「トモダチ作戦」第3フェーズの主役たち、廃炉ビジネスで俄然有利の「おトモダチ」 ― 2011/04/09 08:18
福島第1原発の廃炉ビジネスに群がる怪獣企業群。
米軍「トモダチ作戦」の成果を掲げ、俄然有利の米国勢。
米国企業を仲間に引き入れ東芝&日立も「トモダチ作戦」合流中。
この状況に焦りに焦ったのがアレバと三菱。
このままでは「トモダチ作戦」の延長で米国勢に全部持っていかれる。
それで慌てて日本にやってきたのがサルコジと「アトミック・アンヌ」。
巻き返しを狙うフランス勢の次の一手はどうでるか。
三菱&アレバの動きに注目したい。
<各グループの布陣>
東芝グループ:米ウエスチングハウス(WH)、米バブコック・アンド・ウィルコックス(B&W)、米ショー・グループ
日立グループ:米ゼネラル・エレクトリック、米ベクテル、米エクセロン、仏EDF
三菱グループ:仏アレバ、おそらくあそことあそこ。
<関連記事引用>
トモダチ作戦、重点は原発事故に…米軍司令官
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110408-OYT1T01128.htm?from=main2
東日本大震災で米軍が展開中の「TOMODACHI(トモダチ)作戦」を指揮するパトリック・ウォルシュ米海軍太平洋艦隊司令官(56)は8日、東京・米軍横田基地で、読売新聞などと会見し、今後も作戦を継続する方針を明らかにした。
ただ、今後は福島第一原子力発電所の事故への対応などに活動の重点を移していく考えを示した。
司令官は、原発事故への米軍の対応について、「課題はたくさんあり、作戦を終了しようと(上司に)進言するつもりはない。日本の危機が終わる日を見届けたい」と述べた。
自衛隊との関係については、折木良一統合幕僚長と毎日30分以上の電話会談を行い、「緊密な連携をとっている」とした。トモダチ作戦を「日米両国民の友情と緊密な連携の象徴」と位置づけ、「日米両国がこの震災にベストの対応をしたことで、日米同盟がさらに強くなったと思える日が来るかもしれない」と意義を強調した。
原発事故に関する日本政府からの情報提供に関しては、「データは透明性が高く、重要なものだ」と評価した。米軍による今後の支援については、「海軍の原子力技術者ら専門家が日本に駆けつけている。個別の要望があれば、支援は惜しまない」と多方面で協力する考えを示した。(2011年4月9日03時19分 読売新聞)
東日本大震災:福島第1原発事故 GE会長、支援表明 反原発世論抑える狙い
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110405ddm008040147000c.html
福島第1原発の建設を手掛けた米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフリー・イメルト会長が4日、海江田万里経済産業相と会談し「あらゆる支援をしたい」として事故の収拾、電力不足への対応の両面で全面協力する考えを示した。原発メーカーの仏アレバも3月末にトップが来日し支援を表明。世界の有力メーカー首脳が続々来日する背景には、原発事故を解決し、反原発の世論を抑え込むと同時に、廃炉などでの商機を見いだしたいとの思惑がうかがえる。【乾達、弘田恭子、浜中慎哉】
◇仏アレバ、廃炉に商機思惑も
イメルト会長は会談で「事故収束に向け、原発に詳しい知識を持つ世界中の企業や専門家とチームを組んで協力する」との考えを強調した。原子炉の冷却機能の回復とともに、放射能除去などで必要な支援を行う方針。また、夏場の電力不足に対応するため火力発電所用のガスタービン発電機20基を確保し、一部をすでに出荷したことを明らかにした。
GEは原子力事業の他、金融や医療などを手掛ける複合企業。第1原発の1号機と2号機の原子炉製造を手掛けるなど世界有数の原子炉メーカーだったが、米国の原子力開発停滞に伴い事業を縮小。10年の売上高に占める原子力事業の割合は1%に満たないが、ライセンス供与を含めると、建設にかかわった原子炉はこれまでに世界で92基に上る。
イメルト会長は会談後、記者団に原発の製造責任を問われ、「40年間安全性を維持してきた」と述べるにとどめた。日立と共同で計1000人以上の技術者が24時間体制で、福島第1原発で支援していると強調。原発不信の払拭(ふっしょく)に躍起だ。
一方、アレバ首脳の訪日について、同社と提携関係にある三菱重工業の幹部は「目的は廃炉ビジネスだ」と指摘する。
アレバは、核燃料から原子炉製造まで手掛ける世界最大の原子力総合企業。原発事故の対応のノウハウもあり、79年の米スリーマイル島原発事故の事故処理に関わったほか、86年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、廃炉作業をアレバの前身の会社が中心となった仏企業連合が受注した実績がある。
今回の訪日に合わせてアレバはまず、放射性物質を含む水処理などの専門家チームを派遣することを決めたが、その後の廃炉ビジネスまでを見据えているとみられる。
<画像引用>
GE会長、「全面支援」を表明-福島原発で経産相らと意見交換
http://www.nikkan.co.jp/news/photograph/nkx_p20110405.html
海江田万里経済産業相(中央)の出迎えを受ける米ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルト会長兼最高経営責任者(左)と中西宏明日立製作所社長(右)。東京・霞が関の経産省内で、福島原子力発電所の設計や原子炉などの製造に関わったトップが、同原発の今後の対応について意見交換をした。イメルト会長は「GEとして、あらゆる支援をしたい」と全面的な支援を表明した。
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