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民主代表選:カネにまみれた挙党一致、恨みつらみの仕返し合戦2011/08/25 08:39

民主代表選:カネにまみれた挙党一致、恨みつらみの仕返し合戦


ダイヤモンド・オンラインで田中秀征が指摘する民主党の本質的欠陥。それは民主党には綱領がないこと。そのために前原などが掲げる「挙党一致」も「人事面での公正、公平ということになる」と。

朝日によれば、すでに民主党代表選は人事が焦点に。小沢側は人事も含めた挙党体制を求め、鳩山は「小沢氏の能力をうまく使いこなしたほうがいい」と述べ、前原を支持する条件として小沢を人事面で処遇するよう求めたとのこと。

民主党の現状は「人事」を「カネ」に置き換えるとわかりやすい。こう書けば、民主党関係者に結構受けるはず。


民主党が掲げる「挙党一致」もカネの面での公正、公平ということ。小沢側はカネも含めた挙党体制を求め、鳩山は「カネをうまく使いこなしたほうがいい」と述べ、前原を支持する条件として小沢グループをカネの面でも処遇するよう求めた。


そもそも小沢流の「金の切れ目が縁の切れ目」剥き出しのカネの使い方がえげつなかった。この小沢流に亀裂の原因ありと見る。親小沢と反小沢の対立にはカネの恨みが根強く残る。

その仕返しを恐れている小沢。小沢チルドレンからは事務所経費すらままならない台所事情でもう悲鳴。「政党交付金はどうなった、カネをよこせ」の声殺到中。

前原は130億円もの巨額資金を公正、公平に使いこなせる人物を幹事長に起用すれば小沢も黙ると考えているはず。とはいえ山岡の隠しガネ疑惑も薮の中。小沢に近すぎる人物は危険。さらに仕返しの仕返しも恐れている。

カネを公正、公平に使いこなせる無難な幹事長候補とは誰か。海江田あたりと並んで三和総合研究所出身で幹事長代理の経験もある細野の名前も浮上するだろう。


<関連記事>

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
前原氏の代表選出馬、「脱小沢」の真意は?
綱領なき民主党が掲げる“挙党一致”の欺瞞
http://diamond.jp/articles/-/13707

 それにしても、前原氏などが掲げる「挙党一致」は何を意味するのか。政策目標は何か。何のための挙党一致なのか。これが民主党代表選の最大の疑問である。

 本来、挙党一致とは、党の立党の精神、党綱領の達成のためである。だが、民主党には綱領がない。だから結局、挙党一致とは人事面での公正、公平ということになる。

 ここでもう一度、高杉晋作の言葉と言われる、(政治勢力は)「異論を包み込めば弱くなる」の名言を噛みしめるべきではないか。

 政権交代以後、綱領なき民主党の本質的欠陥が明らかになってきた。このまま新しい代表を選んで挙党一致を叫んでも、重要課題に臨む基本原則がなければ、今までと同じように迷走する恐れがある。

 前原氏は、まず、積極的に自らの政治理念、政治目標を示し、代表選を通じて党内議論に付すべきである。


<関連記事>

前原氏、小沢氏に協力要請 民主代表選、人事が焦点に
http://www.asahi.com/politics/update/0824/TKY201108240170.html


民主代表選の裏でうごめく権力闘争!130億円“金庫番”を狙え
代表選の陰でうごめく、政党交付金問題と幹事長争奪戦
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110823/plt1108231614005-n1.htm


民主代表選 小沢氏の対応焦点 (画像引用)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110825/t10015130871000.html