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China’s Challenge at Sea By AARON L. FRIEDBERG2011/09/06 07:43

China’s Challenge at Sea By AARON L. FRIEDBERG


「守って欲しけりゃ、カネをくれ」と言いたげなアーロン・フリードバーグ。


<関連記事引用(画像も)>

September 4, 2011
China’s Challenge at Sea
By AARON L. FRIEDBERG
Princeton, N.J.
http://www.nytimes.com/2011/09/05/opinion/chinas-challenge-at-sea.html?_r=1&hp
http://www.nytimes.com/2011/09/05/opinion/chinas-challenge-at-sea.html?_r=1&hp=&pagewanted=print

AMERICA’S fiscal woes are placing the country on a path of growing strategic risk in Asia.

With Democrats eager to protect social spending and Republicans anxious to avoid tax hikes, and both saying the national debt must be brought under control, we can expect sustained efforts to slash the defense budget. Over the next 10 years, cuts in planned spending could total half a trillion dollars. Even as the Pentagon saves money by pulling back from Afghanistan and Iraq, there will be fewer dollars with which to buy weapons or develop new ones.

Unfortunately, those constraints are being imposed just as America faces a growing strategic challenge. Fueled by economic growth of nearly 10 percent a year, China has been engaged for nearly two decades in a rapid and wide-ranging military buildup. China is secretive about its intentions, and American strategists have had to focus on other concerns since 9/11. Still, the dimensions, direction and likely implications of China’s buildup have become increasingly clear.

When the cold war ended, the Pacific Ocean became, in effect, an American lake. With its air and naval forces operating through bases in friendly countries like Japan and South Korea, the United States could defend and reassure its allies, deter potential aggressors and insure safe passage for commercial shipping throughout the Western Pacific and into the Indian Ocean. Its forces could operate everywhere with impunity.

But that has begun to change. In the mid-1990s, China started to put into place the pieces of what Pentagon planners refer to as an “anti-access capability.” In other words, rather than trying to match American power plane for plane and ship for ship, Beijing has sought more cost-effective ways to neutralize it. It has been building large numbers of relatively inexpensive but highly accurate non-nuclear ballistic missiles, as well as sea- and air-launched cruise missiles. Those weapons could destroy or disable the handful of ports and airfields from which American air and naval forces operate in the Western Pacific and sink warships whose weapons could reach the area from hundreds of miles out to sea, including American aircraft carriers.

The Chinese military has also been testing techniques for disabling American satellites and cybernetworks, and it is adding to its small arsenal of long-range nuclear missiles that can reach the United States.

Although a direct confrontation seems unlikely, China appears to seek the option of dealing a knockout blow to America’s forward forces, leaving Washington with difficult choices about how to respond.

Those preparations do not mean that China wants war with the United States. To the contrary, they seem intended mostly to overawe its neighbors while dissuading Washington from coming to their aid if there is ever a clash. Uncertain of whether they can rely on American support, and unable to match China’s power on their own, other countries may decide they must accommodate China’s wishes.

In the words of the ancient military theorist Sun Tzu, China is acquiring the means to “win without fighting” — to establish itself as Asia’s dominant power by eroding the credibility of America’s security guarantees, hollowing out its alliances and eventually easing it out of the region.

If the United States and its Asian friends look to their own defenses and coordinate their efforts, there is no reason they cannot maintain a favorable balance of power, even as China’s strength grows. But if they fail to respond to China’s buildup, there is a danger that Beijing could miscalculate, throw its weight around and increase the risk of confrontation and even armed conflict. Indeed, China’s recent behavior in disputes over resources and maritime boundaries with Japan and the smaller states that ring the South China Sea suggest that this already may be starting to happen.

This is a problem that cannot simply be smoothed away by dialogue. China’s military policies are not the product of a misunderstanding; they are part of a deliberate strategy that other nations must now find ways to meet. Strength deters aggression; weakness tempts it. Beijing will denounce such moves as provocative, but it is China’s actions that currently threaten to upset the stability of Asia.

Many of China’s neighbors are more willing than they were in the past to ignore Beijing’s complaints, increase their own defense spending and work more closely with one another and the United States.

They are unlikely, however, to do those things unless they are convinced that America remains committed. Washington does not have to shoulder the entire burden of preserving the Asian power balance, but it must lead.

The Pentagon needs to put a top priority on finding ways to counter China’s burgeoning anti-access capabilities, thereby reducing the likelihood that they will ever be used. This will cost money. To justify the necessary spending in an era of austerity, our leaders will have to be clearer in explaining the nation’s interests and commitments in Asia and blunter in describing the challenge posed by China’s relentless military buildup.

Aaron L. Friedberg, a professor of politics and international affairs at Princeton, is the author of “A Contest for Supremacy: China, America and the Struggle for Mastery in Asia.”


<関連記事>

アジアは米国率いる海洋派と中国率いる大陸派に分裂へ、その時新たな冷戦が始まる
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/22/4898214


日経「米国対中政策を聞く」:アーロン・フリードバーグ「米中関係はもっと悪くなりかねないから、協調を取り繕うものの実際にはほとんど変わらないだろう」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/01/15/5637858

コメント

_ ロッキーホラーショー ― 2011/09/07 12:08

中国や旧ソ連のように海岸線の向こうに広大な後背地を持ち、基本的には国内で自給が可能な大陸国家に対して海洋国家の有する海軍力の効用に限界があるのは、大昔からそうだったわけで、何も今になって気にするほどのことではないような気がします。
空母機動部隊でちょっかいを出すのが可能というのがむしろ幻想なわけで、例の対艦弾道ミサイルを待つまでもなく、そうおいそれとは中国沿岸には近づきようがなかったのでは。たとえば、ゼロ機をコピーした程度の特攻機でも一万機、二万機ともなれば、防ぎきれませんからね。
ただ、同じ事は、台湾や日本のような周囲を海で囲まれている国にもある程度は言えるわけで、中国が海を越えて攻めてこれるかというとそう簡単ではない。今までの米国機動部隊だよりの戦略をもう少し自主的なものに切り替えていけば、そうびくびくする必要はないと思うのですが。
ところで、アメリカ大統領選、ペリー候補に分があるかと思っていたのですが、言葉遣いが粗野(何しろ根っからのテキサス人)過ぎて失速気味とか。共和党にせよ民主党にせよ、対中融和派といいますか目先の経済が第一の大統領になっちゃうのかも。

_ Y-SONODA ― 2011/09/08 08:00

ロッキーホラーショーさんへ

>そうびくびくする必要はないと思うのですが。

あはは。私なんて中国って過大評価されてかわいそうの立場。
パンダが海でうまく泳げるのか。おそらくすぐに溺れちゃうだろうと。
何度も繰り返しますが、これはもうゲームと割り切るしかない。
このゲーム、各国の手口を学べるいい機会ではないでしょうか。
特に注目はこのゲームを軍事軸に経済成長に活用しようとする動き。
このあたりでやはり米欧ロはすでに絶妙ポジション。

>アメリカ大統領選、ペリー候補に分があるかと思っていたのですが

現職有利の構図は変わらず。
結局はオバマ再選となるのではないかと。
それでも「ねじれ現象」は拡大して、再選後の4年は身動き取れずになると予測しています。

ここで奥山君がフリードバーグ最新論文をほぼ全訳してくれたので紹介しておきます。



地政学を英国で学んだ 海から迫る中国の挑戦
http://geopoli.exblog.jp/16246730/


海から迫る中国の挑戦

by アーロン・フリードバーグ

●財政危機は、アメリカをアジアで高まりつつある戦略面での危機に直面させつつある。

●民主党は社会保障の支出を守りたいのに対して、共和党は増税反対であり、両者とも国家債務をなんとか管理しなければならないと言っているため、防衛費が削られるのは確実であろう。

●よって次の十年間での削減額は、総額で50億ドル(38兆円)ほどが計画されている。

●米国防省がアフガニスタンやイラクから撤退して支出を抑えたとしても、兵器の購入費や新たな武器の開発費用は確実に減るだろう。しかもこれらの制約は、アメリカが戦略的な挑戦を受けている時に強まっているのだ。

●中国は年率10パーセントの成長に支えられてほぼ二十年間にわたって急速に軍備を増強している。

●中国は自らの本当の意図を隠しており、アメリカの戦略家たちは911以降にそれ以外のことにかかりきりであったのだ。それでも中国の軍備増強の次元や方向性は、かなり明らかになってきている。

●冷戦終了の時点で、太平洋は実質的に「アメリカの湖」となっていた。日本や韓国のような友好国にある基地のおかげで、アメリカの空海軍は同盟国を守って安心させ、潜在的な侵略者を抑止し、西太平洋全域からインド洋に向かう貿易航路の安全を確保したのだ。

●そして米軍はこの地域全域で何の障害もなく自由に活動できたのだ。

●ところがこの状況は変化しはじめた。中国は1990年代半ばから米国防省の専門家の言う「アクセス拒否能力」(A2)を備え始めたのであり、これは武装面で正面から対抗するのではなく、コスト効率のよいやり方で無力化する方法を北京政府が求めている、という意味だ。

●北京政府は、比較的安価だが、かなり正確な射程を持つ大量の非核弾道ミサイルや、海や空から発射できる巡航ミサイルなどを装備しつつある。

●これらの兵器は何百マイルも外の海に届くため、西太平洋で活動するアメリカの港や航空基地のかなり数を破壊したり無力化したり、米空母を含む軍艦を沈めたりすることができるのだ。

●また、人民解放軍はアメリカの人工衛星やサイバーネットワークを無能化するようなテクニックを試験しており、数は少ないが、アメリカに届くような核弾頭付きミサイルを加えている。

●もちろん米中の直接的な軍事衝突の可能性は低いが、それでも中国はアメリカの前進基地にいる部隊をノックアウトできるようなオプションを獲得しようとしているように見えるし、これによっていざとなった時のワシントン政府の対応を困難にしようとしている。

●このような準備は、もちろん中国がアメリカとの戦争を求めているということを意味するわけではない。実態はむしろその逆で、彼らの狙いは主に「周辺国を威圧すること」であり、同時にワシントン政府にはいざ紛争が起こっても助けに来れないようにする、ということなのだ。

●こうすることによって、中国周辺のアメリカの同盟国たちはアメリカが本当に助けに来てくれるのか自信を持てなくなるのであり、しかも自分たちの力だけでは中国の軍事力に対抗できないために、中国の要求に従い始めるかもしれないのだ。

●古代中国の軍事理論家の孫子の言葉を借りれば、中国は「戦わずして勝つ」ような手段を求めているのであり、アメリカの安全保障の約束を色あせさせることによってアジアの支配的なパワーとなり、アメリカの同盟関係を無効化し、最終的にはこの地域からアメリカを押し出すことを目指しているのだ。

●もしアメリカとアジアの友好国が防衛関係を強化していこうとするのであれば、たとえ中国が強力になったとしても、まだまだ優位なバランス・オブ・パワーは維持することができよう。

●ところが中国の軍備増強に備えることに失敗すれば、北京政府が勘違いをして周囲に強気の態度に出始めて、紛争だけでなく、武力紛争のリスクまで高めることになるのだ。

●実際のところ、中国の最近の資源や海の境界線の争いにおける日本やそれ以外の小国との南シナ海周辺の行動を見てもわかるように、この紛争のリスクは高まりはじめていると言える。

●この問題は、外交の話し合いだけでは解決するようなものではない。中国の軍事政策は「勘違い」によるものではなく、他国が直面しなければならない、意識的に狙われた戦略の一部なのだ。

●強さは侵略を抑止するのであり、弱さはそれを誘発する。

●北京政府はアメリカや同盟国側が準備する動きを挑発的だと非難するが、現在のアジアの安定を転覆しようとしているのは中国の行動のほうなのだ。

●中国の周辺国の多くは、昔とは違って中国の不平をあえて無視しようとしており、自分たちの国防費を上げて、アメリカとさらに緊密に連携しようとしている。

●ところが彼らはアメリカが今後も本気でコミットしつづける気がなければ、これらの行動には出ようとしないだろう。

●もちろんワシントン政府はアジアのパワーバランスを維持する責務を全て負う必要はないのだが、それでもその維持の努力をリードしなければならないのだ。

●米国防省は中国の生長しつつある「アクセス拒否能力」に対抗する手段を見つけることを最優先にする必要があり、これらの手段が実際に使用される確率を下げなければならないのだ。

●そして、これにはコストがかかるのだ。

●支出削減の時代に必要な費用を正当化するため、われわれのリーダーたちは「国益」や「アジアへのコミットメント」についての説明をさらに明確にしなければならないし、中国の熾烈な軍備増強が及ぶす問題についての解説を率直にしなければならない。

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