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シェールガスの地政学シミュレーション2013/08/19 07:14



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シェールガスの対日輸出解禁、ガス価格は下がるのか
大前研一の日本のカラクリ
PRESIDENT 2013年7月1日号
http://president.jp/articles/-/9729?page=4

・シェールガス革命でアメリカのエネルギー輸入が減少し、中東へのエネルギー依存度が低下すれば、当然、アメリカの中東政策にも影響してくる。

・なぜアメリカは中東に関与するのか。イスラエルを守る、という課題もあるが、最大の理由は「石油権益」の確保であった。

・石油権益を守るため、アメリカは国防費の8割を中東に振り向けている。しかしシェールガス革命で中東へのエネルギー依存が低下すれば、その必要もなく、アメリカは軍事予算を削れる。財政赤字のかなりの部分は国防費だから、アメリカの財政収支は大幅に改善される可能性がある。これもドル高要因だ。

・米軍が中東から大きく手を引いた場合、中東の石油への依存度を高めている中国が、関与を深めてくる可能性が高い。






集団的自衛権、米以外にも 有識者懇、対象拡大提言へ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201308130181.html

・安全保障環境の複雑化に対応するとして、中東からの石油輸送のためのシーレーン(海上交通路)確保などを想定し、政府が幅広く選択できるようにすべきだと判断した。

・シーレーンは「日本の生命線」とも強調し、シーレーンを防護する国が攻撃された場合の集団的自衛権行使の可能性にも言及した。

・集団的自衛権を共同で行使する対象国としては米国に加え、オーストラリアやフィリピン、インドなどを指摘する意見が専門家の間ではある。

集団的自衛権、米以外にも 有識者懇、対象拡大提言へ2013/08/18 09:26



どうせインドは無理だから、まずは日米豪。
そうすりゃ、さすがに韓国も焦るだろう。

シェールガスと北極睨んだカナダとの関係強化もお忘れなく♪


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集団的自衛権、米以外にも 有識者懇、対象拡大提言へ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201308140027.html

 安倍晋三首相が設置した有識者による「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(座長・柳井俊二元外務事務次官)が年内にまとめる報告書に、集団的自衛権を共に行使する対象国を米国以外に拡大する提言を盛り込むことが13日、分かった。中東からの石油輸送のためのシーレーン(海上交通路)確保などを想定している。

 また政府は13日の持ち回り閣議で、集団的自衛権に関する憲法解釈について「有識者懇談会での議論を踏まえて対応をあらためて検討したい」との答弁書を決定し、解釈の見直しを示唆した。

 対象拡大は、座長代理の北岡伸一国際大学長が共同通信のインタビューで明らかにした。対象国は「安全保障上、日本と密接な関係がある国」と定義し、報告書には「密接な関係にある国が攻撃を受け、日本に重大な被害が及ぶとき」に集団的自衛権が行使できるとの趣旨の提言を検討しているとした。

 シーレーンは「日本の生命線」とも強調し、シーレーンを防護する国が攻撃された場合の集団的自衛権行使の可能性にも言及した。

 集団的自衛権を共同で行使する対象国としては米国に加え、オーストラリアやフィリピン、インドなどを指摘する意見が専門家の間にはある。しかし北岡氏は「安全保障にはある種の曖昧さが必要なことがある」とし、線引きをあえて不明確にして抑止力を高めるべきだと主張した。今年11~12月に策定する報告書には具体的な国名は明記しない方向だ。

北極海航路で蠢く日露中韓 - 北方領土のチョーク・ポイント入り確実か?2013/08/16 06:34

北極海航路で蠢く日露中韓 - 北方領土のチョーク・ポイント入り確実か?


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旭化成など、ナフサ輸送で北極海航路を開拓
2013/8/16 1:30
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ1400H_V10C13A8EA1000/?dg=1

 旭化成ケミカルズと三菱化学は共同で石油化学製品の原料となるナフサ(粗製ガソリン)を北欧から輸入する北極海航路を開拓した。運航日数は25日間程度で、スエズ運河を通る南回り航路より4割短縮できる。製品や原料の需給に応じ機動的に調達できるほか、中東とアジアに集中している調達先の分散にもつながる。北極海航路の活用にも弾みがつきそうだ。

 ノルウェーから8万トンの同国産ナフサを積んだタンカーが16日にも水島コンビナート(岡山県倉敷市)に到着する。北極海航路は地球温暖化による海氷の減少を受けて商業利用の検討が進んでいるが、実際にナフサタンカーが航海したのは初めて。

 海氷を砕いてタンカーを先導する砕氷船のチャーター料金が追加されるが、「スエズ運河の通行料や海賊対策の武装コストがかさむ南回り航路と変わらない」(旭化成ケミカルズ)。航海日数が少ない分、運航コストは2割程度安くなる。ただ、氷が厚くなる冬季は運航が難しくなる。

 中国の海運大手が今月から大連港(遼寧省)とオランダのロッテルダムを結ぶ初の商業船を運航するなど、北極海の商業利用への関心は世界的に高まっている。日本政府も4月に閣議決定した海洋基本計画に北極海航路の確保へ戦略的な取り組みを進めると明記した。

 ナフサはプラスチックや合成繊維などほぼすべての石油化学製品の原料になる主要製品。東アジアでは中東からの輸入が中心だったが、近年は景気低迷が続く欧州から流入したナフサが存在感を増している。欧州連合(EU)から日本へのナフサの輸入量は1~6月に計31万トンと前年同期から2割増えた。

 ただこれまでは南回り航路で40日間かかるため、欧州を出航する時点でアジアでの需給見通しを読み誤る場合もあった。今後はアジアのナフサ価格が割高になった際などに、北海油田の原油を使った北欧産ナフサを機動的に調達できる。

 国土交通省の試算によると、北極海航路が有利なのはロシアの港湾都市ムルマンスクから横浜港まで北極海を通って大型タンカーを運航した場合などで、運航コストは南回り航路と比べて4割削減できる。

 エジプトなど中東情勢の政治的な緊迫が相次ぎ、ナフサを含めた資源を分散調達する必要性も指摘されている。北極海航路の活用はナフサのほかにも液化天然ガス(LNG)などが検討されている。


中国が北極海を商業利用 大連、ハブ港めざす (画像引用)
欧州への航行、2週間短縮
2013/8/13付
http://www.nikkei.com/article/DGXDASGM1203B_T10C13A8EB1000/

 【大連=森安健】中国がロシア沖の北極海経由で欧州に向かう「北東航路」の商業利用に乗り出した。国有の海運大手、中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ)の貨物船が中国の商船としては初めて、大連港(遼寧省)からオランダのロッテルダム港に向かった。従来のスエズ運河を経由する航路と比べ約2週間早く欧州に到着できるため、海上貨物輸送の流れが変わる可能性もある。

 コスコ傘下の中遠航運(広東省)の多目的船「永盛」(1万9461トン、全長155メートル)は8日、大連港を出港した。積載貨物の内訳は公表していないが、海運関係者によると天候や波の影響を受けにくい鋼材とみられる。8月下旬にベーリング海峡を通過、ロシア沖の海域を経て9月11日にロッテルダム港に到着する計画だ。

 北極海の氷は夏場の気温上昇で徐々に薄くなり、海氷面積は例年9月に最も小さくなる。北東航路は7月末から約4カ月しか利用できないが、燃費・人件費の削減に加え、インド洋やマラッカ海峡に多い海賊のリスクも回避できるため、世界の海運会社が注目している。2020年には中国のコンテナ輸送の15%近くが北極海を通るという試算もある。

 自国の領海を活用できるロシアは、すでに試験的な商業利用を開始し、主に資源燃料を輸送している。日本もコンテナ輸送などの活用を探る考えだが、「ロシアへの事前申告の必要性など情報を収集している段階」(日本政府関係者)。まだ調査船や商業船は派遣していない。

 北極海に向かう貨物は、拠点港で寒冷地を航行可能な「アイスクラス」と呼ばれる特別仕様の船に積み替える必要がある。大連港は航行の実績を重ね、ハブ港になることをめざす。

 北海道の苫小牧港や韓国の釜山港も同様の考えを持っており、北東アジアの物流拠点を巡る争いが激しさを増しそうだ。

 一方、地球温暖化により北極圏の永久凍土が融解して大量のメタンガスが大気中に放出され、世界の気候や経済に悪影響を及ぼすとの研究もある。このため、北極圏の大規模な開発には慎重論も出ている。

ネット選挙の宴と奇縁 - 三木谷浩史、鈴木寛、藤田晋2013/07/30 08:26



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ネット選挙宴の後(2)三木谷新経連、届かず(迫真)
2013/07/30 日本経済新聞 朝刊

 折からのゲリラ豪雨でビニール傘が用をなさない。選挙カーの上の3人はずぶぬれだった。

 「党派を超えて、日本のことを考えて、鈴木さんが必要なんです」。7日の夕刻、東京・渋谷のスクランブル交差点で、紺色のポロシャツを着た楽天社長の三木谷浩史(48)は、家路につく足を止めた有権者に向かって声を振り絞った。隣には民主党の参院選候補、鈴木寛(49)。その隣にはサイバーエージェント社長の藤田晋(40)がいた。

 4日の公示日、三木谷が代表理事を務める新経済連盟(新経連)は推薦する候補者のリストを発表した。イノベーション、グローバル化、アントレプレナーシップ(起業家精神)の推進という新経連の政策に合致した8人だ。内訳は自民党5人、民主党、みんなの党、無所属が各1人だった。

 当選が危ぶまれたのは鈴木と、5月に民主党を離党し、無所属で出馬した元衆院議員の高井崇志(43)。「民主党色」が大きなハンディになっていた。三木谷は鈴木を重点的に応援した。

 鈴木はネット選挙実現の功労者である。慶応大環境情報学部で教べんを執った経験もある鈴木はIT(情報技術)に理解が深い。2004年、楽天がプロ野球に参入するとき参院議員として応援してくれたのも鈴木だった。何よりネット選挙の効果で若い有権者が投票所に足を運び、敗色濃厚な鈴木が勝てば「日本の政治が変わる」(三木谷)。

 だが有権者は三木谷のプログラム通りには動かなかった。24日未明、サンフランシスコのホテルにいた三木谷の携帯電話が鳴った。鈴木からだった。

 「応援してもらったのに申し訳ない」「こちらこそ力不足でした」。短いやり取りだった。

 鈴木は、「脱原発」を掲げたタレントの山本太郎(無所属)に競り負けた。組織の後ろ盾がない山本もネットを駆使した。「向こうの方がメッセージが分かりやすかった。それにしても民主党への逆風がきつかった」(三木谷)。民主党色が抜けきらない高井も落選した。新経連はネットで劣勢を跳ね返す策を練ったが「準備時間が足りなかった」(同)。

 選挙中、鈴木はネット選挙の意義を熱く語っていた。「あらゆる世代がネットを通じて豊富な判断材料を持つ。知名度や組織力だけで戦ってきたこれまでとは全く違う選挙になる」。だが鈴木は負けた。(敬称略)

南三陸町「五十鈴神社」訪問 - 未来の人々へ「地震があったら、この地よりも高いところへ逃げること」2013/07/20 18:27

南三陸町「五十鈴神社」訪問 - 未来の人々へ「地震があったら、この地よりも高いところへ逃げること」


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東日本大震災/津波到達点、後世に/宮城・南三陸町で記念碑完成
2012/11/13 河北新報朝刊

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町戸倉折立地区で、住民らが避難した高台の五十鈴神社に、津波到達点を伝える記念碑が完成した。

 標高23メートルに立つ石碑は「未来の人々へ」で始まり、「地震があったら、この地よりも高いところへ逃げること」との教訓や、地区の津波被害の状況が刻まれた。

 折立地区は132戸全戸が全半壊、39人が死亡、行方不明になった。五十鈴神社には住民や戸倉小、戸倉保育所の子どもら約190人が逃れた。

 震災から1年8カ月の11日、石碑の除幕式があり、多くの住民が犠牲者をしのんだ。企業の支援を得て記念碑を建てた地区住民互助組織の佐藤真さん(64)は「津波の知識があれば犠牲者は少なかった。500年、1000年先に記憶が風化しないよう石碑で伝えたい」と話した。


デスク日誌/千年先へ/東日本大震災の津波到達点を知らせる記念碑が宮城県
2012/11/27 河北新報朝刊

 東日本大震災の津波到達点を知らせる記念碑が宮城県南三陸町の高台にある五十鈴神社に完成した、という記事が先日、1面に掲載された。引かれたのは「千年先に記憶が風化しないように石碑で伝えたい」という地元男性(64)の言葉だ。

 190人もの住民が石碑脇の参道を駆け上がって津波を逃れた経験を踏まえ、「津波の知識があれば犠牲者は少なくなる」と子孫たちを思いやる。縁あって審査員を務めた中学生弁論大会でも同じような気持ちに触れた。

 最優秀賞に輝いた岩沼市の女子生徒は、同市の「千年希望の丘」での植樹祭に参加した経験を紹介した。震災で発生したがれきを盛り土に活用し、津波よけの機能を担う丘にタブノキなど20種類の苗木を植えた。

 「悲劇を繰り返さないように、つらい思い出を次世代へ伝えることが私たちの使命」「将来、自分が植えた木の意味を自分の子どもにも教えたい」と覚悟を示し、たくましさと爽やかさを感じた。

 献身や思いやりとは縁遠い性格なのだが、言葉が心にすとんと入り込み、自然に共感できた。(報道部副部長 藤原陽)


(磯田道史の備える歴史学)建つべき位置学んだ神社 南三陸の津波の痕跡
2013/04/20 朝日新聞 朝刊

 春休みに宮城県の南三陸町に入った。東日本大震災の津波の痕跡をたしかめるためである。白い巨大な建造物はベイサイドアリーナ。五百をこえる遺体を安置したその「白い箱」をのぞむ幼稚園で園児らとかけっこをした。

 ふと視線を感じた。年格好は私と同じぐらいの男性であった。私が会釈をすると黙って名刺を差し出した。みると「大川小学校遺族」とあった。自分の名と亡くなった子の名が一枚の名刺に書いてあり、子のところに(五年生)と括弧で添えてあった。私は言葉にならず「それは、どうも……」と口ごもったが、何か言わねばと思った。

     *

 「静岡からきました。次の東海地震に備えて歴史津波がどこまできたか調べています。神社が水に浸(つ)かったかどうかの古記録が手掛かりになるので、今回の震災で南三陸町の神社がどうなったか聞いて歩いています。神社の手前でギリギリ津波が止まった所が多い気がしますが」すると、その父親は訥々(とつとつ)と言った。「このあたりで津波で流された神社は三つだけと聞いてます」

 事実そうだった。荒沢神社はこのあたりで最古の海辺の神社だが御神体の手前で津波がぴたっと止まった。ちょうど貞観津波(869年)の頃につくられ慶長三陸津波(1611年)もくぐりぬけている。今回の津波で「鳥居(標高12メートル)はほぼ水没。鳥居脇の神官宅(同14メートル)も床上1・5メートルまで浸水し、本殿(同14・5メートル)も床上1メートルまで水がきたが、台上の御神体は濡(ぬ)れなかった」(同社の遠藤芳男さん)。16メートルの津波であったことがわかる。

     *

 津波常襲地の古い神社は幾度も津波に襲われ、建つべき位置を学習した結果、そこにある。近くの上山(かみのやま)八幡宮の女性の禰宜(ねぎ)・工藤真弓さんが教えてくれた。「私の実家、上山八幡宮は元は防災庁舎の近くにありました。しかしチリ地震津波(1960年)で被害をうけ今の高台に移転したのです。それで今回は助かりました」

 上山八幡宮は移転を繰り返している。はじめはもっと高台にあったが1800年ごろに、防災庁舎の近くにうつされた。遠藤未希さんが最後まで避難を呼び掛けて亡くなり町長らが屋上の鉄塔手すりにしがみついて助かった、3階建てのあの建物の横だ。そこは標高1メートルに満たない土地。しかも地名は「塩入」だ。江戸時代、津波高潮の被害を塩入とよんだ。津波被害が繰り返される場所が塩入もしくは塩入田とよばれているのを何カ所もみた。塩入という地名のついた場所に防災庁舎を建ててはいけなかったのである。

 チリ地震津波のとき塩入にあった上山八幡宮は、4メートル近い津波の直撃をうけ拝殿と社務所に浸水。境内の樹木はみな枯れた。のちの高潮被害もあり標高19メートルの高台に移転。今回、事なきを得た。「神社の石段を登った鳥居まで津波がきた神社が多かった。うちもそうでした。昔の人は津波の到達点を鳥居で示したのかと神職仲間は言っています」(工藤さん)。これは津波の時、高台の古社に逃げこめば助かりやすいことを示している。事実、南三陸の戸倉小学校は津波で20メートルも浸水したが教員らが近所の五十鈴神社に児童を誘導。津波のなか神社の境内だけがポッカリと島のように浮かび、助かった。

 大川小学校遺族の男性は私の目をみて言った。「歴史を知るのが何より大切です」。彼の黒いかばんのなかに歴史津波の専門書がぎっしりと詰まっていたのが忘れられない。

『森の力』:杉山正明・京都大教授による書評(2013年7月14日付読売新聞朝刊より)2013/07/14 16:11

『森の力』:杉山正明・京都大教授による書評(2013年7月14日付読売新聞朝刊より)


それにしても、本書に漲るこの力強さは一体なにか。
もし心が少し萎えた時、この一書を読んで下さい。
きっと、ふるい立たせてくれるメッセージがそこにあります。
そして、あなたに勇気を与えてくれるでしょう。
本書は、人生への応援歌かもしれません。

それにしても経験に裏打ちされた凄みを痛感せずにいられない。
心より敬意をこめて。


宮脇昭『森の力 植物生態学者の理論と実践』(講談社現代新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062882043/ref=cm_sw_r_tw_dp_3Lhqrb1MARA4X
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杉山先生へ

「凄み」に気付いて下さり、本当にありがとうございます。
実はこの本に登場する「凄み」の原点は私のブログにあります。
私なりの思いを込めて、「凄み」を入れておきました。
そのブログの日付は福島以前にさかのぼります。

地球の凄み: Nausicaa in Chernobyl's forest
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/26/4323757

白洲正子の世界 道行抄「かくれ里」を旅する [DVD]2013/07/13 12:30

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「自然に育てられているんじゃないでしょうか、日本人は」

「(今はもう)山川草木の声を聞く力を失ってしまいました」

「(それでも)いずれ気がつくんじゃないかと」

「昔にかえれと言ってるわけじゃないのよ。昔にはかえれませんからね」

「水しか排出しない燃料電池車」をアピールするHondaのコンセプトムーヴィー "Hands"がすばらしい2013/07/07 14:30






<関連サイト>

Honda "Hands"
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Dxy4n0UT82o#at=51



2013.7.7 SUN
ホンダの65年のイノヴェイションを2分間で表現した映像
http://wired.jp/2013/07/07/honda-hands/

技術者の夢と好奇心を源に、世界最先端の製品をつくり続けてきたホンダ。そんな日本のものづくりの原点ともいえる「ホンダ・スピリッツ」を表現した映像”Honda Hands”が、なぜか英国ホンダにより制作、公開され話題を呼んでいる。この映像は、停滞する現在の日本のものづくりに、ヒントと力を与えてくれるかもしれない。

机の上に転がる、ひとつのナット。人の手がそれを拾い上げる。すると、ナットはエンジンに変わり、オートバイになる。それはさらにクルマ、船、ロボット、ジェット機と、さまざまな製品に変わっていく。イマジネーションが、最先端のテクノロジーをつくり出していく。

英国ホンダのサイトで公開されているコンセプトムーヴィー、“Honda Hands”は、技術者の夢と好奇心から、世の中に役立つ製品を数多く生み出してきた「ホンダ・スピリッツ」を魅力的に表現している。

この映像に登場するのは、「世界を変えた」次のようなホンダの製品だ。

誰でも乗れるバイク、スーパーカブ。1958年の登場以後、世界中で販売され、人類史上最も多く販売された乗り物になった。ホンダの代名詞的製品。

悲願のマン島TTレースを制したロードレーサー、2RC143。1961年の世界グランプリで「コンストラクターズ・チャンピオンシップ」をホンダにもたらした名機。

世界初の「環境にやさしいクルマ」、シビック。当時、実現不可能と言われた環境基準「マスキー法」を、世界で初めてクリアした。

公道で走れるF1カー、NSX。オールアルミニウムのモノコックボディ、戦闘機をモチーフとしたキャノピー等、先進のテクノロジーとデザインを詰め込んだスーパーカー。

世界最速のソーラーカー、ドリーム号。初挑戦のワールド・ソーラー・チャレンジで世界新記録を樹立し、優勝した。

世界初の量産型燃料電池電気自動車、FCX クラリティ。搭載された水素燃料電池が排出するのは純水だけ、という完全ゼロ・エミッション車。

どこでも行ける全地形対応車、ATV。車でもバイクでもないユニークな乗り物は、英国南極調査隊にも利用されている。

世界初の二足歩行ロボット、ASIMO(アシモ)。人間のように歩き、走る二足歩行ロボットは、世界中の人気者になった。

ホンダ初の航空機、ホンダジェット。燃費や居住性を改善するため主翼上面にエンジンを設置するなど、斬新な技術が取り入れられたビジネスジェット。

映像に登場するこれらの製品は、いずれも「世界初」「世界最高」のものばかりだ。もしホンダが実現していなかったら、いま、この世の中に存在していないかもしれない。

ひとつのナットが、人の手によっていままでにない製品に変わっていく。このコンセプトムーヴィーが表すように、技術者の夢と好奇心から、世の中に貢献するイノヴェイションを生み出し続けてきたホンダ。日本の製造業が目標を失いつつあるいま、「ものづくりとは、世の中の役に立つ想像力である」と言う本田宗一郎の言葉を、わたしたちはもう一度思い出すべきかもしれない。

そして何より残念なことは、“Honda Hands”のような、ものづくりの理念や先進性をセンスよく、魅力的に伝えるコンテンツが、母国日本からではなくイギリスから発信されている、ということだ。優れたテクノロジーや製品の開発だけでなく、それを伝え、支え、時に刺激を与えるメディアもまた、「科学技術立国日本」復興のための重要な要素のはずだ。手遅れになる前に、早くそのことに気づいてほしいものだ。