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2012年~2013年日本国債暴落説(15) ワニのあごが外れて国債は紙切れに?2010/03/15 09:17

2012年~2013年日本国債暴落説(15)  ワニのあごが外れて国債は紙切れに? 日経紙面ワニマンガ


ついに日経紙面にワニさんまで登場。しかもマンガ付き。
本ブログでお馴染みのケネス・ロゴフも登場しています。


<関連記事引用(画像も引用)>

財政、危機と再建の法則――見通し堅く透明なルールで(核心)
2010/03/15日本経済新聞朝刊

 世界経済の今年のキーワードは「ソブリン・リスク」だという。一国の政府が債務不履行(デフォルト)に陥りかねない、国家破綻の恐れのことだ。

 渦中のギリシャをはじめ「PIIGS」とか「STUPID」とか、要注意国の頭文字での語呂合わせが盛んだ。「ギリシャ悲劇」は、さらなる悲劇の序幕にすぎないのか。大赤字予算の日本は大丈夫なのか。

 エコノミストや市場関係者の間で広く読まれている本がある。国際通貨基金(IMF)の元チーフ・エコノミストでハーバード大のケネス・ロゴフ、メリーランド大のカーマン・ラインハート両教授が去年出した「This time is different(今回は違う)」だ。

 過去8世紀の、世界の国々の国家破綻、銀行危機、通貨危機、高インフレなどの「金融愚行」の膨大なデータを分析した。題名は、過ちを重ねながら「今回は違う」と、暴走する人々の性懲りのなさを皮肉る。

 さまざまな危機に共通するのは、時に政府の、銀行の、企業の、消費者の、過剰な債務(借金)の積み上がりという。危機は連関する。銀行危機が起きると、例外なく税収が減り、歳出がかさみ、政府債務は、銀行危機後の3年間に平均で86%も増えるという。

 米国のサブプライム危機に始まる世界的な金融危機を、両教授は「第2次大収縮」と呼ぶ。「第1次」は1930年代の大恐慌だ。歴史の“法則”に従えば世界的金融危機の後に、世界中で政府債務が増え、ソブリン・リスクの大波がきても不思議ではない。

 さて、日本である。国と地方を合わせた政府部門の借金残高が国内総生産(GDP)の2倍に迫り、先進国で最悪だ。もっとも「政府には資産も多い」「95%の国債は国内で消化される」「低金利で国債の金利負担は多くない」「租税負担率が低く増税の余地がある」などの弁護もある。

 だが、国の歳出と税収を示す俗に「ワニの口」と呼ばれるグラフの前には、気休めにもならない。2009年度補正後、10年度当初予算と2年続いて国債発行(借金)が税収を上回る。

 第2次大戦が終わった翌年の46年以来の異常な姿だ。その46年、インフレを抑え込むため、預金封鎖を伴う「新円切り替え」があった。前掲書は「国内デフォルト」の一例にあげる。国債は紙切れになった。

 90年代初めのバブル崩壊後に広がり始めたワニの口は、90年代後半の銀行危機を経て一段と開いた。

 ただ、小泉純一郎政権下では、公共事業カットや、社会保障の伸び抑制などで上あご(歳出)が水平化、やや遅れ景気回復を映して下あご(税収)が上がった。財政再建への中間目標の「11年度に国・地方合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化」に期待がもてた。

 そんな望みは、世界に広がった金融危機で吹っ飛んだ。税収が落ち込む一方、自公政権からの景気刺激策や鳩山由紀夫政権の政権公約(マニフェスト)の予算化で歳出が急増、ワニのあごは外れそうである。

 鳩山政権は6月までに、11~13年度の「中期財政フレーム」と中長期の財政運営戦略を示すという。

 菅直人副総理・財務相が言うように「まだ緊縮財政に踏み出すには早すぎる」にしても、世界的にソブリン・リスクへの関心が高まるなか財政再建への道筋を描いておくことが大事だ。財政の持続性を疑われると国債の信用が落ち、長期金利が上がる。財政負担が増えるうえに、景気の足を引っ張る心配がある。

 財政を、いかに立て直すか。経済協力開発機構(OECD)が3年前に出したリポートが参考になりそうだ。78年以降の、24の加盟国での85例の財政再建の試みを分析している。

 それによると、大方の国が、予算カットなど歳出面と、増税など歳入面の対策を組み合わせた再建策をとる。歳入より歳出に重点を置いた方が、マクロ経済には好影響のようだ。

 財政再建ルールは、単純で、分かりやすく、検証しやすい「透明性」が何よりも大事だ。歳出目標を組み込んだルールが成功しやすい。さらに景気変動に対応する柔軟性を備えること。前提になる経済成長率などは慎重(プルーデント)な見通しが成功のカギだ。

 日本にあてはめると――。枝野幸男行政刷新相の下での事業仕分け第2弾に期待したいが、仕分けによる歳出減の実績は1兆円に満たない。大胆な歳出抑制には「マニフェストの仕分け」が避けられない。

 赤字がこんなに膨らみ、進む高齢化への備えも考えれば、歳入に手をつけないわけにはいくまい。消費税を凍結しては、ワニの下あごはなかなか上がらない。

 「実質2%、名目3%成長」を目指す「成長戦略」との関係も気になる。希望的観測の高い成長率をそのまま使うと、税収見積もりが甘くなる。おそらく市場は信用せず、国債金利が急騰するかもしれない。

 中期財政フレームが問うのは、政権の信用なのだ。

コメント

_ トンチンカン ― 2010/03/15 13:39

Captain Hook vs. Crocodile
http://www.youtube.com/watch?v=K75iG4nPhgg

チクタク、チクタク(泣)
首相、早くネバーランドから帰ってきて!

_ Blondy ― 2010/03/15 15:03

ワニが大口を開けたら逃げないとどういう運命になるかわかりそうなもんだが、自信にあふれた顔をした操作主義のお上を信じて動かないゆでガエルの人もいっぱいいる見たいですね。 しらないよ~痛い目にあっても。

↓ワニ怖い!の教訓用グロ動画ですので、気の弱い人は見ないほうが良いでしょう。
それでも見たい人だけ、自己責任でお願いしますw 

http://www.youtube.com/watch?v=sTMlQSbAGfE
http://www.youtube.com/watch?v=158K38oDpAc

↓こっちはグロじゃないアルゼンチンの教訓ビデオです。 みんなで鍋釜の底を叩いてます。

http://www.youtube.com/watch?v=rH6_i8zuffs

_ Y-SONODA ― 2010/03/16 16:52

★トンチンカンさんへ

>首相、早くネバーランドから帰ってきて!

ちょびっとワニに噛まれでもしたら、帰ってきてくれるかもね(笑)

★Blondyさんへ

>気の弱い人は見ないほうが良いでしょう

気が弱いのに見ちゃった(汗)
痛そう・・・。この後どうなったんでしょうね。どうにも気になる。

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