消費税という餌に賭ける釣りロマン 動き出す民自大連立 ― 2010/07/24 10:42
森喜朗元首相が話した内容が事実だとすれば・・・。
2007年の大連立構想を持ちかけた張本人は当時民主党代表だった小沢一郎。小沢は読売新聞グループ本社会長・主筆の渡辺恒雄に当時の福田康夫首相福田との仲介を依頼。森は福田の要請がきっかけとの小沢の主張を否定。
その目的は消費税を含む税制改正や社会保障制度の見直し。つまり消費税を餌にした大連立釣りの本家は小沢だったということ。
そして、2010年。小沢の手法をそっくり真似たのは、野に下った自民党。自民が投げ入れた「消費税10%」という餌にパクリと食らいついたのが菅直人首相。財務官僚のギリシャ絡みの撒き餌も大いに貢献。
本家・小沢の菅への怒りは参院選前に食らいついたことだろう。参院選後に消費税の議論を持ち出すしたたかさが菅にはなかった。
本家である以上、小沢本人も消費税増税の必要性を認めている可能性もある。持続可能な財政政策を考えている政治家なら当然のこと。
大連立をやるなら、自民にとっては本家・小沢よりも単純な菅の方が組みやすい。菅なら思い通りに操れる。
やはり主導権は自民にあり。竿を手にして余裕綽綽。民主党代表選とてのんびり眺めていることだろう。
<関連記事引用>
「憲法問題大事と小沢氏答えた」大連立構想で森元首相
2010年7月23日23時34分
http://www.asahi.com/politics/update/0723/TKY201007230688.html
「私が憲法(改正)もやりますね?と言ったら、それも大事だと小沢一郎氏は答えた」――。自民党の森喜朗元首相は23日のBS朝日の番組収録で、2007年の民主党との大連立構想の裏話を披露した。
森氏によると、当時の福田康夫首相とも小沢一郎代表とも話せる人物として、森氏が仲介することになったという。森氏は小沢氏から「社会保障や消費税を含めた税制について一緒のテーブルで」と打診されたが、森氏は「一番大事なのは憲法。憲法問題からおたくは逃げている」と返答。小沢氏は「うん、それも大事だ」と応じたことで、森氏は福田首相に大連立構想を伝えたという。
森氏は今後の大連立の可能性について「大連立の前に、税や社会保障、外交などを全党が忌憚(きたん)なく協議するのが前提。(協議の)テーブルをいくつか作ったらいい」と提案した。
日経:自民・森氏、07年の大連立構想「消費増税のため」
2010/7/23 20:16
http://goo.gl/6buN
自民党の森喜朗元首相は23日収録のBS朝日番組で、2007年の当時の福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表による大連立に向けた協議が、消費税を含む税制改正や社会保障制度の見直しを目的にしたものだったと明らかにした。
森氏によると、小沢氏が森氏に「選挙で消費税を言った方が負けることを繰り返したら日本の政治に前進はない。ここは一緒のテーブルでやろう」と提案。森氏が福田氏に伝え、大連立の協議を仲介したという。
森氏は同番組で、参院で与野党が逆転した現在の状況について「全党の代表者が集まって税制や社会保障、安全保障の問題を忌憚(きたん)なく協議すべきだ」と指摘。「民主党は頭を垂れるべきで、自民党も参院で与党をいじめてはいけない」とも語った。
衆院選までの「国民会議」提唱=税・社会保障、超党派で-自民・森氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072300989
自民党の森喜朗元首相は23日、BS朝日の番組収録で、税制や社会保障、外交などの分野別に、期限を区切って超党派で協議する「救国国民会議」を設置するよう呼び掛けた。同じ番組に出演した民主党の渡部恒三元衆院副議長も「賛成だ」と応じた。
衆参ねじれの下、政策決定が進まなくなることを懸念した発言で、森氏は「政党の意識を抜いて国家国民のために話し合うことが国会の責任だ。3年間国政選挙はないから、1年でも2年でも区切って集まってやろう」と語った。
森氏はまた、2007年に福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表(いずれも当時)との間で浮上した大連立構想について、自らが福田氏の代理人として小沢氏と会談したことを明かした。「小沢さんが渡辺(恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆)さんに(福田氏との仲介を)お願いした」と語り、福田氏の要請がきっかけだったとの当時の小沢氏の主張を否定した。(2010/07/23-21:22)
森、渡部両氏「民自の大連立を」
2010.7.24 00:36
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100724/stt1007240037000-n1.htm
自民党の森喜朗元首相は23日夕、BS番組の収録で、民主党と自民党の大連立について「しばらく政党の意識を抜いて、国家、国民のために話し合っていくことが国会の責任だし、政治家の務めだ」と述べ、前向きに取り組むべきだとの考えを示した。同席した民主党の渡部恒三元衆院副議長も「今の日本の世界においての立場を考えれば、大連立だ」と応じた。
森氏は大連立の前提として税制や社会保障、安全保障などの重要課題を全党が集まって話し合う“救国円卓会議”を提唱し、渡部氏も賛同した。
民主党代表選:渡部氏ら首相支持 小沢氏をけん制
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100724ddm008010018000c.html
民主党の渡部恒三元衆院副議長は23日、「この際は菅首相にしっかり頑張ってもらわないとならない」と述べ、9月の党代表選で菅直人首相の再選を支持する考えを表明した。首相官邸で首相と会談後、記者団に語った。また、藤井裕久元財務相も23日のTBSの番組収録で「大きな流れを考えれば、菅さんが続けるべきだ。そういう方向でまとまるのが代表選の正しいあり方だ」と述べた。
渡部、藤井氏という小沢一郎前幹事長と距離を置く民主党の長老格が続投支持を打ち出したのは、22日に鳩山由紀夫前首相と小沢氏、輿石東参院議員会長が会談したことをけん制する意味もあるとみられる。
また、自民党の森喜朗元首相と渡部氏は23日、BS朝日の番組収録に出演。渡部氏が「(07年に民主党代表だった)小沢氏がやろうとした大連立は間違いではなかった」と指摘したのに対し、森氏は「各党全部の代表者で税、社会保障の問題、安全保障、沖縄の問題など忌憚(きたん)なく協議すべきだ」と述べた。
<画像引用>
BS朝日 - 激論!クロスファイア -
http://www.bs-asahi.co.jp/crossfire/
コメント
_ 学会信者 ― 2010/07/27 19:54
ニヤリw
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