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ダンカイ星人勝ち逃げ作戦に黄信号、年金支給年齢見直し論が急浮上2010/06/27 00:29

ダンカイ星人勝ち逃げ作戦に黄信号、年金支給年齢見直し論が急浮上 読売:「社会保障の世代間格差は…」より


本ブログで紹介した朝日新聞の若宮啓文によるダンカイのダンカイのためのダンカイコラム。若宮は菅直人のことを「東工大で学生運動のリーダーをし、市民運動を経て国政に挑んだ経歴はミスター団塊の趣だ」と称えていた。

また、団塊のことを「子育てに失敗した世代」としながら、「年をとるに従い、医療も介護も年金も、費用はどんどん膨らむばかり。若い人たちの負担増は気の毒なほどだ。」とも書いている。

そして、『「数が頼みの無責任世代」だの「最後の勝ち逃げ世代」だのと言われるのはもうごめん。せっかくの団塊政権だ、ここは「鳩菅」に完全燃焼してもらわねば。』と結んでいた。

普天間移設問題で迷走を続けたあげくの鳩山由紀夫の無責任辞任は「数が頼みの無責任世代」を象徴するかのよう。

「最後の勝ち逃げ世代」もどうなることやら。財政再建が脚光を浴びる中、当然のことながら年金支給年齢見直し論も急浮上。ダンカイ星人の勝ち逃げ戦略に黄信号。

この点でも一歩先行くおフランス。サルコジ政権の財政再建策の要は年金改革。年金の支給開始年齢を現在の60歳から62歳に、満額受給年齢を65歳から67歳に引き上げる改革案を発表。

これに対して主要労組は一斉反発。6月24日には全国の公共施設や民間企業でストライキに踏み切り、公共交通機関も大幅マヒ。各地で大規模な抗議行動も行われ、パリで行われたデモ行進には組合側の発表で13万人が参加したとのこと。

こうした中でついに日経新聞の名物コラム「大機小機」が年金支給年齢の見直しに言及。「必須とすべきは年金支給開始年齢の再度の引き上げ(最低70歳)」と提言。

さらにダイヤモンド・オンラインでも野口悠紀雄がこの問題に参戦。「75歳程度までの引き上げが考えられてもよいだろう」との大胆発言。

1947年から1949年までのベビーブームに生まれたダンカイ星人。つまり2012年から65歳を迎え始め、年金支給も始まることになる。

2012年まで残りあと2年。ダンカイ星人の勝ち逃げなるか。数が頼みで選挙にも熱心で投票率も高い。しかも、今は菅首相率いるダンカイのダンカイによるダンカイのためのダンカイ政権。年金支給年齢見直し論など闇に葬られることになるのか。

フランスでは年金改革デモのために労組がサッカーのワールドカップ(W杯)で一躍有名になった「ブブゼラ」を大量注文したとのこと。

日本でブブゼラを吹き鳴らす必要があるのは現役世代。ダンカイ星人にイエローカードを突きつけるパフォーマンスに期待したい。


<関連記事引用>

年金支給年齢を見直すべし(大機小機)
2010/06/26 日本経済新聞 朝刊

 新内閣が発足したが、「これで大丈夫」という実感がわいてこない。最大の原因は、わが国をどの方向に持っていこうとしているのかが不透明なところにある。菅内閣が最優先課題として取り組むべきは、持ち直している景気への配慮ではなく、経済に関する中期的な不安を取り除くことである。それは公的債務が900兆円に膨らんでいる財政の再建に集約される。

 政府も消費税増税を柱とする財政健全化策を打ち出しているが、これは歳出減との組み合わせ、特に膨らんでいる社会保障費の削減を伴わないと実現は難しい。

 消費税は支出者に対して一律に課されるだけに、高齢化社会を皆で平等に支え合って乗り切るのであれば、消費税を福祉関係の財源に充てるのは自然な流れである。新内閣も10%への引き上げを急ぐべきだ。逆に法人税は、前向きの経済活動の支えに充てるのが筋である。そうした大きな「仕分け」のできない社会経済システムはゆがみがあり持続できない。

 社会保障については、被保険者の医療負担増額も必要であるが、必須とすべきは年金支給開始年齢の再度の引き上げ(最低70歳)である。現行の60歳代半ばに仕事を止め、20年近くもの間、年金で生活できるシステムは問題が大きい。これは、大卒の場合には働く期間が生涯の半分程度で済むことを意味し、それが少子高齢社会では現役世代にさらなる負担を強いることとなる。人口増、規模拡大を前提にしたシステムを早急に見直し、現役期間は最低50年をめどとするのが妥当だ。

 消費税引き上げに際しては低所得層とくに生活保護世帯への配慮が必要なほか、年金についても体力が衰えた高齢者には繰り上げ減額支給も求められよう。

 ただ、現在増えている健康な高齢者層には、単なる定年延長ではなく就業あっせんなどを拡充しつつ、収入面から働かざるを得ないといった動機づけを付与することを基本とすべきだ。これはまた、仕事から離れて過ごす期間が長くなることで、「生きがい」を失うといった問題の回避にもつながる。

 こうした措置は一時的に景気を冷え込ませ、内閣支持率を大きく下げる恐れがある。しかし、長い目でみれば「思い切った決断」によりわが国を立て直す契機をつくった内閣として、後世に名を残すのではないか。(真和)


団塊世代退職で国債危機? (ビデオあり)
http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/shincyouryu/post_903.html

シリーズ2012年問題の第2回は、2012年に65歳を迎え始める団塊の世代が一斉に退職すると、マネーの流れがどう変化するのか検証します。野村證券のエコノミスト西澤隆氏は、年金生活に入ると毎月7万円を貯蓄から取り崩すため、「団塊の世代」が年金生活に入ると年間1兆円程度の資金が取り崩されると推測します。年金支給の増大で財政が悪化する一方で、貯蓄率が大幅に低下し銀行預金が減少することから、国債の買い手である銀行の資金が足りなくなり、国債の価格下落、つまり金利の上昇が起きるのではないかと仮説を立てています。


<関連記事>

仏 年金改革に反対で全国スト
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100625/t10015342601000.html

フランスで労組が全国規模のデモ、年金支給開始年齢の引き上げに抗議
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aGzbSAgLxS7k

仏労組がブブゼラ大量注文、年金改革デモに活用か
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-15858920100617

年金破綻を回避する3つの方策
支給開始年齢引き上げ、年金課税強化、在職老齢年金廃止 野口悠紀雄 
http://diamond.jp/articles/-/8566

社会保障の世代間格差は… (画像引用)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/trend/ansin/20100622-OYT8T00771.htm

「猿の惑星」からやって来たダンカイ星人、日本乗っ取り間近に迫る
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/01/09/4803936

コメント

_ とら猫イーチ ― 2010/06/27 13:35

 長年に亘って補助金漬けで、日本の山野をコンクリートで固めた土建国家が、国債の乱発で財政破綻に瀕した事態となっているのに、政権交代した民主党が、これまたバラマキ。 
 子ども手当は無駄を削り財源に充てるのでは無かったのか、等と言っても聞く耳は持たず。 予算の仕分けもパフォーマンス。 菅首相は、池田信夫氏曰く「社会主義者」で市場経済を基礎にした国家運営には難あり、とか。 ○×「共闘」でヘルメットを被りチンケな木材を振り回して「革命ごっこ」をしていた人達に、実際の政治が制御出来るのでしょうか。 
 私の身近にも○×「共闘」崩れがいますが、マルクスやレーニンなんか読んだことも無いのに左翼気取りで、未だに、自分は□▽派だった、などと訳の分から無い経歴を披歴したりしています。 こういう人物、政権交代の後で急に見かけるようになったような気がするのですが。 悪疫のように増殖したのでしょうか。 「鰯の頭も信心から」で、糞みたいな経典でも有難がる人間もいるのですが、こんなのに政策を作られたら、まともな国民が堪りませんよね。

_ Y-SONODA ― 2010/06/28 09:08

とら猫イーチさんへ

>こういう人物、政権交代の後で急に見かけるようになったような気がするのですが。

でしょうでしょう。政権交代直後から急にわいてきましたよね。
なんか妙に古株も元気になっちゃって。
しかも陰謀系に先導されて奇妙な新種まで出てきちゃってますよ。
危なっかしいですねー。

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