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114暴動に備えるアメリカ2008/10/25 09:50

Police prepare for unrest


このブログで連日取り上げてきたブラッドリー効果。

ありがたいことにその記事が萬晩報に掲載され、
ドドッとメルマガ配信されました。

萬晩報
http://www.yorozubp.com/

メルマガの影響で読者の方から感想メールもいただいているのですが、
その中には「おもしろいけど、スポーツ新聞ネタ」との指摘があったり(爆)

確かに日本のテレビも新聞もブラッドリー効果を大きく取り上げていません。
当然、投開票パニックや暴動が起こる可能性を指摘した報道など皆無。

現在私はかなり怪しい人物として浮上しつつあります(笑)

海外サイトで検索すれば、
私が書いていることを裏付けるニュースが数多く出てくるのですが、
日本の報道関係者ですら「自分で調べてみる」という意識が欠落しているのかも。

こうした中、仲良しサイトをお邪魔したところ、
強烈な記事が紹介されているではありませんか。
こ、これです!

戒厳令(投票詐欺)、日本核武装、アイスランド、竹中元大臣
http://geopoli.exblog.jp/9745814/

まずはこのブログにある投票機問題から。

先日、IT分野のプロ中のプロである猿田彦愛亭命様より、
「電子投票機はいくらでもごまかしができる」とのコメントをいただきました。
実はこの猿田彦愛亭命様は選挙を司る某日本政府機関の中心にいた方なのです。

オバマに投票したはずなのに、なぜか勝手にマケイン票になってしまう。
すでに期日前投票段階でデータ改竄疑惑が浮上し、
オバマ陣営が調査に乗り出しているとの情報も入ってきました。

そして、なんとも気になるのが米国の治安情報。

米国にはザ・ヒル(The Hill)という米連邦議会専門紙があります。
議会広報誌ではないのですが、
政治家、ビジネス界、ロビイスト含めた議会関係者から直接情報を得られる強みを生かして、
一般紙とは違った切り口の記事を掲載することで知られています。

2002年、当時98歳のジョージ・F・ケナンのインタビュー記事が話題になりました。
米外交理論の大御所はブッシュ政権の対イラク武力行使策を強く批判します。
ケナン最後の声を届けたのが、ザ・ヒルだったのです。

このザ・ヒルが10月21日付でウェブに掲載した記事を画像にしておきました。

タイトルは「騒乱に備える警察」。
この記事の内容を見てみましょう。

米国中の警察は、歴史的な大統領選の後に起こりえる市民の騒乱と暴動に備えて、
投票日当日の警備強化に乗り出している。

公安当局は、ザ・ヒルとのインタビューで、
黒人初の大統領か女性初の副大統領が選ばれる選挙に向けて、
警備強化を要請したことを認めます。

現在リードを広げているオバマが予想に反して負ける、
また不正選挙の疑いが生じた場合、
黒人人口が多い都市で暴力行為が発生するとの懸念がある。

特にデトロイト、シカゴ、オークランド、フィラデルフィア各都市は特別配備。
なんとオークランドにはスワット・チームを待機させるということ。
都市によっては厳重警戒態勢になるということですね。

ここまでは私が描いた最悪のシナリオと一致します。

気になるのは、どちらが勝っても暴動が起こりえると考えている点。

また、最悪のシナリオとして「法の執行」を必要とする状況との認識が示されている。
この「法の執行」とは何を意味するのでしょうか。

マケイン逆転勝利という結果になれば、
間違いなく何かが起こる。

オバマが勝利した場合でも、
その得票が予測を大きく下回っていれば、投票機疑惑も浮上し、
暴動につながる可能性があるということ。
また白人極右勢力が火付け役になることもあるわけです。

これに大手銀行や大手企業の破綻、それに金融市場閉鎖などが重なった場合、
不満が爆発し、米国中が火の海になるかもしれない。

今まで敢えて書かなかったのですが、
オバマ暗殺という事態が一番怖い。

そうなるとまさに戒厳令にまで発展することになります。

米大統領選投票日の11月4日まであと10日。
この日を境に世界が激変するかもしれません。


<関連記事>
Police prepare for unrest
By Alexander Bolton
http://thehill.com/leading-the-news/police-prepare-for-unrest-2008-10-21.html
http://thehill.com/index2.php?option=com_content&task=view&id=77165&pop=1&page=0&Itemid=70

コメント

_ 猿田彦 ― 2008/10/25 15:27

「園田さんはかなり怪しい人物」として浮上しているとのことですが、ここの記事にあるのは推測でも何でもなく、れっきとした米国の報道機関や信頼に足る広報誌に記載された記事の紹介ですよね。

日本のマスコミがここにかかれていることを知らないことはないと思いますが、全く報道されないのは危機意識の欠如と言わなくてはなりません。マスコミ露出の多い評論家の皆さんも、こうした話題は本来稼ぎ時のはずなのに全くこのことが話題にならないのは、変人と見られてテレビなどへの出演機会を失うことを恐れているのかも知れません。

危機対応は例えその事態が発生しなくても、事前の予測とシミュレーションを行っておくこと、さらに準備をしておくことで、危機発生時の対応がスムースに行え、混乱や被害も小さくすることができるのです。

米国がアウトオブコントロールの事態に至った時、日本国内はノー天気の国民性のおかげで大きな混乱は無いと思いますが、世界経済の大混乱に巻き込まれることは避けられないでしょう。

一方、周辺諸国で何が起きるかは良く考えてシミュレーションして対応策を採っておく必要があります。地政学には素人の私ですが、次に述べる程度の問題が起きるだろうことは想像することができます。

韓国ではウォンの異常な下落から未曾有の経済混乱に陥る可能性があり、そうなると先の牛肉輸入問題であれだけの騒動になったお国柄からすれば、もっと大変な事態に至る可能性があります。

北朝鮮はどう動くでしょう? 大量の外貨準備を持つ中国はいつどんな出方をしてくるでしょうか? イラク、イラン、アフガニスタン、パキスタン、そしてロシアは?・・・

米国や欧州の分析は盛んに行われていますが、近隣諸国の事情に詳しい方々がこのブログに参加していただけるともっと充実するように思います。

「備えあれば憂いなし」。
いたずらに危機を煽ることではなく、国民一般については考え得る危機を知らせ、少なくとも心構えを説くことが必要でしょう。
政治・行政に携わるところには、例え全てを公表できなくとも危機対応策を十分に用意しておくことを願って止みません。

園田さんは怪しい人物などではありませんぞ。

_ 紫竹庵人 ― 2008/10/25 20:42

いまや日本では怪しいと疑われることがステイタスなのです。
褒め言葉なのです。
昨夜、オバマさんの出身のカンザス州の宣教師と飲みました。
戒厳令の話も電子投票への疑いも「当たり前」のように話していました。
それってアメリカのメディアメジャーの話なのと問うと、
キリスト教にはそれぞれに独自の情報ネットワークがあるのだそうです。すごいですね。

_ Y-SONODA ― 2008/10/26 11:46

★猿田彦さんへ

励ましのお言葉、どうもありがとうございますw

猿田彦さんとお話ししていて、
いつも話題になるのが日本人のノー天気ですね。
このノー天気、最近ますます磨きがかかってきたように思います。

それでもなんとかなってきたのが日本の凄いところ。

実際には終戦直後の政治家さんの頑張りが大きい。
官僚さんや民間企業さんも必死になって支えてきた。
決して今の政治家さんではないことは確か。

きっとこれから先もなんとかなるのでしょう。


★紫竹庵人さんへ

「変人の王様&怪しい」でもステイタスになるのでしょうか?(笑)

それにしても宣教師さんとのお話、興味津津です。

確かにキリスト教には各教派独自に情報ネットワークがあります。
教派間の情報交流も存在します。
ダントツに情報を持っているのがカトリックですね。

どうも日本カトリック総代の麻生さんの動きが怪しい。
バチカンから情報を得ていると思いますよ。
おそらく皇室もこの情報を共有していると見ています。
この仮説を立てながら現在観察強化中。
何かあればまた報告します。

<頻繁に皇居を訪れている麻生さん>
特に気になるのは10月6日です。

【麻生日誌】10月6日http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081007/plc0810070235002-n1.htm
6時6分から10分、南会議室で報道各社のインタビュー。11分、執務室。31分、官邸発。39分、皇居着。千賀子夫人とともに天皇、皇后両陛下と夕食。9時10分、皇居発。36分、私邸着。

天皇、皇后両陛下と夕食に費やしたのは約2時間半。
ご存知だと思うのですが、極めて異例の長さなのです。
この時、何が話題になったのかを取り上げた記事は0です。

_ 4649 ― 2008/10/26 19:06

「ブラッドリー効果」については、
以下の報道番組で説明していました。
私が見た限りでは。。。

日テレ系   :News Zero 
        (2008年10月?日)の月曜日
関西テレ   :Ancor 青山繁晴がズバリ
        (2008年10月22日)
インターネット: ビデオ・ニュースドットコム
        第395回(2008年10月25日)

_ Y-SONODA ― 2008/10/27 09:58

4649さんへ

どうも情報ありがとうございます。

私はほとんどテレビをみない人間なので、
こういう情報はありがたいです。

青山さんあたりは確かに真っ先に取り上げるのではないかと思っていました。
寺島実郎さんもそろそろ語り始めるかもしれませんね。

_ 猿田彦 ― 2008/10/28 04:55

寺島実郎さんの最近の米国大統領選挙に関する発言が下記に公開されています。
http://www.nissoken.jp/rijicyou/hatugen/kiji20081001.htm

●ジョージ・ブッシュ現大統領についての寺島氏の評価(抜粋引用)
歴史の女神は二一世紀初頭という大切な時期の世界の指導国のマウンドにジョージ・ブッシュとうい非力な人物を立たせ、寒々とした世界を作り出すという皮肉な演出をしたのである。
(引用終わり)

●オバマ現象の行方(抜粋引用)
皮肉なことだが、もし大統領選挙の投票権が米国以外の人にも与えられたならば、オバマ当選となるであろう。七月に欧州を回ったオバマ歓迎の熱気がそれを証明している。だが、世界の人の期待がオバマに向おうと、米国民の指示がオバマに向うとは限らない。とくに内陸のアメリカは世界の目線など気にかけていないのである。
 しかし過去の米大統領選挙を振り返るならば、やはり時代が人を呼んできたことに気付く。例えば、ベトナムシンドロームに苦しむ米国が一九七六年に選んだのはJ・カーターだった。ジョージアのピーナッツ畑の農園主で宣教師のような空気を漂わせた「癒しのカーター」は、ベトナムで傷ついた米国にとって必要だったのだ。政治家としての指導力や構想力はともかく、『何故ベストを尽くさないのか』という彼の著書に流れるメッセージは、ベトナムの悲劇をもたらしたワシントンのエリート(ベスト&ブライテスト)とは異なる誠実・謙虚・篤実という印象で、アメリカの空気を変えたといえる。その後、冷戦の終焉をもたらしたレーガン、冷戦後の「平和の配当」という時代を演出したクリントンと光と影を内包しながらも、その時代を象徴する人物を登場させてきたといってよい。
 もし今、地に堕ちた米国のイメージと米国の疲弊から米国を蘇らせるシナリオを考えた場合、オバマは都合のよいカードである。「結局、米国は黒人にも大統領になる機会を与える国だ」という話は極めて説得力のあるメッセージである。オバマの政策や能力を超えて、ケニア人の留学生と白人女性の子供として米国の辺境たるハワイに生まれ、再婚した母親とともに義父の国インドネシアに移り住み、人種の多様性を与件として育ったという事実は、国際社会での米国の信頼を回復するために有効な要素となりうるのである。
(引用終わり)

寺島氏の発言の冒頭に、現ブッシュの2000年の選挙におけるフロリダ州の選挙結果がブッシュを大統領にしたことが触れられていた。(一部引用)
投票総数約600万票のうち、わずか537票差でブッシュが同州の選挙人25人すべてを得たが、その小差大統領選の後、アル・ゴアの再集計訴訟は州の最高裁では認められたが、連邦最高裁がこれを却下。ブッシュの当選が認められる結果となった。その結果、2000年大統領選挙における全米での得票は、民主党のゴアが5100万票、ブッシュが5046万票であった。にもかかわらず、選挙制度の魔術とでもいおうか、州ごとの獲得選挙人の数ではブッシュ271人に対してゴア266人となり、当選を決めた。

私はこれを思い出して、改めて今回の選挙におけるボウティング・マシーン問題が気に懸かるところである。
もっとも2000年選挙の際は、当時のフロリダ州知事がジェブ・ブッシュ(ジョージ・ブッシュの実弟)であった。そのもとで大統領選挙の半年前くらいから、4~5万人の選挙人登録の取り消しないし不受理(資格喪失)という事象があった。その主な対象者は民主党に投票しそうな黒人層などであったという報道があったことを思い出した(現時点ではその出展は不明)。
米国の選挙ではいつでもこういうことがあり得る、今回もどこかでこんなことがあるかも知れない・・・

【感慨】
私、猿田彦はこれまで米大統領選挙にはあまり関心を持たないできていた。というのは、45年前のケネディ暗殺以来、どちらがなっても大差ないと思っているからで、暗殺されたケネディ兄弟が挑戦した、なにものかのパワーには誰も逆らえないだろうという思いがずっとあったからである。
ところが、何故か今回は大きな関心を持って見ている。それが何故なのか私自身判らないでいるが、今は歴史の大きな転換点にあることを感じているのかも知れない・・・・

_ Y-SONODA ― 2008/10/28 09:05

猿田彦さんへ

寺島さんの見解、ありがとうございます。
100点満点だと思うのですが、
美しすぎるような気もします。

私の場合はやっぱり変人なのです(笑)

前著「最新アメリカの政治地図」でも取り上げましたが、
アーサー・M・シュレシンジャーは『アメリカ史のサイクル』の中で、
米国を実験国家という観点から描き出しています。

私からすれば黒人大統領誕生というのも壮大な実験の延長にしか見えない。
この実験が成功するのか、それとも失敗するのか。
それをじっくり見させてもらおうと思っています。

願望とか思い入れはほとんどないのです。
あくまでも観察対象に過ぎないという感じでしょうか。

私ってすごく嫌なやつでしょ(汗)

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