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劉暁波問題と中国ヨイショが抱える矛盾2009/12/26 13:49

劉暁波問題と中国ヨイショが抱える矛盾


反体制作家の劉暁波氏に対して国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決。
共産党独裁を乱す者は芽のうちに摘み取るという胡錦濤政権の強硬姿勢が浮き彫りに。

経済大国への道を突き進む中国。
欧米とて算盤勘定優先で得意の人権カードは切りにくい。
今こそ国内体制の締め付けを一段と強化する絶好のチャンスということか。

それでも米国、EU、カナダなどは一斉批判。
独メルケル首相は「言論と報道の自由を依然として厳しく制限していることを遺憾に思う」との声明を発表。
一方で鳩山政権はやはり知らんぷり。

何せ中国は13億人という人口を擁する巨大マーケット。
米国も英国もフランスもドイツもカナダも虎視眈々と狙っている。

こうした中で「儲かりまっかー、ボチボチでんなー」の関係を結びたい日本企業の気持ちもわかる。
企業の声に押された政治家が日中友好関係の発展を目指すのも当然のこと。
なんといってもご近所さんなのだから喧嘩はよくない。

それでも東アジア共同体を唱える鳩山友愛音頭は行き過ぎ。
握手とツーショット写真付きの小沢訪中パレードはさもしさ丸出し。

さらにさらにわからないのが鳩山友愛音頭や小沢訪中パレードをヨイショする人たち。
その中に、「言論と報道の自由」に守られて生活している人もいることがどうにも理解できない。

なぜ「言論と報道の自由」に守られて生活している人が「言論と報道の自由」がない国をヨイショする?
しかも、自分の矛盾にまったく気付いていない人の多いこと。

ジャーナリスト、学者、評論家、コラムニストなどに蔓延る中国絡みの大きな矛盾。
とんでもない勘違いをしているとしか思えない。

今の日本人は一応民主主義国家であるという認識さえも希薄ではないか。
私はそのことに危機感を持っていると書いた。
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/12/22/4769110

後日、この記事を見た新聞社の知り合いからお電話が殺到。
「新聞社内にも困った人がいる」とか「これは確かに大問題、特集考えます」などのご意見も。

私からすればあまりにもばかばかしい問題。

「それほど好きなら夢を探しに中国行ってね、はい、さようなら」で見事完結。
和やかに手を振って「二度と日本に帰ってこないでね~」と見送るだけの話です。


<関連記事引用>

米「深い懸念」・独首相「遺憾」 劉暁波氏への判決
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091226AT2M2503R25122009.html

 米国務省のトナー報道官代行は25日、劉暁波氏への判決に対する「深い懸念」を表明した声明を発表し、劉氏の即時釈放を求めた。同報道官代行は劉氏の夫人や米大使館による傍聴要請が拒否されたことにも懸念を表明。「平和的に政治的見解を表明している人々を罰することは、中国も署名した『市民的及び政治的権利に関する国際規約』に違反する」と指摘した。

 またAP通信によれば、独メルケル首相も同日、「中国政府が他の分野では大きな進歩を見せているにもかかわらず、言論と報道の自由を依然として厳しく制限していることを遺憾に思う」との声明を発表した。(07:00)


<関連記事>

International outcry after Chinese dissident Liu Xiaobo sentenced to 11 years
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6967856.ece

Both the European Union and the United States had appealed to Beijing to free Mr Liu
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/elevenyear-jail-sentence-for-chinese-dissident-1850426.html

China jails critic and sends message(画像引用)
http://www.theage.com.au/world/china-jails-critic-and-sends-message-20091225-lf0f.html

Canada 'deplores' sentencing of Chinese dissident
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iCqREmgQ_6P4REsdQY-srHP_PrJA

コメント

_ こうの ― 2009/12/26 17:58

>握手とツーショット写真付きの小沢訪中パレードはさもしさ丸出し。
ただ尻尾振りにいったのであれば、何てことないのですが、さすが抜け目ないっす。
与党であればこちらがしていたかもしれない。彼我(与野党)の差を見せ付けられていますな。
わが党は正直言って徒手空拳ですw

_ こうの ― 2009/12/26 18:00

わが党→×
わが支持政党→○

_ S ― 2009/12/26 18:29

>和やかに手を振って「二度と日本に帰ってこないでね~」と見送るだけの話です。

ちょっと話は逸れるのですが、大江健三郎のノーベル文学賞授賞式展のTVニュース画像に向かって、
「もう、かえってくるなあぁ~!!」と叫んでいた自分の姿を思い出しました(苦)。

_ isaacpapa ― 2009/12/26 18:35

08憲章,全文読んでみました.
http://www.a-daichi.com/freetibet/charter08/index.html

劉暁波が地雷踏んだのは,おそらく「三の5」のこの箇所でしょう.間違いなく.

「5. 公共機関の公用:軍隊の国家化を実現させ、軍人は憲法に忠誠を尽くし、国家に忠誠を尽くさなければならず、政党組織は軍隊から身を引かねばならず、軍隊の職業化のレベルを上げなければならない。警察も含め、全ての公務員は政治的な中立を保たなければならない。公務員採用における党派による差別を撤廃し、党派の別なく平等に採用しなければならない。」

この男の思想的背景には,反日的中華思想が見受けられ,所謂ジコチューで,こいつの言う通りに十数億人の支那人全てに人権という名の自由を与えてしまったら,世界中至る所で紛争が勃発するでしょうね.

わかってんのか? メルケルさん!

ガンベレ! 支那共産党!っと.

_ Y-SONODA ― 2009/12/27 10:19

★Sさんへ

大江健三郎氏も相当な確信犯ですね。

★isaacpapaさんへ

メルケルも裏ではアッカンベーしてますよ。
表では中国向かって民主化を!
裏では中国向かって「共産党独裁よ、永遠なれ!」と偉い連中はみんな思っている。
問題児は問題児であった方がいい。
これが基本中の基本ですね。

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