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リチャード・フィッシャー「尖閣は台湾有事の米軍『接近』ルート。尖閣が中国軍の支配下に入ると、日本が従来の海上輸送路から切り離され、在日米軍基地の機能も骨抜きになりかねない」2012/10/02 08:38

リチャード・フィッシャー「尖閣は台湾有事の米軍『接近』ルート。尖閣が中国軍の支配下に入ると、日本が従来の海上輸送路から切り離され、在日米軍基地の機能も骨抜きになりかねない」


<関連記事>

【尖閣国有化】「日本が譲歩すれば、中国のさらなる侵略招く」 米軍事専門家
2012.10.2 07:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121002/chn12100207100003-n1.htm

 【ワシントン=古森義久】中国の軍事戦略を専門に研究する米有力研究機関「国際評価戦略センター」主任研究員のリチャード・フィッシャー氏は1日までに産経新聞と会見し、尖閣諸島に対する中国の攻勢と米国への意味について、「領有権紛争での中立という公式な立場は別として、どの米国政権にとっても中国による尖閣支配は台湾喪失にも近い重大な戦略的マイナスとなる」と語った。

 中国当局が反日暴動をあおってまで尖閣の主権をこの時期に強く主張し始めた原因について、フィッシャー氏は「単に日本側での尖閣国有化という動きだけでなく、中国にとっての尖閣の戦略的価値への認識と自然資源の重視などの動機がある」と述べた。

 その上で「尖閣は台湾有事の米軍の『接近』のルートにあるし、日米両国に死活的な重要性を持つ中東やインド洋から太平洋への海上輸送路の途次にも位置している。その尖閣が中国軍の支配下に入ると、日本が従来の海上輸送路から切り離され、在日米軍基地の機能も骨抜きになりかねない」と警告した。

 同氏はまた、「米国は日中両国の軍事衝突の回避を強く望んでおり、中国が尖閣をめぐる現状を変えようとすることに反対だ。そのために同盟相手の日本への有事の防衛誓約を繰り返すこととなる」と指摘。

 中国側の当面の戦術については「実際の軍事衝突なしに中国内部での反日行動や外交上の激しい言葉という威嚇により、日本側に尖閣領有権を放棄させることが目的だ」と述べた。

 一方、日本の対応について同氏は「日本は防衛面でも強固な態勢を保たねばならない。中国の威嚇に動揺し、譲歩をすれば、さらなる攻勢や侵略を招くだけだ」と指摘。

 「海上保安庁の船だけでも当座の対応はできるだろうが、中国側は軍を投入する攻略作戦の準備を間違いなく進めている。自衛隊が取るべき措置はミサイルの攻撃能力の増強、長距離攻撃用ミサイル搭載の潜水艦の強化、その他の艦艇の配備などだろう」と語った。

 同氏は、米国にとっての最悪の事態は「日本が反日デモなどに脅かされ、尖閣の主権で譲歩を始めて、中国の進出や侵略を許し、抵抗をしないままに、尖閣を失っていくというシナリオかもしれない」と述べた。

 フィッシャー氏は、米議会国家安全保障特別委員会顧問、米中経済安保調査委員会顧問などを歴任した。


<画像引用>

Little Islands Are Big Trouble In The South China Sea
by Scott Neuman
http://www.npr.org/2012/09/07/160745930/little-islands-are-big-trouble-in-the-south-china-sea

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/10/02 12:47

この記事を見る限りでは、私が考えて居る事は間違いではなかったと言う事である。
尖閣諸島の中国の出方を見ている限りでは、実際に調査してみないと判らない石油より、軍事的目的の方が上と言う事なのだろう。
ただでさえ人民解放軍の将校が言った沖縄も中国の物だと言う事からも、尖閣が中国に落ちれば八重山諸島も狙われるだろう。
既に人が住んでいて行政が確率されていようが、国際法があろうが中国にとっては関係無い。
世界の中心が北京でそのまた中心が中国共産党と言う考え方ですから、国際法の上に中国共産党があると言う思想なのでしょう。
全ての決定は中国共産党が優先すると言う国が、国連の安全保障理事会常任理事国だなんて異様。
アメリカ、イギリス、フランス、ロシアの常任理事国と、現在任期中の非常任理事国とで、中国を常任理事国から引きずり下ろせないものなのかねぇ~。

アメリカも中立的立場なんて言っていられない時期にも来ているだろうに。
オスプレイの普天間配備で実際に配備されてきているのに対し、中国がどう叫き散らすか!見物ですね。
アメリカが行動しやすい様に叫いてくれないかな。

_ Y-SONODA ― 2012/10/03 07:48

奔放な旅人さんへ

>アメリカも中立的立場なんて言っていられない時期にも来ているだろうに。

ツイッターで情報を投げていましたが、米空母の動きを見るとなかなか面白いですよ。

_ フーテンの熊 ― 2012/12/21 10:09

米国の立場はもちろん日米安全保障条約の、履行と言う面もあります。もしここで米国が安全保障条約を履行しなければ、東アジアの状況は雪崩を打って中国へ傾いて行きます。またさらに米国にとって重要なことは台湾有事の際に沖縄・グアム等からかの地への兵力移動が、尖閣が中国の手に渡ることにより遮断されることだと、私も思っていました。ここで中国へ安倍政権が妥協すれば、次は与那国・石垣・沖縄本島と彼らは必ず触手を伸ばして来ます。そしてついには日本全体を手に入れるつもりです。米国が付いている、今が踏ん張りどきです。

_ Y-SONODA ― 2013/01/08 07:48

フーテンの熊さんへ

>米国が付いている、今が踏ん張りどきです。

問題は米国がいつまでくっついてくれるかですね。
一時的にわざと離れる芸当もあるかもしれない。

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