キャッシュリッチな中国が瞬間的に世界の救世主になった日、駆け巡る「イタリアが中国に大規模国債購入要請」報道 ― 2011/09/13 06:41
英フィナンシャル・タイムズが伝えた日付は「9・11」から10年後の翌日。
「9・12」もまた歴史に刻まれることになるのか。
中国がイタリアからの要請を受けたとすれば、EUの武器禁輸解除を狙ったものだろう。
<関連記事引用>
September 12, 2011 8:20 pm
Italy turns to China for help in debt crisis
By Guy Dinmore in Rome
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/90c4c7f6-dd54-11e0-9dac-00144feabdc0.html#axzz1XkSdLPDY
Italy’s centre-right government is turning to cash-rich China in the hope that Beijing will help rescue it from financial crisis by making “significant” purchases of Italian bonds and investments in strategic companies.
According to Italian officials, Lou Jiwei, chairman of China Investment Corp, one of the world’s largest sovereign wealth funds, led a delegation to Rome last week for talks with Giulio Tremonti, finance minister, and Italy’s Cassa Depositi e Prestiti, a state-controlled entity that has established an Italian Strategic Fund open to foreign investors.
Italian officials were in Beijing two weeks ago to meet CIC and China’s State Administration of Foreign Exchange (Safe), which manages the bulk of China’s $3,200bn foreign exchange reserves. Vittorio Grilli, head of treasury, met Chinese investors in Beijing in August. Italian officials said further negotiations were expected to take place soon.
The possibility of Chinese investment comes at a critical moment for Italy, as markets demand increasingly high yields to buy Italian public sector debt, projected to reach 120 per cent of GDP this year, a ratio second only to Greece in the eurozone.
Mr Tremonti has written extensively in the past about his fears of China’s “reverse colonisation” of Europe. But he has been driven to seek new alternatives as Europe prevaricates over strengthening its bail-out fund and the European Central Bank warns that its month-old bond-buying programme cannot go on indefinitely. In a reflection of Italy’s refinancing problems, the treasury on Monday sold €11.5bn of short-term notes at higher yields.
European analysts were cautious over the outcome of talks. Despite Beijing’s numerous expressions of confidence in the creditworthiness of countries such as Greece and Portugal analysts say Chinese purchases of peripheral European debt have been relatively small.
How much of Italy’s €1,900bn of debt is already held by China is unclear, though one Italian official told the FT that Beijing held about 4 per cent.
Italy’s debt crisis has forced the government to consider possible sales of strategic stakes in companies such as Enel, the Italian power utility, and Eni, the oil and gas multinational.
Cassa Depositi e Prestiti is a founding member of the informal “long-term investors club” along with similar institutions in France and Germany. In July it launched its Italian strategic fund with an investment of €4bn that it plans to expand to €7bn with participation from other sources, including foreign institutional investors.
CIC was set up in 2007 with capital of $200bn and its assets under management now total about $410bn. It says it “maintains a strict commercial orientation and is driven by purely economic and financial interests” and that it is committed to “high professional and ethical standards in corporate governance, transparency and accountability”. China’s embassy in Rome had no immediate comment.
Additional reporting by Jamil Anderlini in Beijing
▼イタリア政府、中国に「大量」の国債売却などを打診-FT紙
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=avd_izkdlxkg
9月12日(ブルームバーグ):イタリア政府は中国に対し、「大量」のイタリア国債の売却などを打診している。英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。
FT紙が複数のイタリア当局者の話として伝えたところによると、中国の政府系ファンド(SWF)、中国投資(CIC)の楼継偉会長は先週、ローマを訪問。トレモンティ財務相らと協議した。
同紙によれば、イタリア当局者は2週間前に北京でCICや国家外為管理局(SAFE)と会談。イタリア国庫総局長のビットリオ・グリッリ氏は8月に北京で中国人投資家らと協議したという。
FT紙は追加協議が近く開催される可能性が高いと報じている。
▼イタリア、中国に大規模な国債購入を要請=FT紙
2011年 09月 13日 05:29 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT898965120110912
[ニューヨーク 12日 ロイター] 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は12日、イタリアが中国にイタリア国債の「大規模な」購入を要請したと報じた。
FT紙によると、中国の政府系ファンド中国投資有限公司(CIC)の楼継偉会長率いる代表団が前週、トレモンティ経済・財務相や預金・貸付公庫関係者との協議のためローマを訪れたことをイタリア当局者が明らかにした。
また、イタリア当局者は2週間前に北京を訪問し、CICや中国国家外為管理局(SAFE)当局者と会合を行ったという。
<関連記事>
米国株式市場=反発、中国によるイタリア国債買い入れ期待で債務危機懸念和らぐ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT898964720110912
米金融・債券市場=下落、イタリアが中国に国債購入要請との報道で
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT898970320110912
NY外為市場=ユーロ/ドル値を戻す、イタリアが中国に国債購入要請との報道で
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT898967120110912
米国株、反発 引け間際に買い戻し 欧州株安につれ売り先行も
英フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)が「イタリア政府が同国債の購入を中国に打診している」と報じたことなどが手掛かりに
http://s.nikkei.com/pFuZsw
中国仕掛ける米欧分断作戦:いよいよEUの対中武器禁輸解除へ、人権問題に勝るは実利なり
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/12/31/5616259
コメント
_ YS ― 2011/09/13 16:51
_ Y-SONODA ― 2011/09/14 06:43
昨日、こう呟いた理由
温家宝は去年10月にギリシャを訪問した際、ギリシャの国債購入などの支援を表明したが、実際には何をやってんだか。今回のイタリアからの支援要請の件で救世主の化けの皮が剥がれ落ちるかもよ。さらには救世主がハゲタカに転じる動きもある。
http://twitter.com/#!/YS_KARASU/status/113409388378726400
1、温家宝は口だけ達者=2010年には中国の代表団がギリシャなどの債務過剰国を訪問したことを受けて、中国政府が救済に乗り出すとの投資家の期待が高まった。しかし、その大いに歓迎された中国による投資は実現しなかった。=WSJ
中国が積極的に投資しているのは中国製品の欧州向け輸出のハブ港としてのピレウス港増強と思われる。他の中国による投資はデフォルト待ちの可能性も。
2、CICには手元資金がない=CICは規模は大きいが、資本の大半を既に投資に回している。手元資金は国際ポートフォリオ中の4%に過ぎないことが明らかになっている。=WSJ
3、FTの国債購入要請報道が誤報の疑いあり=イタリア政府筋は13日、イタリアと中国が最近行った会合では、イタリア国債の購入ではなく産業セクターへの投資の可能性を中心に協議したことを明らかにした。=ロイター他
4、FTの誤報ではなくイタリア国債入札意欲を喚起するためのリークだった可能性も=5年債の応札倍率は1.279倍と、前回の1.93倍を大きく下回り、中国がイタリアの要請に応じてイタリア債を購入する可能性があるとの観測も、投資意欲を喚起することはできなかった。=ロイター
<関連記事引用>
▼イタリア当局者が中国代表団と会談、国債の購入打診=関係筋
2011年 9月 13日 19:05 JST
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_305806
【ローマ】イタリア財務省は中国政府にイタリア国債の大規模な購入について説得するため、中国の政府系投資ファンドや他の当局者らと交渉を行っている。状況に詳しい関係者1人が明らかにした。イタリア政府は財政上の必要性を満たすとともに、ユーロ圏債務危機から脱却する方法を模索している。
同関係者によると、イタリアのトレモンティ経済・財務相は先週、中国の政府系投資ファンド、中国投資公社(CIC)の楼継偉会長をはじめとする中国当局者の代表団と会談した。CICによるイタリア国債購入の可能性などをめぐる協議が目的だったという。さらに同関係者は、駐イタリア中国大使や中国国家外為管理局(SAFE)幹部らに加え、イタリア政府統括の合資会社、カッサ・デポジーティ・エ・プレスティーティの関係者らもこの会談に出席した、と明らかにした。
同関係者によると、これまでのところ、この交渉が中国政府によるイタリア国債の大規模な購入につながるかどうかは不透明。2010年には中国の代表団がギリシャなどの債務過剰国を訪問したことを受けて、中国政府が救済に乗り出すとの投資家の期待が高まった。しかし、その大いに歓迎された中国による投資は実現しなかった。
また、状況に詳しい別の関係者によると、イタリア財務省幹部のビットリオ・グリーリ氏率いるイタリア代表団が今夏、北京を訪問したが、その際に国債の購入可能性が協議されたかどうかは確認できていないという。
イタリア財務省および駐イタリア中国大使館の代表者は、コメントを求める電話取材に返答していない。
イタリアは2013年までに財政均衡を目指す500億ユーロ(約5兆2300億円)規模の緊縮政策の可決に向け、著しい圧力にさらされている。ベルルスコーニ首相は数カ月間にわたり態度を二転三転させた後、つい最近、増税と歳出削減を含む財政緊縮法案を上院で可決したばかり。同法案に関する下院での採決は今週行われる予定。
イタリアの公的債務額は1兆9000億ユーロに達しており、アナリストの多くは、イタリアはユーロ圏諸国が救済するには大き過ぎるとの見方を示している。また、投資家らは、イタリアが長期債務の支払いを実行できるかどうか疑問視し始めており、こうした懸念を受けてイタリアの借り入れコストは過去最高水準に上昇している。
こうしたイタリア国債の利回り上昇を受けて、欧州中央銀行(ECB)は1カ月前にイタリア国債の購入を開始し、イタリアの債券市場の下支えに努めている。しかし、ECBはイタリア政府に対してこうした国債の購入は一時的なものだと警告するとともに、同国の失速した経済を活性化する迅速な見直しを要請した。
CICは規模は大きいが、資本の大半を既に投資に回している。7月に公表された同社の年次報告では、昨年末の資産額は4096億ドルだったが、手元資金は国際ポートフォリオ中の4%に過ぎないことが明らかになっている。CICは準備金の追加的な配分先を模索している。
記者: Stacy Meichtry
▼中国との会合、産業投資の可能性について協議=伊政府筋
2011年 09月 14日 02:10 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23173320110913
[ローマ 13日 ロイター] イタリア政府筋は13日、イタリアと中国が最近行った会合では、イタリア国債の購入ではなく産業セクターへの投資の可能性を中心に協議したことを明らかにした。
同筋は、中国の投資ファンド関係者が先週イタリアを訪問し、複数の閣僚と会談したと述べた上で、「訪問はイタリア国債の購入ではなく産業への投資が目的だった」と説明した。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日、イタリアが中国に大規模な国債購入を要請したと報じていた。
▼UPDATE1: イタリア国債入札、5年債利回りは5.60%に上昇 応札倍率は1.279倍に低下
2011年 09月 13日 19:02 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK899091320110913
[ミラノ 13日 ロイター] イタリア政府は13日実施した国債入札で、総額64億8500万ユーロを調達した。そのうち5年債は38億6500万ユーロ発行し、平均落札利回りは5.60%と、前回の4.93%から大幅に上昇し、ユーロ導入後の最高水準となった。
発行目標額は全体で50―70億ユーロ、5年債が30―40億ユーロだったため、ほぼ予定通りの調達額となった。
ただ、5年債の応札倍率は1.279倍と、前回の1.93倍を大きく下回り、中国がイタリアの要請に応じてイタリア債を購入する可能性があるとの観測も、投資意欲を喚起することはできなかった。
温家宝は去年10月にギリシャを訪問した際、ギリシャの国債購入などの支援を表明したが、実際には何をやってんだか。今回のイタリアからの支援要請の件で救世主の化けの皮が剥がれ落ちるかもよ。さらには救世主がハゲタカに転じる動きもある。
http://twitter.com/#!/YS_KARASU/status/113409388378726400
1、温家宝は口だけ達者=2010年には中国の代表団がギリシャなどの債務過剰国を訪問したことを受けて、中国政府が救済に乗り出すとの投資家の期待が高まった。しかし、その大いに歓迎された中国による投資は実現しなかった。=WSJ
中国が積極的に投資しているのは中国製品の欧州向け輸出のハブ港としてのピレウス港増強と思われる。他の中国による投資はデフォルト待ちの可能性も。
2、CICには手元資金がない=CICは規模は大きいが、資本の大半を既に投資に回している。手元資金は国際ポートフォリオ中の4%に過ぎないことが明らかになっている。=WSJ
3、FTの国債購入要請報道が誤報の疑いあり=イタリア政府筋は13日、イタリアと中国が最近行った会合では、イタリア国債の購入ではなく産業セクターへの投資の可能性を中心に協議したことを明らかにした。=ロイター他
4、FTの誤報ではなくイタリア国債入札意欲を喚起するためのリークだった可能性も=5年債の応札倍率は1.279倍と、前回の1.93倍を大きく下回り、中国がイタリアの要請に応じてイタリア債を購入する可能性があるとの観測も、投資意欲を喚起することはできなかった。=ロイター
<関連記事引用>
▼イタリア当局者が中国代表団と会談、国債の購入打診=関係筋
2011年 9月 13日 19:05 JST
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_305806
【ローマ】イタリア財務省は中国政府にイタリア国債の大規模な購入について説得するため、中国の政府系投資ファンドや他の当局者らと交渉を行っている。状況に詳しい関係者1人が明らかにした。イタリア政府は財政上の必要性を満たすとともに、ユーロ圏債務危機から脱却する方法を模索している。
同関係者によると、イタリアのトレモンティ経済・財務相は先週、中国の政府系投資ファンド、中国投資公社(CIC)の楼継偉会長をはじめとする中国当局者の代表団と会談した。CICによるイタリア国債購入の可能性などをめぐる協議が目的だったという。さらに同関係者は、駐イタリア中国大使や中国国家外為管理局(SAFE)幹部らに加え、イタリア政府統括の合資会社、カッサ・デポジーティ・エ・プレスティーティの関係者らもこの会談に出席した、と明らかにした。
同関係者によると、これまでのところ、この交渉が中国政府によるイタリア国債の大規模な購入につながるかどうかは不透明。2010年には中国の代表団がギリシャなどの債務過剰国を訪問したことを受けて、中国政府が救済に乗り出すとの投資家の期待が高まった。しかし、その大いに歓迎された中国による投資は実現しなかった。
また、状況に詳しい別の関係者によると、イタリア財務省幹部のビットリオ・グリーリ氏率いるイタリア代表団が今夏、北京を訪問したが、その際に国債の購入可能性が協議されたかどうかは確認できていないという。
イタリア財務省および駐イタリア中国大使館の代表者は、コメントを求める電話取材に返答していない。
イタリアは2013年までに財政均衡を目指す500億ユーロ(約5兆2300億円)規模の緊縮政策の可決に向け、著しい圧力にさらされている。ベルルスコーニ首相は数カ月間にわたり態度を二転三転させた後、つい最近、増税と歳出削減を含む財政緊縮法案を上院で可決したばかり。同法案に関する下院での採決は今週行われる予定。
イタリアの公的債務額は1兆9000億ユーロに達しており、アナリストの多くは、イタリアはユーロ圏諸国が救済するには大き過ぎるとの見方を示している。また、投資家らは、イタリアが長期債務の支払いを実行できるかどうか疑問視し始めており、こうした懸念を受けてイタリアの借り入れコストは過去最高水準に上昇している。
こうしたイタリア国債の利回り上昇を受けて、欧州中央銀行(ECB)は1カ月前にイタリア国債の購入を開始し、イタリアの債券市場の下支えに努めている。しかし、ECBはイタリア政府に対してこうした国債の購入は一時的なものだと警告するとともに、同国の失速した経済を活性化する迅速な見直しを要請した。
CICは規模は大きいが、資本の大半を既に投資に回している。7月に公表された同社の年次報告では、昨年末の資産額は4096億ドルだったが、手元資金は国際ポートフォリオ中の4%に過ぎないことが明らかになっている。CICは準備金の追加的な配分先を模索している。
記者: Stacy Meichtry
▼中国との会合、産業投資の可能性について協議=伊政府筋
2011年 09月 14日 02:10 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23173320110913
[ローマ 13日 ロイター] イタリア政府筋は13日、イタリアと中国が最近行った会合では、イタリア国債の購入ではなく産業セクターへの投資の可能性を中心に協議したことを明らかにした。
同筋は、中国の投資ファンド関係者が先週イタリアを訪問し、複数の閣僚と会談したと述べた上で、「訪問はイタリア国債の購入ではなく産業への投資が目的だった」と説明した。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日、イタリアが中国に大規模な国債購入を要請したと報じていた。
▼UPDATE1: イタリア国債入札、5年債利回りは5.60%に上昇 応札倍率は1.279倍に低下
2011年 09月 13日 19:02 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK899091320110913
[ミラノ 13日 ロイター] イタリア政府は13日実施した国債入札で、総額64億8500万ユーロを調達した。そのうち5年債は38億6500万ユーロ発行し、平均落札利回りは5.60%と、前回の4.93%から大幅に上昇し、ユーロ導入後の最高水準となった。
発行目標額は全体で50―70億ユーロ、5年債が30―40億ユーロだったため、ほぼ予定通りの調達額となった。
ただ、5年債の応札倍率は1.279倍と、前回の1.93倍を大きく下回り、中国がイタリアの要請に応じてイタリア債を購入する可能性があるとの観測も、投資意欲を喚起することはできなかった。
_ ロッキーホラーショー ― 2011/09/15 09:52
ユーロが対人民元で暴落すれば、ユーロ建債であるイタリア国債も大幅に減価するわけで、中国が本気でイタリア国債を購入するなんてありえないですね(やったとすれば中国国民に対する背任行為になる)。
現状、国家破産を避けるにはECBがユーロを印刷して無制限で各国国債を買い取るしかないのですが、イタリア国債のささやかな量の買取についてすら、ドイツ人の理事は抗議の辞任をしてしまった。
となると、ドイツグループ(独蘭など)がユーロから離脱し、残った加盟国の同意でユーロ印刷を開始するしかないのかも。そうなれば、ユーロは二重の理由で大暴落ですよね。
そうなれば米連銀も負けじとドルを印刷。そこでようやく日本も円の印刷が可能となり、日本はデフレを脱出できるかも。となると、ユーロ危機、少し長い目で見れば、日本にとって悪くないのかも。
現状、国家破産を避けるにはECBがユーロを印刷して無制限で各国国債を買い取るしかないのですが、イタリア国債のささやかな量の買取についてすら、ドイツ人の理事は抗議の辞任をしてしまった。
となると、ドイツグループ(独蘭など)がユーロから離脱し、残った加盟国の同意でユーロ印刷を開始するしかないのかも。そうなれば、ユーロは二重の理由で大暴落ですよね。
そうなれば米連銀も負けじとドルを印刷。そこでようやく日本も円の印刷が可能となり、日本はデフレを脱出できるかも。となると、ユーロ危機、少し長い目で見れば、日本にとって悪くないのかも。
_ ロッキーホラーショー ― 2011/09/15 12:28
連チャンですいません。例のプリチャード記者が中国のユーロ支援話に冷水浴びせる記事を。イタリア国債を買うぐらいならアメリカの戦略企業の株を買って米政府の不興を買うだろうとのこと。イギリスには中国期待論が根強いですが、プリチャードさんは、さすがよく見えている。
http://www.telegraph.co.uk/finance/china-business/8762858/China-wants-to-break-the-ultimate-taboo-and-buy-into-Western-companies-such-as-Apple-Boeing-and-Intel.html
http://www.telegraph.co.uk/finance/china-business/8762858/China-wants-to-break-the-ultimate-taboo-and-buy-into-Western-companies-such-as-Apple-Boeing-and-Intel.html
_ Y-SONODA ― 2011/09/16 06:04
ロッキーホラーショーさんへ
>ドイツ人の理事は抗議の辞任をしてしまった。
この件は仲間内でも大きな話題。
今日の記事にまとめておきました。
ドイツのハイパーインフレ怖い怖い病。
同じ病の日銀などもドイツの動きを注視していることでしょう。
>プリチャード記者が中国のユーロ支援話に冷水浴びせる記事を
完全復活したプリチャード。
その切れ味が戻ってきましたね。
知り合いは中国がアジア通貨危機をいかに利用したかを研究中。
そのしたたかでえげつない手口を教えていただきました。
欧州債務危機もうまく利用することでしょう。
とはいえチャイナマネーも英国経由。
すでに枯渇気味で運用すら英国任せとの疑惑もあるとかないとか。
知らない間にアップルやボーイングやインテルに流れている可能性があるかもしれませんね。
>ドイツ人の理事は抗議の辞任をしてしまった。
この件は仲間内でも大きな話題。
今日の記事にまとめておきました。
ドイツのハイパーインフレ怖い怖い病。
同じ病の日銀などもドイツの動きを注視していることでしょう。
>プリチャード記者が中国のユーロ支援話に冷水浴びせる記事を
完全復活したプリチャード。
その切れ味が戻ってきましたね。
知り合いは中国がアジア通貨危機をいかに利用したかを研究中。
そのしたたかでえげつない手口を教えていただきました。
欧州債務危機もうまく利用することでしょう。
とはいえチャイナマネーも英国経由。
すでに枯渇気味で運用すら英国任せとの疑惑もあるとかないとか。
知らない間にアップルやボーイングやインテルに流れている可能性があるかもしれませんね。
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<関連記事引用>
[FT]財政危機のイタリア、中国の国債買いに期待
2011/9/13 14:00
(2011年9月13日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
http://s.nikkei.com/riMbhb
財政危機からの脱出をめざすイタリア中道右派政権が、豊富な資金を有する中国に国債の大量購入や戦略企業への投資招致の働き掛けを強めている。
■CICなどと交渉進む
世界最大の政府系投資ファンドの1つ、中国投資公社(CIC)の楼継偉会長は先週、代表団を率いてローマを訪問。トレモンティ経済・財務相や、外資向けの「イタリア戦略ファンド」を設立した財務省統括の合資会社カッサ・デポジーティ・エ・プレスティーティの関係者らと会談した。
イタリア政府高官もその前週に北京を訪れ、CICや3兆2000億ドルに及ぶ外貨準備の大半を管理する中国国家外為管理局(SAFE)幹部らと会っている。
イタリア財務省幹部のビットリオ・グリーリ氏も8月に北京で中国投資家と会談しており、イタリア政府高官によれば、さらなる交渉の場も間もなく設けられそうだ。
中国からの投資の可能性は、財政危機に苦しむイタリアにとって重大な時期に浮上した。公的債務残高が今年、国内総生産(GDP)比でユーロ圏ではギリシャに次ぐ120%に達する見通しとなったイタリアの債券利回りは、市場で上昇の一途をたどる。
かつて中国による欧州「逆植民地化」への懸念に関する著述もあるトレモンティ経済・財務相だが、欧州金融安定基金(EFSF)の強化が進まず、欧州中央銀行(ECB)が同国国債購入をいずれ終了すると表明するに至り、新たな資金繰りの道を模索せざるを得ない。国債の借換問題に直面する同国財務省は12日、115億ユーロ(156億ドル)の高利回りの短期債券を発行した。
■成果に懐疑的な見方も
専門家は両国の交渉が良い結果をもたらすことには懐疑的だ。中国はギリシャやポルトガルなどの国の信用力に信頼を置いていると繰り返すものの、これらの国からの実際の国債購入額はわずかだ。
イタリアが抱える1兆9000億ユーロの債務残高の何割を中国が保有しているかは不明だが、ある高官はフィナンシャル・タイムズ紙に約4%と打ち明けた。
財政危機に苦しむイタリアは、同国の電力公社(ENEL)やイタリア炭化水素公社(ENI)など国家にとり戦略的意味を持つ企業の株式売却も検討せざるを得なくなっている。
在ローマ中国大使館はこの件に関して直ちにはコメントしないとしている。
By Guy Dinmore
中国のイタリア国債買い打診、次は日本か公開日時
2011/9/13 9:55
http://s.nikkei.com/phgdoy
昨晩の欧州市場では中国系政府系ファンド(CIC)とイタリア政府が「significant(=かなりの額の)」イタリア国債買い取りについて協議中との報道が材料になり、ニューヨーク株は引けにかけ持ち直した。
先週、CICのトップがローマを訪問。トレモンティ財務相と会談したと英フィナンシャル・タイムズが報じたのだ。先々週にはイタリア首脳が北京を訪問し、CICや外貨準備運用を担当する外為管理局(SAFE)と協議していた。
トレモンティ財相はかねて中国の「戦略的欧州国債購入」などに警戒の論文を発表し、中国による欧州の「逆植民地化」を憂いていただけに、イタリアもついに中国を「国債の最後の買い手」と頼らざるを得ないかとの印象も強い。
現時点では中国のイタリア国債保有シェアは4%ほどとのこと。ギリシャ国債やポルトガル国債についても中国は買いの意向を示していたが、ここまで少量に留まっている。この記事を書いた記者が米国CNBCに出演して語っていたが、実現性については慎重な見方であった。
それでもニューヨーク株式市場が中国のアプローチを歓迎せざるを得ないところに欧州債務問題解決の道のりが遠いことがにじみ出ている。
この問題は日本にとって決して人ごとではない。
今でこそ日本国債(JGB)は国内消化で賄われているが、サラリーマン機関投資家の「赤信号、皆で渡れば怖くない」心理が崩れると、一斉にJGB売却に走るシナリオも絵空事とはいえない。これまで任期2年間の運用担当者により先送りされてきたわけだ。そのような担当者が定年を迎え退職金の運用で国債より金を買いたがるエピソードを以前本欄にも書いた。
日本の個人投資家の1400兆円を超す金融資産が「高い防波堤」となりJGB市場が守られてきたのだが、いつの日か膨張する公的債務の津波が「鉄壁」を崩す日が来る。「温室育ち」のJGBが欧米市場という外海の荒波にさらされることになろう。これまでJGB売り攻勢を仕掛けてはことごとく失敗してきたヘッジファンドも、今度こそその鉄壁を崩せると読むであろう。
外国人のJGB買いに依存せざるを得ず、しかも累積公的債務の国内総生産(GDP)比はギリシャ以上となれば、頼るはチャイナマネー。日本の首相自ら北京に赴き、日本国債購入を打診せざるを得まい。
ガイトナー米財務長官の北京詣で、そしてイタリア国債購入を打診するトレモンティ財務相のイメージがダブる。
中国とて、今や3兆ドルを超す外貨準備の7割が米ドルという偏った通貨構成比を是正し、多通貨分散を図ることは当然の運用行動であろう。
中国の「政治的意図」も見え隠れするが、欧州に関しては経済面でEUは中国にとって最大の貿易相手国であり、EUにとっても中国は米国に次ぐ第2の貿易相手国である。もはや離れられない「仮面夫婦」同然の関係になっている。
中国の外貨準備は断トツの世界一。その内訳が日米欧の国債で占められる日が近づくにつれ、中国もいや応なくグローバル経済に「最大の債権国」として組みこまれることになろう。一方的に日米欧に失業を輸出しているばかりでは共倒れになる。債務国にも輸出でもうけてもらわないと借金の返済もおぼつかない。その時にこそ人民元完全自由化こそ中国の国益との認識が党長老にも浸透するのではないか。そう願いたい。
豊島逸夫(としま・いつお)
ワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて貴金属ディーラーとなる。同行で南アフリカやロシアなどから金を買い、アジアや中近東の実需家に金を売る仲介業務に従事。さらにニューヨーク金市場にフロアトレーダーとして派遣され、金取引の現場経験を積む。その後東京金市場の創設期に参画。ディーラー引退後、WGCに移り、非営利法人の立場から金の調査研究、啓蒙活動に従事。金の第一人者であり、素人にもわかりやすく金相場の話を説く。