トヨタが導く脱原発 - 読み解く鍵は、水素&燃料電池&コージェネに分散型電源 ― 2012/09/25 07:44
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トヨタ副会長、燃料電池車「15年ごろにセダン販売」
2012/9/24 14:24
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL240G1_U2A920C1000000/
トヨタ自動車の内山田竹志副会長は24日の環境技術説明会で、燃料電池車について「2015年ごろにセダンタイプの販売を開始する」との見通しを示した。日本、米国、欧州で水素の供給インフラが整備される見込みのある地域へ導入する予定で、日本では首都圏、中京圏、関西圏、福岡圏の四大都市圏で投入する。値段については「お客様に納得いただける価格レベル」と述べるにとどめた。そのうえで「20年代からと考えられる本格的な普及期には、年間数万台規模を目指す」と語った。
日野自動車と共同で開発を進めている新型の燃料電池車式バスについては「2016年の市場投入を目標に開発を加速する」という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
トヨタ、「環境対応車」で他社を圧倒へ
HV、EV、FCVのフルライン戦略を披露 (画像引用)
2012.9.24 19:37
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120924/bsa1209241938005-n1.htm
トヨタ自動車が24日に次世代環境対応車戦略をフルラインで発表したのは、他社に先駆けてハイブリッド車(HV)を商用化した“パイオニア”が、改めて強化の姿勢を示すことで、世界規模での普及を加速することにある。HVの21車種大量投入、年内の電気自動車(EV)の国内発売、燃料電池車(FCV)の2015年商品化と、「エコカー全方位戦略」で他社を圧倒する構えだ。
HV-すでに国内は45%に
トヨタは1997年、世界で初めてHV「プリウス」を量産販売した。8月末時点で累計販売は440万台に達し、「年内には100万台を大きく超える見込み」(内山田竹志副会長)だ。13年以降も年間販売100万台以上を目指す。
現在、乗用車ではプリウスや小型HV「アクア」など19車種にHVを搭載。13年には新開発のエンジンを採用し、15年末までに新型車種14車種を含めた21車種を追加する。
内山田副会長は、「今年前半は(国内販売の)45%がHVで、海外では新興国も含め、10%強がHVだ」と説明。他社もHVのラインアップを強化している追い風もあり、裾野の広がりを期待する。
EV-12月、いよいよ国内販売
日産自動車や三菱自動車に比べて出遅れていたEVは、12月に「eQ(イーキュー)」を日米で限定100台程度で発売する。パナソニック製の12キロワット時のリチウムイオン電池を搭載し、ガソリン車の燃費に相当する「電費」は、1キロ走るのに104ワット時。ホンダ「フィットEV」の106キロを上回って世界最高を達成した。1充電当たりの走行距離は100キロで、「都市部での短距離走行を想定している」(内山田副会長)。価格は360万円で、法人向けのリース販売のみとする。
FCV-3年後の商品化照準
FCVは15年ごろに日米欧の水素供給インフラが整備されると見込める地域でセダンタイプを導入する方針だ。国内では首都圏、中京圏、関西圏、福岡圏の4大都市での導入が想定される。価格は「お客さまに納得いただける価格レベル」(内山田副会長)で、1000万円を切る水準となる見込みだ。
トヨタ、エコカーを全方位展開 12月に小型EV
ハイブリッド車、3年で21モデル発売
2012/9/24
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD240FI_U2A920C1TJ0000/
トヨタ自動車がエコカーの全方位展開に乗り出す。主力のハイブリッド車(HV)で3年間で21車種を投入するのと同時に、小型電気自動車(EV)を12月に発売するほか2014年にはエンジン排気量を落として燃費効率を高める「ダウンサイジング」技術も導入する。資金力と技術力を背景に普及の可能性のあるエコカーを幅広く手掛け、成長力を高める。
24日に都内で環境技術説明会を開き、内山田竹志副会長が今後の戦略を明らかにした。
EVの小型車「eQ」を12月に発売する。新型リチウムイオン電池を搭載し、1キロメートルの走行に必要な電力量は104ワット時と世界最高性能を実現したという。1回の充電で走れる距離は約100キロメートル、最高時速125キロメートル。価格は360万円。
EVでは日産自動車や三菱自動車が先行。トヨタはHVや家庭でも充電できるPHV(プラグインハイブリッド車)を中核にしてきたが、近距離の移動ではEVの需要も高まるとみて参入。まず日米の自治体などに100台を販売する。米国では小型SUV「RAV4」のEVを9月中に発売する。
ダウンサイジング技術は燃費性能ではHVに劣るものの、低コストの利点を生かして新興国での普及が見込める。このためトヨタも同技術を採用したエコカーを投入する。排気量を2.5リットルから2リットルに小型化したガソリンエンジンに過給器を組み合わせたダウンサイジングエンジン搭載車を14年以降、発売する。過給器搭載の1.4リットルのディーゼルエンジン車も15年に投入する。
HVは今後3年間で、14の新モデルと既存7モデルの改良の計21モデルを発売する。主力セダン「カローラ」のHVなどを追加する見通し。トヨタの販売車種の大半でHVを選べるようにする。
エコカー補助金の後押しも受け、トヨタの12年のHV販売台数は120万台程度と11年比倍増の見通し。HVの販売比率は国内で今年前半に45%に達した。今後は10%強にとどまる世界全体での拡販にも力を入れる。
中国や米国ではモーターなどの基幹部品を含めた現地生産を計画。同日の記者会見で内山田副会長は、「HVはすでに利益が出ているが、さらにコストを下げて世界に普及させる」と述べた。
トヨタはHVの技術を応用したPHVを今年1月から日米欧で順次発売し、8月末時点で計1万5600台を販売した。既存車種でHVやPHVの搭載を増やす一方、近距離用はEV、中・長距離は航続距離が長い燃料電池車を用意。「燃料の多様化に対応する」(内山田副会長)ことで顧客の裾野を広げていく戦略だ。
2012年9月24日
トヨタ自動車、
環境技術開発の最新の取り組みと今後の展開計画を公表
-2015年末までに新型HVを21モデル投入。新型EV「eQ」を開発-
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/09/nt12_0911.pdf
▽FCV
・2015年頃からの市場導入を予定しているセダンタイプのFCVは、トヨタ自社開発のFCスタックの性能が大幅に向上し、出力密度は、現行モデルの「FCHV-adv」に比べ2倍以上となり、世界最高*1の3kW/ℓを達成。小型・軽量化も進み、「FCHV-adv」と比べ、約1/2にまでコンパクト化。
・さらに、高効率の昇圧コンバーターを開発。高電圧化により、モーターの小型化とFCセルの枚数削減を可能とし、FCシステムの小型・高性能化とシステムコストの低減に寄与。
・日野と共同で開発を進めている新型FCバスは、2016年の市場導入を目指し、開発を加速させる。
日経:胡錦濤VS習近平 人事主導権争い終盤戦 - 「反日デモ」を使って処分軽減を狙った薄熙来一派 ― 2012/09/25 07:49
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胡錦濤氏VS習近平氏 人事主導権争い終盤戦
中国、薄氏処分を近く公表 (画像引用)
2012/9/25
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2406H_U2A920C1FF1000/?dg=1
【北京=島田学】中国の重慶市トップだった薄熙来氏の元側近で同市元副市長の王立軍被告が24日、懲役15年の判決を受けた。4月に失脚した薄氏に絡む事件の訴追は、同判決で終了した。ただ、共産党指導部内では、近く公表するとみられる薄氏本人の処分について意見の対立があるもよう。次期指導部の人事調整は最終段階で、薄氏の問題も駆け引きの材料になっているようだ。
王被告の裁判では執行猶予付き死刑になるとの観測があったが、予想より軽い判決となった。これに先立つ薄氏の妻、谷開来受刑者も死刑判決という予想に反して執行猶予付きの死刑となった。薄氏への処分も予想より軽くなるのではないかとの見方が浮かんでいる。
一連の「軽い判決」の背景には、薄氏への処分に関する党内の意見の相違がありそうだ。党老幹部の子弟ら「太子党」の一部には、同じく太子党の薄氏を支持する勢力が根強い。彼らは薄氏への重い処分に反対、党大会で新たな役職を付けず、自然に「引退」するような形で収めるよう求める。
一方、太子党と党内の勢力を二分する党青年組織、共産主義青年団(共青団)の出身者は「党の混乱を招いた薄氏の責任は大きい」と主張する。最低でも党籍剥奪処分にすべきだという強硬な意見が多い。
両勢力は今回の反日デモでも、薄氏の処分を巡る駆け引きを繰り広げている。薄氏を支持する保守派とみられる集団は、デモ行進で薄氏の信奉する毛沢東主席の肖像画を掲げる様子が目立った。党指導部が薄氏の処分を決める前に、反日デモを使って薄氏の影響力が残っていることを印象付ける狙いと受けとれる。
薄氏を失脚させた胡錦濤国家主席は共青団の出身。次期指導部でも引き続き影響力を残すためには、党内に残る薄氏の影響力をできるだけ減らしたい。ただ、次期指導部では共青団出身者を多く起用するためには「党内融和」を名目に、薄氏への処分を軽くして太子党と取引する可能性もあるというわけだ。
次期指導者となる習近平国家副主席は、元副首相を実父に持つ太子党の有力者だ。太子党内のライバルだった薄氏の失脚劇では胡主席と歩調を合わせたものの、次期指導部人事では胡主席のカラーをできるだけ払拭しようと腐心する。次期指導部で主導権を握るため、薄氏処分も使って胡主席に代わる権力基盤を早期に確立したい考えだ。
当初、次期指導部を決める党大会の日程は8月末にも公表される見通しとみられたが、大きくずれ込んでいる。党大会は10月にも開くとみられるが、今なお駆け引きが活発に続いていることをうかがわせる。
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