原発「ベント」開始時刻変更疑惑浮上、政府、重要情報に説明なし ― 2011/04/07 09:43
<関連記事引用>
原発事故、緊急措置を早めて公表 政府、重要情報に説明なし
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040601000856.html
政府の原子力災害対策本部が、福島第1原発事故の詳しい経過を説明する首相官邸ホームページ上の公開記録で、東日本大震災翌日の3月12日に1号機の炉内の圧力を下げるため実施した緊急措置「ベント」の開始時刻を、同日午後2時半から同午前10時17分に変更していたことが6日、分かった。
4時間余り開始時刻を早める書き換えは3月27日に行われたが、理由は説明されていない。ベントは放射性物質を含む蒸気を排出する作業で「住民の被ばくに関わる重要情報にもかかわらず、的確な説明が国民にないのは問題だ」(宇根崎博信・京大原子炉実験所教授)との声が出ている。
経済産業省原子力安全・保安院の広報担当者は「当院は事故当初から、ベント操作着手の時刻を10時17分としてきた。(官邸ホームページは)『14時30分ベント開始』となっていたため、官邸に指摘し、表記が変わった」と説明。10時17分が「ベント操作着手」でなく「ベント開始」となっている点については、「官邸側に提起したい」と述べた。実際のベント開始は、午後2時に格納容器の二つ目の弁を開放した後とみられている。
書き換え翌日の28日、震災後初めて国会審議が行われ、野党は政府の初動対応の遅れを追及した。保安院は「(書き換えと)国会審議は関係ない」としている。
保安院によると、ベント実施のため12日午前9時すぎに一つ目の弁を手動で開け、10時17分に二つ目の弁の開放に着手。だが不具合で開放が確認できず、急きょ調達した空気圧縮機を使って午後2時すぎに再度開放を試みた結果、同2時半に蒸気排出が確認できた。
炉内の圧力を下げることには成功したが、約1時間後、1号機建屋が水素爆発で損壊した。
公開記録は「福島第一・第二原子力発電所事故について」との題で、毎日更新されている。
官邸・厚労省HP書き換え 原発「ベント」開始時刻変更
2011.4.7 09:03
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110407/plc11040709050007-n1.htm
政府の原子力災害対策本部が、福島第1原発事故の経過を説明する首相官邸ホームページ上の公開記録で、東日本大震災翌日の3月12日に1号機の炉内の圧力を下げるため実施した緊急措置「ベント」の開始時刻を、同日午後2時半から同午前10時17分に変更していたことが6日、分かった。
4時間余り開始時刻を早める書き換えは3月27日に行われたが、理由は説明されていない。ベントは放射性物質を含む蒸気を排出する作業で、実際のベント開始は、午後2時に格納容器の2つ目の弁を開放した後とみられている。
経済産業省原子力安全・保安院の広報担当者は「当院はベント操作着手の時刻を10時17分としてきた。(官邸ホームページは)『14時30分ベント開始』となっていたため、官邸に指摘し、表記が変わった」と説明。10時17分が「ベント操作着手」でなく「ベント開始」となっている点については、「官邸側に提起したい」と述べた。
書き換え翌日の28日、震災後初めて国会審議が行われ、野党は政府の初動対応の遅れを追及したが、保安院は「(書き換えと)国会審議は関係ない」としている。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/04/07/5781922/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。