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遅ればせながら、いざ北極へ - 「日の丸」油田の夢再び2011/10/20 06:31

遅ればせながら、いざ北極へ - 「日の丸」油田の夢再び


<関連記事引用(画像)>

北極圏油田開発に日本入札へ 官民あげ出資会社設立
http://www.asahi.com/business/update/1019/TKY201110190712.html

 北極圏で繰り広げられる国際的な石油獲得競争に、日本勢が乗り出す。グリーンランド(デンマーク領)沖の海底油田の開発に向け、官民の出資会社が、油田を掘る企業を決める来年の入札に参加する。「日の丸」石油の確保に期待が高まる。

 油田はグリーンランド北東部沖にある。開発が成功すれば、世界最北の油田になる。水深100~500メートルの大陸棚にあり、面積は約5万平方キロに及ぶ。グリーンランド自治政府はこの海域のうち、入札対象の鉱区(3万平方キロ分)を来年初めに発表、その後に入札を実施する。

 日本から参加するのは、独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(旧石油開発公団)、国際石油開発帝石、出光興産、住友商事などが出資し設立した「グリーンランド石油開発」。審査のうえ、来年12月中旬以降に入札結果が出る。落札企業は、約76%の権益を得て、採掘が順調にいけば、10年後の生産を目指す計画だ。

 米国地質調査所(USGS)によると、グリーンランド北部と東部の沖合に埋蔵されている石油は推定102億バレルで、世界有数の産油国メキシコの埋蔵量に迫る。周辺には豊富な天然ガスの埋蔵も確認されている。グリーンランド沖では1989年から機構が、シェル社など欧米メジャー6社と共同で、海底の地質を調査してきた。そのため、日本勢も自治政府から優先入札への参加権を得ていた。

 USGSによると、北緯66度以北の北極圏には推定900億バレルの石油が埋まる。最近は、地球温暖化による海氷の減少で新たな航路が生まれ、技術の進歩もあって、北極圏開発の可能性が広がる。ロシアやカナダなどの探査が活発で、供給源を分散させたい日本も争奪戦に加わる。

 関係者によると、開発リスクを減らすため、欧米メジャーと手を組んで入札に参加することも視野に入れている。(古谷祐伸、小暮哲夫)

    ◇

 〈日本の石油開発〉第2次世界大戦前は国内の油田も稼働していたが、戦後は経済成長による石油の需要増とともに、海外での開発の動きが強まった。1960年にアラビア石油(東京)が発見した、サウジアラビアとクウェートにまたがるカフジ油田は、同社が03年まで権益を持ち続けた。

 67年には自主開発を進めるため、国策として事業に出資する石油開発公団(現在の「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」)が設立された。今はロシア極東部のサハリン沖やインドネシア沖など、世界各地で日本企業が開発に参加している。

 失敗例もある。政府出資の国際石油開発帝石は昨年、イランで権益を確保したアザデガン油田開発で、イランと敵対する米国からの圧力が強まり、撤退に追い込まれた。

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