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反日は中国国内に始まり中国国内で終わる、今回もまた日本はいいように利用されただけ、薄熙来支持者のガス抜きに使われただけ2012/09/19 06:15

反日は中国国内に始まり中国国内で終わる、今回もまた日本はいいように利用されただけ、薄熙来支持者のガス抜きに使われただけ


すべては2012年問題に起因する。
中国における2012年問題の主役の一人は薄熙来。

平等・公平という社会主義の本来の姿を取り戻そうとした薄熙来。
その人気と実力からバッサリと切り捨てられた薄熙来。

一連の反日デモ。そこには毛沢東の肖像画とともに「釣魚島は中国のもの。薄熙来は人民のもの」という横断幕。失脚後の今なお支持する声が根強いことが明らかに。

確かに野田首相周辺も外務省も「石原都知事が買うよりも国有化の方がよいと中国も理解している」と思っていたようだ。しかし、ここで想定外の問題が発生。それは薄熙来失脚の余波とそれが巻き起こした中国共産党内部の権力闘争激化。

日経・秋田記者は「原因はさまざまだが、ひとつは中国の出方の読みあやまりだ」と指摘。痛恨の読みあやまりは薄熙来の中国国内の影響力。ここで日本政府は完全に読み間違えた。

しかし、私が政府の立場なら、こう言い訳するだろう。
「薄熙来に絡む問題は中国共産党指導部ですら想定外だったはずだ」

薄熙来の元側近、王立軍・重慶市元副市長兼公安局長の公判が結審。
薄熙来の関与が指摘されるかに注目が集まったが、言及はなかった。

いや、敢えて言及を避けたと言うべきだろう。
このことから反日の動きは収束に向かうと予測。

反日は、中国国内に始まり、中国国内で終わる。

今回もまた日本はいいように利用されただけ。
薄熙来支持者のガス抜きに使われただけ。

そんな風に思えてならない。



<関連記事>

傷口広げた稚拙な日本外交 中国反日デモ
2012/9/19 2:06
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1802X_Y2A910C1MM8000/?dg=1

 中国内では目を覆いたくなるような光景が続く。日本を標的にした投石や破壊。この暴挙によって、中国は貴重なものを失った。それは大国としての品格と信頼感だ。

 一方で日本の損失も大きい。破壊による実害はもちろんのこと、日中に尖閣諸島の「領有権争い」が存在することも世界に知れ渡ってしまった。対中戦略の失敗といわざるを得ない。

 原因はさまざまだが、ひとつは中国の出方の読みあやまりだ。

 「政府が買うのはきちんと管理するためだ」。尖閣諸島の購入計画が浮上した7月ごろから、政府は中国側と接触を繰り返し、こう説明してきた。そのときの反応も踏まえて、米政府にも「『日中で意思疎通はできている』と伝えていた」(日米関係筋)。

 だが、中国内の反日デモが政府の予想以上だったことは、玄葉光一郎外相が豪州の外遊を切り上げ、あわてて帰国したことからも明らかだ。

 一因は日中のパイプの乏しさにある。権力闘争が続く中国では、従来の外務省や共産党のルートに頼るだけでは、相手の出方を読み切れない。

 「胡錦濤国家主席らの政敵はどう出るか、軍はどこまで反発するか。反日デモの規模は。これらを把握するには党、軍、地方、そして草の根に広がるパイプが必要だが、日本にはそれが乏しい」。中国の内情に詳しい外交筋はこう指摘する。

 もっとも、そうしたパイプを整えるだけでは、中国の対日強硬がやむことはないだろう。日中の国力が逆転しつつあるなか、中国は「もう日本に配慮しなくてもいい」と思い始めているからだ。これを解決するには領土の警備を固め、国力を回復するしかないが、すぐにはめどが立たない。

 ならば日本は米国や他の友好国とも組み、中国の強硬路線に歯止めをかけていくことが肝心だ。

 尖閣国有化に際しても、日本への明確な支持を得られるよう、最低限、米側には入念に根回ししておくべきだった。だが、それも十分だったとはいえない。17日に来日したパネッタ米国防長官は「尖閣の帰属については中立」との立場を崩さなかった。

 格差が広がる中国は人々の不満が広がり、危険なガスでふくらむ風船のようだ。日中パイプの裾野を広げ、米国や友好国と対中戦略でがっちり組む――。まずこの2つに早急に取りかからないと、外交危機は治療できない。(編集委員 秋田浩之)


尖閣国有化 中国の強硬姿勢、政府想定超す
2012/9/14 20:57 (2012/9/14 23:10更新)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC1400I_U2A910C1EA2000/

 日本政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化したのを受け、中国が対抗措置を拡大している。14日朝に中国の海洋監視船6隻が領海に侵入。満州事変から81年を迎える18日にかけて緊張がさらに高まる可能性もある。日中両国の対立が深まるなか、日本企業の活動にも影響が及びつつある。

 日本政府は想定以上に強硬な中国側の姿勢に戸惑っている。河相周夫外務事務次官は14日朝、領海侵入に抗議するために程永華駐日中国大使を呼び「現在もっとも重要なことは、双方が大局を見失わず、冷静に対応することだ」と呼びかけた。粘り強く中国への説明を続ける一方、領海侵入への警戒監視を強める。

 日本の外務省は「石原慎太郎東京都知事が買うよりも国有化の方がよいと中国も理解している」との感触を得ていた。

 しかし、10日の中国外務省声明は「右翼勢力が『島購入』騒ぎを巻き起こすのを大目に見て、放任することで、自らが前面に出て『島を購入』するための道をつけた」と国有化を批判。胡錦濤国家主席ら最高指導部9人のうち4人が続けざまに国有化を非難するなど双方の事務レベルで制御できない局面に入った。

 山口壮外務副大臣は13日の記者会見で「外相や首相のレベルでもっと説明をしたかった。都知事が買おうとすることに対し国有化の方がよい、とよく説明した方が物事はスムーズにいった」と語り、首脳や閣僚レベルでの説明不足を認めた。

 日本政府は中国側の対抗措置の広がりを読みかねている。2010年9月の尖閣沖の中国漁船衝突事件ではレアアース(希土類)輸出規制や日本企業駐在員の拘束に発展した。日本政府は中国に報復措置はとらずに事態を収拾したい考えだ。

 大量の漁船が尖閣周辺の領海内に侵入してきた場合、海上保安庁は必要に応じて法令に基づく立ち入り検査などを実施する。悪質な場合は検挙も視野に入れている。


目立つ毛沢東の肖像画 薄熙来支持派が暗躍か
2012/9/16 0:11
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1506A_V10C12A9FF8000/

 「毛沢東主席、早く戻ってきて。日本が再び我々を侵略しようとしている」。北京などで発生した15日の反日デモでは、中国建国のカリスマである毛沢東の肖像画を掲げる例が目立った。行進する若者らが叫ぶ横断幕の標語は「毛沢東が現代の中国政治を仕切ってほしい」という意味。今の指導部の外交姿勢を「弱腰」と批判しているともとれる。

 胡錦濤国家主席ら現指導部によって失脚に追い込まれた薄熙来氏を支持していた「極左」グループは、毛沢東を崇拝していた。「薄熙来派の暗躍では……」。政治談議が大好きな北京の庶民の間では、共産党大会を前に臆測も飛ぶ。(北京=中沢克二)


薄氏元側近の公判が結審 死刑回避の見方
2012/9/19 0:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1806N_Y2A910C1FF1000/

 【成都=多部田俊輔】元重慶市トップ、薄熙来氏の元側近、王立軍・重慶市元副市長兼公安局長の公判が18日、四川省成都市中級人民法院(地裁)で結審した。薄氏妻の殺人を知りながら私情で刑事訴追を怠った罪について、その後の捜査で協力したことなどから検察側は刑を軽減してもよいと指摘。王被告は起訴内容を認めており、当初想定の無期懲役や執行猶予付き死刑よりも軽い有期の懲役刑が下る可能性が出てきた。

 同法院の発表によると、国家を裏切って米国に逃げようとした罪と盗聴などの違法行為を行った職権乱用罪の公判は国家機密にかかわるため17日に非公開で実施。私情で法をねじ曲げた罪と収賄罪は18日に国有メディアに公開して行った。薄氏の関与への言及はなかった。判決は来週にも出る見通し。


重慶市元副市長の初公判始まる=薄氏の関与焦点-中国
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012091800387

 【北京時事】中国重慶市トップを解任された薄熙来氏の元腹心で、2月に四川省成都の米総領事館に駆け込んだ重慶市の元副市長・王立軍被告が、職権乱用や収賄など四つの罪に問われた事件の初公判が18日午前、成都市中級人民法院(地裁)で始まった。同法院関係者が明らかにした。即日結審し、次回公判で判決が言い渡される見通し。

 この日の初公判は公開で行われており、公判の中で薄氏の関与が指摘されるか注目される。(2012/09/18-11:54)


<画像引用>

なぜ“毛沢東”が? 反日デモの深層
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/newsl/post_27103