国を招き、「世界で最も厳しい」と自負するEU検査基準の適用を求める。

 ドイツは17日に発表した専門家による安全検査の結果、南部にあるビブリス原発など4基が、飛行機の墜落に構造的に耐えられないと判定。4基は、廃炉になる見通しが強まっている。

毎日新聞 2011年5月26日 東京朝刊


EU 原発の安全検査を実施へ
5月26日 6時31分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110526/t10013115841000.html

福島第一原子力発電所の事故を受けて、EU=ヨーロッパ連合は、域内のすべての原発を対象に、自然災害への備えや非常用の電源が失われた場合の対策を調べる安全性の検査を、来月にも順次実施することになりました。

EUは、域内で稼働する143基の原子炉を対象に、ヨーロッパ共通の安全検査「ストレステスト」を実施することにしていますが、テロ攻撃を想定した対策を検査項目に盛り込むかなどを巡って加盟国の間で意見が分かれ、協議が難航していました。

EUでエネルギー政策を担当するエッティンガー委員は25日、ブリュッセルで記者会見し、加盟国がストレステストで合意したことを明らかにしました。それによりますと、ストレステストでは、地震や洪水などの自然災害への備えや、原発の非常用電源が失われた場合の対策、そして飛行機が原子炉に衝突した場合など、さまざま非常事態への備えを調べるとしています。

そのうえで、テロ攻撃を想定した対策については、一部の国が対策を明らかにすることに難色を示しているため、どのように公表するか、今後、作業部会を設けて検討することにしています。

ストレステストは来月にも順次始まり、各国の検査をEUとして評価したうえで最終的な結果をまとめますが、結果を受けたあとの対応は各国の判断に委ねられることになっています。


フランス首相、原子力関連コストの調査を会計検査院に要請
2011年 05月 23日 10:42 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-21234420110523

 [パリ 22日 ロイター] フランスのフィヨン首相は、会計検査院に対し原子炉の廃炉や廃棄物貯蔵、研究・開発(R&D)や安全対策など、原子力エネルギーをめぐるコストを調査するよう要請した。22日公表された書簡で明らかになった。
 同国ではすでに、原子力安全局(ASN)が、福島原発の事故を受けてフランス全土にある58基の安全対策の調査に入っている。

 フランスは、安全対策強化を求める欧州の要請に応じ、ストレステストで基準を満たさなかった原子炉はすべて廃炉にすると公約している。当初の結果は、年内にも明らかになる。

 フィヨン首相は書簡で「廃炉作業、使用済み核燃料リサイクル、廃棄物貯蔵、R&D、原子力の安全管理、放射線防護などに関するコストについて考慮することも、重要だと考えられる」と述べた。

 国が84.5%出資してフランス全土の58基の原子炉を運営するフランス電力公社(EDF)(EDF.PA: 株価, 企業情報, レポート)は、洪水、地震、停電、冷却システムの喪失、事故時の運転管理など、原子炉の各種対応能力について調査するよう要請を受けている。EDFは調査結果を9月15日に報告、その後ASNが審査する。

 フランスは、米国に次いで世界第2の原子力発電国で、30年にわたり原子力発電を推進している。


「2034年までに原発全廃」 スイスが国家目標
2011年5月26日1時0分
http://www.asahi.com/international/update/0525/TKY201105250628.html

 スイス政府は25日、国内に5基ある原子力発電所を、寿命を迎える2034年までに廃炉とし、改修や新規建設はしないとの国家目標を決めた。福島原発事故後、ドイツに続き「脱原発」政策にかじを切った。

 記者会見したロイトハルト環境エネルギー相によると、全閣僚7人が特別会合を開き、(1)老朽化する原発の改修を含む現在の原発態勢の維持(2)改修はせず、今の原発の安全性が保てる間に順次廃炉(3)原発の即時稼働停止、の三つのシナリオを中心に協議。最終的に(2)を選んだ。ロイトハルト氏は朝日新聞の取材に「フクシマが、今後数十年のスイスのエネルギー戦略を変えた」と答えた。

 スイスでは電力使用量の約39%を原発が担っている。今後は、約56%を占める水力発電の割合を高める方針。スイスにはアルプスの水源を活用した水力発電所が500カ所以上あり、まずはこれらの設備を改修するなどして効率を高めるという。さらに、太陽光や風力など再生可能エネルギーの導入も進め、原発分の穴埋めを図る。


「原発の世界的安全基準設定を」 日本経団連の米倉会長 (画像引用)
2011.5.25 17:05
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110525/bsg1105251714009-n1.htm

 27日に就任2年目を迎える日本経団連の米倉弘昌会長はフジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、「世界のエネルギー政策のなかで原子力は避けて通れない」との認識を改めて示した。その上で、原発事故に対する国民の不安を解消するため、世界的な安全基準を設定し、国際機関が各地の原発の安全性を検証していくべきだと提案した。

 また「日本の農業は心配するほど弱くない」として環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加を急ぐべきと強調。震災復興のため今月中にも日本の最先端技術を用いた都市づくりのマスタープランを策定する方針も表明した。

 菅直人政権には「日本が国際社会で信頼を得られるよう本当の意味でリーダーシップを発揮してほしい」と注文を付けた。

 --原発事故でエネルギー政策の見直し論が出ている 

「世界のエネルギー政策のなかで原子力は避けて通れない。太陽光発電は効率化に時間がかかり、言うは易く実現は難しい。原発に対する国民の不安を解消するためトラブルがどういう原因で起こったのか、どういう安全策が必要か徹底的に検討して安全基準の見直しをやるべきだ。そして安全性に関する情報を世界各国で共有し、世界的な原発安全基準を設定する。原発が安全かどうかを世界的な機関で検証していく仕組みも必要だ」 

 --環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加も先送りされた

 「農林水産省は競争力がないと言うが、日本の農業は心配するほど弱くない。開かれた国際市場のなかでやっていくべきだし、企業も農家と力を合わせ日本の農業を魅力ある成長産業にしていくことが必要だ。TPP参加交渉は、あらゆる問題をテーブルに挙げ、除外や緩和をやりとりする場だ。日本は早く交渉に参加しまだ時間が必要だと言って時間的余裕をもらいながら農業の技術を磨いていくことだ。TPPを後回しにすればするほど日本の将来がおかしくなる」

 --菅政権に対する批判コメントが目立つ

 「国難ともいえる事態に本当のリーダーシップを発揮してもらいたいという思いがある。物事を迅速に解決できず、民間の取引に政治的に介入し、発言内容も変わっていては国民の信頼は得られない。日本が国際社会で評価されるために、現政権にはできれば2年以上保ってもらいたいが、3月11日を境に後ろ向きになったのが残念だ」

 --2年目の抱負は

 「何よりも震災復興だ。自らできることは実行に移す。昨年12月に発表した日本の最先端技術を生かした未来都市構想を震災復興に応用したマスタープランを月内に発表する」


<関連サイト>

Energy Stress tests - European commission - After Fukushima: EU Stress tests start on 1 June 2011
http://ec.europa.eu/energy/nuclear/safety/stress_tests_en.htm

EUROPA - Press Releases - After Fukushima EU Stress tests start on 1 June
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/640&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

EU finalises 'stress' tests for nuclear reactors
European nuclear watchdogs agree details of new safety checks on resilience of reactors to terrorist attacks and natural disasters
http://www.guardian.co.uk/environment/2011/may/25/eu-stress-test-nuclear-safety?CMP


<画像引用>

原子力安全強化へ協力=日仏首脳会談
http://www.jiji.com/jc/p_archives?rel=j7&id=20110525212106-0895837

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