不気味な米国の10年戦略 ― 2008/12/06 09:35

12月2日記事「GM破綻を覚悟している米国人」で不気味と書いた理由を
猿田彦陰照源須命さんとのやりとりから説明しておきますね。
●Y-SONODA ― 2008/12/03 09:46
米国は自動車も金融もダメ。
残るはIT、エネルギー、軍事ぐらいでしょう。
それでも現状自動車分野の失業者を吸収する勢いはありません。
そうなるとやはり戦争という選択肢が浮上するかも。
これが「不気味」と書いた理由です。
●猿田彦陰照源須命― 2008/12/03 22:41
トライバルエリアに残し置かれていた林檎が、米国の経済復興に効果を発揮しそうである。
・・・今夕ある前衆議院議員と私との対話での結論です。
ムンバイ事件の背景の分析は日本国内では殆ど見られない。
よくあるヒンドゥーとイスラムの対立の延長と考えるには、
今回の手口はどうも違っているようである。
園田さんは<残るはIT、エネルギー、軍事ぐらいでしょう>と書いています。
この3分野の中で速攻効果のあるのは軍事くらいでしょうから、
さてどこでと考えると、自ずと答えは出て来るでしょう。
●Y-SONODA ― 2008/12/04 08:17
前衆議院議員も戦争による米国経済復興説を考えているわけですね。
そうなると軍事系企業の株価に反映されるかと思い、
毎日チャックしているのですが、ぱっとしないのです。
そもそもイラク戦争の経済効果が見えない。
イラク、アフガン、パキスタンあたりの小国を相手にしても
大して効果がないのかもしれませんね(汗)
そうなるとポスト「失われた10年」を睨んで、
中国を刺激しておきたいというのが米国の本音ではないでしょうか。
12月4日に貼り付けた地図を見るとわかると思いますが、
ムンバイ同時テロも米国の中国封じ込めと連動している可能性があります。
裏では中国に「強敵になってよ」とお願いしている可能性もありますけどね(笑)
中国は「やだよ。もう一回日本にしましょうよ」と米国に逆提案しているかも。。。
●猿田彦陰照源須命 ― 2008/12/04 15:39
つい最近制服組の方と話した際、中国の戦力はここ数年で大きく強化されて来ているとのことでした。
飛び道具や水遁の術に使う道具が充実してきているようです。
中国が西欧の覇権を脅かす存在に成長してきたと認識されれば、
必ず封じ込めや揺さぶりに動くでしょう。
米朝接近もその一環かも知れませんし、
朝鮮半島全体での米国のプレゼンスの拡大に動き始めているようです。
ただ、現在の米国はあからさまに中国を仮想敵国と指名できない(経済関係から)ので、
日本にその代役を求めて来るのではないでしょうか?
株価という視点では、日本の関連産業に注目しても良いでしょう。
オバマ次期大統領はアフガニスタン重視を明言していますし、
ムンバイ同時テロをきっかけにパキスタン国内のトライバルエリアも戦場になる可能性があります。
そうなるとパキスタンの核兵器を保護するという名目で米軍派兵もあり得るでしょう。
いずれにしてもあの辺り一帯にエスカレーションがかかるのは間違いないように思います。
●Y-SONODA ― 2008/12/05 09:13
「眠れる巨人がいる。そのまま眠らせておけ。目覚めると世界を動かすことになるだろう。」
今から200年程前、ナポレオンは中国をこう評したとか。
中国を眠らせたままにしておくことが西側戦略の基本になっています。
そのためにアヘン漬けという方法も使われたこともありました。
日本は変な形で中国を叩き起そうとしたので、コテンパンにやられた。
しかし、戦後復興も中国あればこそ。
米国は対中戦略の足場としての地理的重要性から日本の戦後復興を手助けします。
ここに来てようやく中国は目覚めてきた。
永い眠りから目覚めた巨人はブラックホールのように資源を飲み込み始めました。
世界は熾烈な資源争奪戦を生み出す「欠乏の地政学」という現実に直面しています。
それでも中国はまだ中途半端。
完全に目覚めるきっかけになるのは中国共産党の崩壊。
この時、米欧は最大のライバル出現に青ざめる。
そして、民主化中国を叩きつぶそうとするでしょう。
表面的にはにこやかに微笑みながら中国に接近する米欧。
その裏では封じ込めの準備も着々と行っています。
<画像>
Nick Anderson
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