「原爆の日」とカトリックの動き ― 2009/08/02 08:16
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ローマ法王が日本にいらして、広島で捧げられた平和の祈りが強く印象に残っています。とくにその中で、法王が『それ(平和の祈り)は人々が武器と戦争に頼る時、苦しむすべての子供達の声だからです』とおっしゃって、平和を祈られたことは忘れられません。
1981年10月、47歳の誕生日を前にした美智子皇后陛下(当時まだ皇太子妃)の発言
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そりゃ、カトリックの人たちは来ますよ。
本当に広島、長崎を見せないといけない連中は他にいる。
残念ながら、この連中が来ない限り何も変わらない。
<関連記事引用>
国連議長、核廃絶の願いに共感 広島、長崎訪問を前に
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009073101000141.html
【ニューヨーク共同】国連総会のデスコト議長(ニカラグア)は30日、8月上旬の広島、長崎両市の訪問を前に日本メディアと会見、被爆地の核廃絶の願いに共感を表明し「核兵器の完全にない世界に向け、共に行動したい」と強調した。
議長は8月3~9日の日程で訪日。東京で中曽根弘文外相らと会談後、原爆の日に広島、長崎の式典にそれぞれ参加。広島は何度か訪れているが、長崎訪問は初めてという議長は「被爆者とも会って話をする」と述べた。
議長は米国による原爆投下を「神を欺いた最悪の行動」と非難。カトリック教徒として「広島、長崎の人たちに公式に許しを請いたい」と強調した。議長はカトリックの神父出身。
また核兵器は現在、偶発的に人類を滅ぼしかねない「深刻な問題」になっていると指摘。米ロの核軍縮交渉など核廃絶に向けた動きがあることに期待を示し、行動次第で「人類を救える可能性は残っている」と述べた。
「被爆者に許し請いたい」=広島・長崎で核廃絶訴え-国連総会議長
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009073100068
【ニューヨーク時事】来月の「原爆の日」に合わせ広島、長崎両市を訪れる国連総会のデスコト議長は30日、邦人記者団と会見し、日本で被爆者と会い、キリスト教社会を代表して原爆投下について「許しを請いたい」と語った。同議長は滞在中、「核兵器の全くない世界」実現に向け尽力する決意を表明する。
ニカラグア元外相のデスコト議長はカトリックの聖職者も務めている。同議長は会見で、原爆投下は「人類史上の悲劇」であり、二度と繰り返されてはならないと強調。広島に原爆を落とした爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長は「命令に従っただけだった」と指摘する一方、両市民には許しを求めたいと述べた。
デスコト議長はまた、「核兵器の完全拒否に向け、言葉だけでなく実際に踏み出すことができると期待している」と語り、前向きな兆候としてオバマ米政権とロシアとの核軍縮交渉を挙げた。(2009/07/31-06:08)
米神父ら「謝罪」の旅=広島、長崎平和式典に参加-被爆者と対面も
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009080100227
8月の広島、長崎原爆忌に合わせ、米国のカトリック神父らが来日し、被爆地への「謝罪」の旅を計画していることが1日、分かった。関係者によると、両市での平和式典にも参加し、被爆者とも対面する予定。米国内では依然、原爆投下を正当化する意見が多い中で、こうした試みはあまり例がなく、被爆者は「行為で示されることに敬意を表したい」としている。
カトリック中央協議会(東京都)や長崎県の宗教関係者でつくる「宗教者懇話会」によると、来日するのは世界的なカトリックの平和団体「パックス・クリスティ」(本部・ベルギー)に所属する米国人神父3人と信者ら。6月までに「原爆を投下した米国人として、謝罪の気持ちを示したい」との意向が伝えられ、両市への訪問が決まったという。
神父らは今月5日、広島市でカトリック教会による核戦争に関するシンポジウムに参加。その後、被爆者と対面し原爆投下時の体験を聞く。6日には市主催の平和記念式典に出席する。(2009/08/02-02:29)
Summer events mark Hiroshima and Nagasaki
Posted: Tuesday, July 28, 2009 10:22 pm
http://www.indcatholicnews.com/news.php?viewStory=14680
Many peace events are taking place in August around the UK and Ireland to mark the anniversary of the first atomic bombs on Hiroshima and Nagasaki. Some are listed alphabetically below.
AYLESFORD
On 6 August, at 8.20pm there will be an Annual Remembrance for Hiroshima and Nagasaki at Aylesford Priory, in the Relic Chapel, (with refreshments available afterwards) The event has been organised by: Kent Diocesan Area Justice & Peace Group.
COVENTRY
A Hiroshima Day Commemoration will take place on 6 August in the Chapel of Unity, Coventry Cathedral from 6 - 7 pm This will be a time of quiet reflection, music, poetry, readings and silence. All welcome. Contact Penny Walker on 02476 664616 for more information.
DERBY
A Hiroshima Day vigil will take place at 4pm on 6 August, in the place where where fuel rods to power Trident are made - The Rolls Royce factory in Raynesway, Derby. For more details contact: nottinghamjp@yahoo.co.uk
KNOCK, CO MAYO, IRELAND
Knock Peace Academy takes place from 9 - 13 August - an opportunity to pray, reflect, share and be inspired.
Speakers include: Nuala O'Loan, roving ambassador and special envoy for conflict resolution, East Timor, Fr Alex Reid, facilitator of the IRA ceasefire & NI peace process, Rev Ruth Patterson, director of Restoration Ministries, Sean O'Boyle, Glencree Centre for Reconciliation. The days are organised by Pax Christi Ireland. Contact Gearoid Duffy at (086)1293384 or cultureofpeace@gmail.com
LONDON
In London there will be a Pax Christi stall and prayers in the Piazza by Westminster Cathedral from 10am – 5pm on 6 August anniversary of Hiroshima and 10am – 4pm on 9 August, the anniversary of Nagasaki. Prayers are at 11.30 and 3pm on both days. If you are able to give time to help on either day contact Sr Mary Ann at the Pax Christi office on 0208 203 4884
At 5pm, on 9 August, the Annual Memorial Service for Blessed Franz Jägerstätter will take place at Holy Apostles RC Church, Winchester Street, Pimlico. This is followed by inter-faith pilgrimage to Peace Pagoda in Battersea Park.
READING TO ALDERMASTON INTERFAITH PEACE PILGRIMAGE
The Inter-faith pilgrimage for Peace takes place on 8 August. Walkers will be meeting at 9am outside Reading civic Centre. Arrive at Aldermaston for Inter-faith service at 4pm
For more information see: www.paxchristi.org.uk/
<関連記事>
被爆の国から:オバマ大統領へのメッセージ/1(その1) 「ノーモア核」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090802ddm001030048000c.html
被爆の国から:オバマ大統領へのメッセージ/1(その2止) 2人のケン
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090802ddm041030059000c.html
オバマ政権の退役軍人長官のエリック・ケン・シンセキはハワイ出身だが、父方、母方ともルーツは広島。
エリックはパールハーバーがもたらした苦難については毎回のように語るが、ヒロシマを口にしたことはない。
毎日新聞記者の取材依頼にも応じなかった。
チェイニーに広島・長崎を見せておきたい
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/11/14/3917685
朝日新聞の早野透氏に物申す ― 2009/08/02 16:23

超面白い記事を発見!
朝日新聞コラムニストの早野透氏にツッコミを入れてみます。
>非核三原則はやはりいかさまだったらしい、アメリカ艦船の核持ち込みをこっそり認める密約が国民への背信であることはいうまでもない。
背信って・・・(ポカ~~~ン)
>だが、鳩山由紀夫民主党代表が口走ったように、じゃ、これからは密約でなく、核持ち込みには「現実的対応」で、となれば非核三原則は崩れることになる。
どう考えてもそうなります。
将来のために、今こそちゃんと議論しましょうよ(トーゼン!)
>この「現実論」というやつが曲者だ、
え?(ドーシテ、ソッチイクノ・・・)
>目の前の現実に対応しているうちに戦争に突っ込んでしまったのが大日本帝国の歴史である。
ええええー。
現実が見えていたら、米国と戦争しません!(キッパリ)
>またそれを繰り返すとまでは言わないが、福島瑞穂社民党党首が「自民はだめ、民主は危ない」と心配するのもわかる。
あの~、現実を見ようとしていないのは早野氏ではないでしょうか。
アナタみたいな人がいざとなったらヤバイと焦って戦争に突っ込むのです。
早野氏の左マキマキのノーミソの方が心配(^_^;)。
大丈夫か、朝日新聞!(ナニヲイマサラ)
同じ過ちを繰り返そうとしているのはアナタたちだよ。
そろそろノーミソ変えちゃったほうがいいぞ!(888888888888888888)
<関連記事引用>
(ポリティカにっぽん)政権選択の夏 変えちゃいけないものもある 早野透
2009/07/30朝日新聞朝刊
ザ・コラム The column
また、戦争の記憶がよみがえる夏が来た。あわただしく1年をすごしていても、夏がくれば、戦争のことを思い出す。
戦後、旧満州から引き揚げてきた羽田澄子さんがつくった映画「嗚呼(ああ)
満蒙開拓団」を見た。「満州国」建設の夢に踊らされた農民の悲劇を、「いつかは作らなければならない。いまラストチャンス」と羽田さんが心をこめて撮ったドキュメンタリーである。
戦前、冷害飢饉(ききん)、繭の暴落で極貧におちた農民に、政府は「行け満州へ 拓(ひら)け満州を」とあおりたてた。だが、敗戦、ソ連兵の侵攻で、開拓農民はあわただしく逃げなければならなかった。
軍人の家族はいちはやく列車で逃げた。取り残されて歩き疲れて死んでいく老人、殺される赤ちゃん、水とビスケットを持たせて野原に置き去りにされる男の子。中国人に預けられた残留孤児、身を寄せた残留婦人。満州に果てたこれら農民もまた「日本軍国主義の犠牲者」として「日本人公墓」をつくってくれた周恩来。
羽田さんが訪ね歩いて聞いた人々は、いま日本の街や村ですぐ隣に生きている人々である。ああ、国策の誤りによって、こんな苦しみを胸に秘めて戦後を生き抜いたんだなと思うと、私は、「政治」というものの責任の重さを改めて噛(か)みしめるのである。
*
敗戦から65年目、日本は「政権選択」をかけた天下分け目の夏である。政権政党である自民党に、かくも逆風が吹いている選挙はかつてない。衆院解散か麻生おろしか、自民党のゴタゴタにようやく決着をつけた21日の両院議員懇談会で最後に発言した古賀誠氏の発言が耳に残った。
「国を守るには平和でなければならない。あの愚かな戦争で、250万の命を失い、ヒロシマナガサキの犠牲を生んだ。戦後の平和を守ってきたのは自民党だ。勇気と自信をもってがんばろう」
古賀氏は、東国原英夫宮崎県知事かつぎだしの失敗でミソをつけた。統治能力も落ちた自民党にあって、しかし、誇るべきはともかくも「平和」を維持してきたということかもしれない。
心配なのは、民主党である。あんなに反対したインド洋への給油の自衛隊派遣を、「政権を取った翌日に、帰ってこいなんてできるわけがない」と、つまりは容認とのことである。福田康夫首相は民主党の抵抗でいったん自衛隊を撤収する羽目になって、もうあんな「ねじれ」の苦労はしたくないと辞任した。野党だったら反対、政権を取ったら容認という態度は信用できようか、「現実路線」などと言いくるめないでほしい。
非核三原則はやはりいかさまだったらしい、アメリカ艦船の核持ち込みをこっそり認める密約が国民への背信であることはいうまでもない。だが、鳩山由紀夫民主党代表が口走ったように、じゃ、これからは密約でなく、核持ち込みには「現実的対応」で、となれば非核三原則は崩れることになる。
この「現実論」というやつが曲者だ、目の前の現実に対応しているうちに戦争に突っ込んでしまったのが大日本帝国の歴史である。またそれを繰り返すとまでは言わないが、福島瑞穂社民党党首が「自民はだめ、民主は危ない」と心配するのもわかる。
あれは16年前の夏、1993年の総選挙で、宮沢喜一首相率いる自民党政権は過半数割れ、下野して、細川護熙首相の「非自民」連立政権ができた。あのとき外交安保政策はどうだったろう。取材ファイルをひっくり返してみる。連立を組む8党会派の「合意事項」というペーパーがでてくる。全5項目の第2項にこうある。
「憲法の理念及び精神を尊重し、外交防衛等、国の基本施策について、これまでの政策を継承しつつ……」とある。そうだった、自衛隊違憲、日米安保反対の社会党も「政策を継承」の言葉をのんで政権に加わった。政権交代の波に乗って、自らのアイデンティティーをないがしろにしたところから、社会党は壊れたのだった。
*
取材ファイルから、退陣を前にした宮沢首相がオフレコで番記者に語ったメモがみつかった。宮沢氏も亡くなったいま、もう公表してもいいだろう。
「みなさん、これだけはお願いしたい。いいですか、憲法は変えない方がいい。守ってください。二度と戦争はしちゃいけないんです。僕は憲法ができたいきさつは知っているんです。あれは翻訳だ。日本語じゃない。それでも憲法は変えちゃいかんのです」
「私と後藤田(正晴)さんは、憲法を変えちゃいけないという最後のジェネレーションなんです。占領は屈辱ですよ。ドイツ人は忘れっぽいからまた(国際貢献の名で)戦争をしようとしている。小沢なにがしってのは、僕にとって何でもないんです。でも、憲法を変えるといったら、それだけは断固許さない」
政権交代はあっていい、だが、変えてはいけないものがある、「平和」という原理は壊さないでほしい。宮沢氏がほろ酔いで語った言葉は、戦後保守の知性の究極の思いだったかもしれない。
(本社コラムニスト)
<画像引用>
asahi_com コラム 早野透「ポリティカにっぽん」
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/profile.html
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