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謎深まる兵庫・大阪の感染源もノースウエスト25便?2009/05/21 01:28

謎深まる兵庫・大阪の感染源もノースウエスト25便?


兵庫県から始まった新型インフルエンザの国内感染。
人口密度の高い日本は遅かれ早かれこういう事態になっていたはず。
よって、大騒ぎする必要もないと思うのですが、やはり気になるのは感染源。

今のところ海外渡航歴を持つ人との関連が見つかっていないとされていますが、
最初に疑うべきはノースウエスト25便の乗客と兵庫県との関連性。
新聞やテレビはなぜかこの点を追求していません。

ノースウエスト25便の乗客の中で兵庫県内に在住・滞在していたのは9人。
県は毎日連絡を取りながら、健康状態に問題がないことを確認していたようですが、
無症候性キャリアの可能性もあったはず。

この9人が兵庫県立神戸高校の学生と接触していた可能性について、
厚生労働省と兵庫県は明らかにすべき。

ところがなぜか言及せず。
「水際阻止が機能せず」との批判を恐れていたのでしょうか。

そして、ついに東京・川崎でも感染が確認。
注目すべきは次の点。
1、帰国(19日)の機内ですでに発熱症状を訴えていた
2、機内検疫の簡易検査では陰性だった
3、帰宅後も症状が収まらなかった
4、20日、八王子市内の医療機関で受診
5、20日、夜に感染が確認

もはや「水際阻止が機能せず」との批判は避けられない。
このため厚生労働省は季節性インフルエンザ並みに緩和する新たな対応策を検討中。
これではまるで批判対策のように見える。

5月19日の「新聞危機下のニュースの裏側」でも取り上げたように、厚生労働省の旗振りによって、これから一気に新聞・テレビは「新型インフル怖くない報道」に切り替わるのでしょう。

この先1人目の死者が出た時には総懺悔していただきましょう。


<2009年5月、新型インフルエンザ感染の主な経緯>

5月
 8日 乗員乗客409人を乗せたデトロイト発ノースウエスト25便成田到着
 9日 同便で帰国した大阪府の男子高校生2人と40歳代男性教師1人の感染確認
10日 新たに男子高校生ら3人に同行していた生徒1人の感染確認

(8日ごろから神戸高校でインフルエンザのような症状の生徒が出始める)
12日 男子生徒1人が発熱。簡易検査でA型インフルエンザと判定
15日 詳しい検査で男子生徒から新型ウイルスの遺伝子が見つかる

▼16日
午前1時過ぎ  市が「国内初感染の疑い濃厚」と記者会見
午前11時ごろ 男子生徒の新型インフルエンザ感染を確認(夜に別の生徒2人も)
午後2時すぎ  政府が国内対策「第2段階」への引き上げを決める
午後10時   市が新たに別の高校の生徒5人の感染確認を発表


<デトロイト発ノースウエスト25便と兵庫県の関連記事抜粋>

★新型インフル国内初確認 兵庫県内の8人同乗 居住・滞在者 健康状態問題なし 県が確認
2009/05/09神戸新聞夕刊

 兵庫県は九日午前、新型インフルエンザ感染が確認された大阪の男子高校生ら三人が搭乗していた飛行機に、県内居住・滞在者八人が同乗していたとの情報を厚生労働省から受け、健康福祉事務所(保健所)を通じて八人への連絡作業を進めた。県によると、八人全員に連絡がつき、健康状態などに問題がないことが確認できたという。

 八人に対し、県は定期的に連絡を取り、健康観察を続けるとともに、外出を極力自粛するよう要請する。井戸敏三知事は「これらの方々とは連携を密にさせていただく。全員と連絡が取れたので、県民には安心していただきたい」と強調した。

 同機に搭乗していた乗客らのうち、感染者と濃厚に接触した可能性がある四十九人が検疫法に基づき空港周辺の宿泊施設に十日間留め置かれるが、この中に県内在住者が含まれているかどうかについて県は把握していないという。

 また、県は同日午前九時から、新型インフルエンザ対策本部(本部長・井戸知事)の三回目の会議を開催。国が「国内での発生には当たらない」とする見解を示したことを踏まえ、県の対策計画上の「海外発生期」としている警戒レベルは変更せず、従来の対策を継続、徹底することなどを確認した。


★新型インフル感染 「濃厚接触」捜し混乱 座席移動で対象拡大
2009/05/10産経新聞大阪朝刊

◆400人近い同乗者も追跡

 成田空港で9日確認された国内初の新型インフルエンザ感染。いったん機外に出て、その後感染が判明した男子生徒の近くに座り、「濃厚接触者」として機内感染の可能性がある乗客の行方は容易にはつかめなかった。この生徒が機内で座席を移動していたことが後から判明したことも混乱に拍車をかけた。感染拡大を防ぐため全国の自治体は400人近い同乗客の追跡調査も実施。なかには観光のため入国した外国人もおり全員の把握は困難を極めている。

 厚生労働省によると、生徒は搭乗直後の座席から、機内で数席横に移動。30分から1時間後にまたもとの席に戻ったことが判明したという。このため、当初は11人がこの生徒の座席に近い濃厚接触者だったが、対象者は12人に増えた。12人は、いずれも入国し、自治体は追跡調査に追われた。こうしたなか、京都市の調査で、この生徒の近くに座っていた米国人4人が同市内に滞在していたことが判明。生徒の前3列以内の席に座っていた。うち3人は37度台の微熱があったが4人とも簡易検査で陰性だった。結局、12人全員に連絡が取れたのは同日深夜になってからだった。全員が健康状態に問題はなかったという。

 自治体が追跡すべき対象者はこれだけではない。乗客は発熱などのインフルエンザの症状がなく感染者と座席が近くなければ、無事に入国し全国各地の目的地に散る。行き先の自治体は、こうした人たちの健康状態の確認をしなければならないからだ。京都市では、4人のほかに米国人9人と日本人1人の同乗者を確認。問診で異常なしと診断。市では「14人については引き続き保健所で健康状態の確認を続けていく」としている。

 このほかに神奈川県19人、埼玉県11人、兵庫県9人、北海道6人など各自治体がそれぞれ追跡。九州地方では、米軍嘉手納基地(沖縄県)の空軍兵2人を含め5人が搭乗していたことがわかった。大阪府でも2人の同乗者を確認。大阪府の橋下徹知事は「きちんとフォローしており、健康状態に問題はない。外出の自粛と、外出する際にはマスクを着用するようにお願いしている」と話した。

 現在までのところ、各自治体が電話や自宅への訪問で連絡が取れた人の中で発熱など体調不良を訴える人はいなかったというが、まだ対象者と接触できていないケースもあるという。

★新型インフル国内初確認 県内同乗9人異常なし 修学旅行延期や変更=兵庫
2009/05/10大阪読売新聞朝刊

 ◆県立高、修学旅行延期や変更 

 国内で初めて新型インフルエンザの感染が確認された9日、県は、感染した高校生と同じ飛行機の乗客9人が県内に在住・滞在していることを明らかにした。県によると、いずれも感染者から2メートル以上離れた座席だったといい、これまで体調の異常も確認されていない。県は9人に外出の自粛を求め、1日2回、体温を測って報告するよう要請しているといい、県民に冷静な行動をとるよう呼びかけている。

 県はこの日朝、神戸市中央区の県災害対策センターで緊急の対策本部会議を開催して対応を協議。その後、記者会見した井戸知事は「感染経緯から、国内発生とは見なしていない」として、県としてこれまで同様の対応を続けていく意向を示し、「9人とは連絡が取れている。安心してほしい」と強調した。

 神戸市では、矢田立郎市長が「今後とも、感染拡大防止と社会経済機能を維持するための対策に全力で取り組む」とのメッセージを発表。明石市では、市のホームページや市内各駅に、市民に冷静な対応を呼び掛ける文書を張り出すことを決めた。三木市も対策本部会議を開き、三木署や市医師会の関係者ら約30人が対応の方法を改めて確認した。


★新型インフル国内初感染、県内の同乗9人に症状なし 県、10日間健康確認 /兵庫県
2009/05/10朝日新聞朝刊

 大阪府の高校生ら3人が9日、国内初の新型の豚インフルエンザ感染者と確認されたのを受け、県内の各自治体も早朝から情報の確認に追われた。感染者が搭乗していた旅客機の乗客のうち9人が県内にいることがわかり、県はこれらの人と毎日連絡を取って万一発症した場合に備えることにしている。

 県は午前9時から県災害対策センターで新型インフルエンザ対策本部会議を開いた。

 県の対策計画では「国内で新型インフルが発生した状態」になれば知事が緊急事態宣言を出し、不要不急の外出、集会の自粛を呼びかけるなど感染拡大防止対策のレベルを引き上げることにしている。しかし、今回は感染者の滞在歴などから国内発生とは言えないと判断し、レベルの引き上げは見送った。記者会見で、井戸敏三知事は「従来通りの対策を続け、国内発生を全力で阻止したい」と話した。

 県によると、9日朝に厚生労働省から県内滞在者として9人分の名簿が届いたが、正午ごろにうち1人は県外滞在者とわかった。午後3時ごろ、同省から「名簿から漏れている人がいた」と連絡があり、1人増えて9人となった。いずれも感染者の近くの席にはおらず、感染を疑う症状が出ている人も9日夕時点ではいない。今後10日間は最寄りの保健所が1日1回以上連絡を取り合い、体温や体調を聴いて健康状態を確認する。

 ただ、近くの席にいたため成田空港近くで停留されている49人の居住地などは県も把握しておらず、この中に県民がいる可能性はあるという。

 明石市も9日午前に対策連絡会議を開き、駅など市内45カ所にある市の緊急掲示板に、予防対策と冷静な対応を呼びかける広報文を掲示することを決めた。

 丹波市は9日夕、災害対策本部会議を開催。新型インフルエンザの基礎知識や感染予防に関する情報を市民に提供することや、高齢者・障害者の支援策を確認し、今後の対応に備えた。


<画像引用>

【新型インフル】成田で大阪の男性ら3人「陽性」 米デトロイト便
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090508/bdy0905082243011-n1.htm

コメント

_ 野蛮な来訪者 ― 2009/05/21 03:24

ははーん、なるほど。
発生源のメキヒコから見てノースウェストの地域に仕掛けるというメッセージですな、これは。
該当地域は北米とそれからアジアでしょう。

ううっ、失礼しました・・・w

_ とおる ― 2009/05/21 09:35

> もはや「水際阻止が機能せず」との批判は避けられない。
今回の「水際阻止」は時間稼ぎで、最初から100%阻止出来ると考えていなかったのでしょうが、いつの間にか、100%「水際阻止」出来ると信じてしまった人もいることでしょう。
ゴールデンウィークで海外に行って北米で感染して保菌者として帰国して、既に、国内に蔓延していると思っています。

> 一気に新聞・テレビは「新型インフル怖くない報道」に切り替わるのでしょう。
そうしないと、出演者が発病してしまい、録画のクラシックばかり放送してしまう羽目になってしまうかも。

_ Y-SONODA ― 2009/05/22 07:16

★野蛮な来訪者さんへ

あはは。ノースウェストの仕掛け系深読みですね。
あまりにもタイミングが良すぎるから、
現時点では仕掛け系も無視できませんね。

★とおるさんへ

水際阻止をアピールした方も愚かでしたね。
政府もメディアも甘いとしか言いようがない。
すべてにおいて墓穴掘っていますね。

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