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ロバート・ゲーツの警告2009/05/30 13:41

U.S. Secretary of Defense Robert Gates delivers his speech during a plenary session of the International Institute for Strategic Studies (IISS) Shangri-La Dialogue security conference in Singapore on Friday.


シンガポールで開催中のThe 8th Shangri-La Dialogue(アジア安全保障会議)。
主催は英国際戦略研究所(IISS The International Institute For Strategic Studies)。

またしても北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射準備の動きが伝えられる中で、
つい先ほど、この会議で演説したのはロバート・ゲーツ米国防長官。

「北朝鮮がアジアや米国に破壊をもたらす能力を構築するのを黙ってみているようなことはない」と警告。
「米国とアジアの同盟国を脅すならば、米国が直ちに応じてやるぞ」と。

この部分は日本メディアも報じておりますが、私が注目したのはこちら。

"It is essential for the United States and China to find opportunities to cooperate wherever possible,"
(可能な限り協力する機会を探ることは米国と中国にとって不可欠だ)

六カ国協議同様、北朝鮮含めたアジアのことは中国に押し付けようとしている米国の意図が垣間見えます。

中国のことが信頼できない日本は、なんとか米国を引っ張り出そうと必死。
ところが米国はアジアの同盟国に直接的な被害がないと動きそうにない。
逆に言えば、米国を動かすためにどうすればいいのかを考えればよい。

そうなると、現時点で最も驚異が差し迫っているのはやはり黄海。

ワタリガニ漁の最盛期を迎えているのに中国漁船の半数以上が黄海から退避中。
中国当局側の統制があったのは明らか。

黄海で韓国に何かあれば米国も動く。
米国が動いた時点で北朝鮮に入るのは中国軍。

成功するかどうかはわかりませんが、中国を軸とした米韓連携プレーはすでに進行中。

ところがどうやら日本は蚊帳の外。

日本側は完全に読み間違えているかもしれません。
なぜ北朝鮮問題でいつも日本は読み間違えるのか。
その回答は拉致問題に固執しすぎているからです。


<関連サイト&記事>

International Institute for Strategic Studies Shangri-La Dialogue 2009
http://www.iiss.org/conferences/the-shangri-la-dialogue/shangri-la-dialogue-2009/

The 8th Shangri-La Dialogueの今年のスポンサーは次の通り
Sponsors 2009
The following organisations have generously sponsored the 2009 Shangri-La Dialogue: BAE Systems, The Boeing Company, DCNS, EADS, Keppel Corporation, Mitsubishi, Raytheon, Singapore Technologies Engineering, Thales and the John D and Catherine T MacArthur Foundation.

Gates: North Korean should weigh moves carefully
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5gL3ldfOU1YR1AjGtDq8GKrmx0teAD98G9LN00

North Korea Is Warned by Gates on Testing(画像引用)
http://www.nytimes.com/2009/05/30/world/asia/30military.html?ref=world

NLLで操業中の中国漁船160隻が撤収
http://www.chosunonline.com/news/20090530000011

コメント

_ ななし ― 2009/05/31 10:42

元々拉致問題は半島にパイプの多い森派、今の町村派が政治利用する為の物だったと思います。
小泉政権はその最たるものじゃあ無かったでしょうか。
支持率を上げる為、パフォーマンスをやる為に利用されて来たように思います。
これは靖国問題も同様です。
それを利用して来た政治家やメディアは今更引くに引けんでしょうね。

_ にんじん ― 2009/05/31 21:33

拉致に固執しすぎとおっしゃいますが、これを無視するわけにもいかないのではないでしょうか。
拉致に固執しないような政党や政治家を支持することはできません。

_ Y-SONODA ― 2009/06/01 00:33

★ななしさんへ

小泉さんのパフォーマンスは罪ですよね。
今なお国民の人気があるものだから、後の人がやりにくくて仕方ない。

とはいえ引き際も肝心。
麻生さんなんかはうまく立ち回っている方かもしれませんね。

★にんじんさんへ

>拉致に固執しないような政党や政治家を支持することはできません。

自分の考えを押し付ける気はないので、
そういう方はそれでいいのではないでしょうか。

_ リアリスト ― 2009/06/05 01:56

しかし北の将軍様が北で一番西の文化?にドップリ浸かっているというのがなんとも…

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_ 米流時評 - 2009/05/30 15:03


  ||| 北、長距離ミサイル発射準備段階 |||
米国のスパイ衛星、北朝鮮のICBM発射台で打上げ準備動向を探知
短距離地対空ミサイルは射程距離250キロ 旧ソ連製のSA-5改良型
前号でも書いた通り、今回の北の出方は、従来とは違う。各国の報道が間に合わないほどの、矢継ぎ早の核爆発やら警告やらミサイル発射やら宣戦布告である。このスピードと各ステージの相乗作用はまるで現実の侵攻作戦の端緒のようだ。いやな連想だが、02年3月のイラク侵攻時の展開を思い出してしまった。

すべては入念に練られた侵攻作戦の、分刻みの進行なのである。
もし万一、北朝鮮が警告通り、韓国のPSI加盟...