今なお続くゴールドマンによるガバメント・サックス ― 2009/04/22 08:41
先週のFTには「ガイトナーよ。ゴールドマン・サックスを自由にするな」との記事が。
ゴールドマンに対する特別待遇に疑問を投げかける内容。
「アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)とゴールドマンが結んでいたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)をすべてペイ・オフするという決定」などというなんとも気になることも書かれていました。
このFT記事はガイトナーの背後にいる人物をチクチク刺激するのが狙い。
その人物とはガイトナーの部下であるマーク・パターソン(Mark Patterson)のこと。
パターソンは現在財務省首席補佐官。
それまではゴールドマンのロビイスト。
そして、トム・ダシェルのインナー・サークルの一人。
ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクフェインCEOが米議会を訪れた時、
誰からもウォール街から何に乗ってきたかを問われなかった。
ゼネラル・モーターズ(GM)との違いはこのあたりにあるのかも。
ゴールドマン・マフィアによるガバメント・サックスは今なお続いているということでしょう。
<関連記事>
Mark Patterson - Who Runs Gov - Government directory(画像引用)
http://www.whorunsgov.com/Profiles/Mark_Patterson
Don’t set Goldman Sachs free, Mr Geithner(画像引用)
http://www.ft.com/cms/s/0/e0219664-29ea-11de-9d01-00144feabdc0.html
‘Government Sachs’ Is Back
http://www.newsweek.com/id/187705/page/1
帰ってきた「ゴールドマン・マフィア」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090311-00000000-newsweek-int
The Guys From ‘Government Sachs’
http://www.nytimes.com/2008/10/19/business/19gold.html?pagewanted=all
右を向いても左を向いても「半国営企業」でいいの? ― 2009/04/22 09:15
随分前から囁かれていたパイオニア問題。
そもそもパイオニアや日本航空などの経営不振は米国発金融危機の影響なのでしょうか?
ここは破綻に導いてあげようという意見があってもいいと思います。
少なくとも議論ぐらいはあってもいい。
『右を向いても左を向いても政府出資の「半国営企業」ばかり、という社会主義経済のような事態は避けなければならない』と書いた日経新聞編集委員の西條都夫さんに賛同します。
<関連記事>
パイオニアに公的資金 政府が新制度活用検討、300億円出資軸に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090422AT3S2102Y21042009.html
政府は21日、経営不振に陥っているAV(音響・映像)機器大手パイオニアを資本支援する検討に入った。30日にも創設される公的資金を使った一般企業への資本注入制度を活用し、300億円出資する案が軸。国内だけで1万人規模の雇用を抱える同社が破綻すれば経済に大きな打撃を与えかねないためだ。半導体大手エルピーダメモリも早期に500億円規模の出資を申請し政府との支援協議を本格化する。経済底割れ回避へ異例の危機対応策が動き出すが、民間企業の政府依存が強まる懸念なども残る。
一時的な業績不振に陥った企業への措置として日本政策投資銀行による資本注入が可能になる改正産業活力再生法は、22日にも参院本会議で可決・成立する見通し。 (07:01)
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