エココンの悩みごとは日米間温度差 ― 2008/06/29 11:34
昨日6月28日(土)。
東京・芝公園の東京プリンスホテルで
「気候変動に関する東京フォーラムG8+5議員会合」が開催。
主催は地球環境国際議員連盟。
http://www4.osk.3web.ne.jp/~globejp/
http://www4.osk.3web.ne.jp/~globejp/memberlist.html
毎日新聞、共同通信からこの会合での主な発言をまとめました。
福田首相
「何よりも主要な排出国がすべて加わった全員参加の取り組みが必要だ」
ブレア前英首相
「温暖化が人類共通の課題だと、認識を共有する段階は終わった。次は解決策を考える時だ」
「今年重要なことは、国際交渉の主要項目は何かを特定することだ」
「我々の科学や技術は常に変化する。今から細かく決めるより、今は行動が重要だ」
「既存原発を建て直すのは正しい選択」
共和党マケイン候補(ビデオ出演)
(米国の削減目標を)「12年までに05年並み、20年に90年並みに減らし、50年には90年比60%減を目指すべきだ」
民主党オバマ候補(声明文)
「科学的知見に基づいて解決策を打ち出すべきだ。米国は包括的なポスト京都(議定書)の枠組みを支援し、排出量取引も導入する」
さて、冒頭の世論調査結果は、
ピュー・リサーチ・センターが、2006年7月にまとめたものです。
詳細はこちら。
http://people-press.org/report/280/little-consensus-on-global-warming
温暖化問題の各国の温度差が歴然と存在することがわかります。
日本の常識は世界の常識ではないのです。
なによりも驚くのは、
中国を上回る数値を示した米国の存在でしょう。
特に共和党支持層の無関心ぶりが際立っています。
京都議定書を離脱した理由もわかりますね。
マケインやオバマのコメントも本気ではないはず。
温暖化問題をめぐる日米の温度差は、
他国から政治的に利用される可能性があります。
実は京都が選ばれた背景にもそんなことが噂されています。
この問題で日本が露骨に先走ると、
米国と中国が組む可能性も0ではない。
エココンとて米国に頭が上がらない。
エココンの悩みごとはここにあるはずです。
米国のキリスト教指導者たちに接触すると、
関心が薄い理由もわかると思います。
こうした努力を怠っていますね。
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