Google
WWW を検索 「園田義明めも。」を検索

WSJ:【オピニオン】米国務長官と太平洋軍中枢部が対中姿勢を硬化─試される行動2010/08/13 08:08



<関連記事引用>

【オピニオン】米国務長官と太平洋軍中枢部が対中姿勢を硬化─試される行動
マイケル・オースリン
2010年 8月 12日 19:30 JST
http://jp.wsj.com/Opinions/Opinion/node_91022

 【ホノルル】米国は南シナ海の領土問題に関与する、とのクリントン国務長官の発言の分析にアジアウォッチャーはこの数週間、忙殺された。長官の対中姿勢の硬化を歓迎しているのは軍のエリートで、とりわけ太平洋で前方展開している関係者が多い。

 これがオバマ政権の対中政策の根源的な変化を示しているかどうかは疑問だ。米太平洋軍はこの数年間、中国の不透明な軍事力増強が米国と同盟国に及ぼす脅威よりも、中国との「対話」についてより多くの見解を表明していた。しかし、今は違う。ロバート・ウィラード太平洋軍司令官は今年行われた議会証言で、中国の「衰えない」軍事力増強について指摘し、「(太平洋での)われわれの行動の自由と衝突するよう計画されている」ようだ、と結論付けた。

 統合参謀本部議長のマイク・ムレン海軍大将は先月、中国の行動が「関心の対象」から「懸念の対象」に変化した、述べた。パトリック・ウォルシュ海軍太平洋艦隊司令官は、中国の領土権の主張は、南シナ海の重要な貿易航路を「リスク」にさらしている、と話した。太平洋軍の見解には歴代大統領の姿勢が概ね反映している。

 筆者が先週話を聞いた太平洋軍に配属されている当局者と民間従業員の多くが、この見方に同意している。こうした前方に展開する関係者はホノルルとワシントンの上役に対し、「いかなる海域をも中国に渡すことがないよう」行動によって発言をバックアップするよう期待している。前方の当局者は、南シナ海での中国の領土権の主張を引き合いに出した。中国はフィリピンとベトナムに所属する島を不法に占拠し、インドネシアやベトナムの沖合いで漁船と小衝突を起こしてる、と。

 米当局者の最近の厳しい発言は、少なくとも太平洋における米国の同盟国には有益だ。これらの多くが中国の興隆とこの地域への米国の関与について懸念している。日本は中国海軍が日本の諸島付近に出現しているとして中国政府に抗議している。オーストラリア国防省は、太平洋における米国の「一極支配」の終えんと、自国の国防への影響について懸念を表明。台湾は、向けられている数千発のミサイルを除去するよう中国に要求し続けている。

 オバマ政権にとっての次のステップは、言葉と行動を合致させることだ。太平洋軍と東南アジア諸国は、米政府のレトリックが行動を伴わない可能性を懸念している。米国は年間350回の港湾訪問を実施し、様々な国との数多くの合同海上訓練を主催し、先月にはインドネシアと軍事協定を復活させたが、これらは事後的な反応に過ぎないとして、懸念する声が上がっている。こうした声の背後に、ゲーツ国防長官による予算削減の動きや、今後四半世紀にわたる米潜水艦と水上艦の就役数減少を予想させる造船トレンドがある。

 米国は同盟国に対する伝統的なハブ・アンド・スポーク・アプローチを再考することで、こうした懸念を軽減することが可能だ。米国と地域における最も緊密なパートナーである日本、韓国、オーストラリアとの3カ国、および4カ国協議の開催を一層強く推し進める必要がある。協議はミサイル防衛や対潜水艦戦、海上パトロールといった中核的な安全問題に焦点を当てるべきだろう。同時に米政府は戦略地政学上、重要な地点に位置するインドネシア、ベトナム、マレーシアなどと戦略的な結びつきを強化する必要がある。

 クリントン長官の発言は対中政策のみならず、安定性を維持し、安全を追求し、さらにアジア太平洋地域により民主的な将来をもたらす米国の責任に対する政策の新リアリズムを提唱しているのかも知れない。長官の発言は良いきっかけだ。この発言に命を吹き込むことが、次の課題だ。

(マイケル・オースリン氏はアメリカン・エンタープライズ研究所の日本部長)



OPINION ASIA
AUGUST 11, 2010.
Pacific Command Pushes Back
Tougher American rhetoric on Chinese expansionism must be backed by naval power.
By MICHAEL AUSLIN
Honolulu
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704164904575421220506177644.html

井の中の蛙、大海を知らず2010/08/13 08:18



<関連記事>

普天間移設:国外派、訪沖へ 民主代表選の争点化狙う
http://mainichi.jp/select/today/news/20100812k0000e010051000c.html

民主・川内氏ら、下旬に沖縄訪問
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010081200725