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世にも奇妙な武器輸出三原則2010/03/17 08:54

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI) trends in international arms transfers , 2009


日本はまさにリベラル・バイアス天国。地球温暖化問題もその典型。しかし、今や懐疑論が大いに高まっている。そこにも行き過ぎがあったのだ。

偏向・偏見渦巻く日本のリベラル・バイアスにはダンカイ星人の趣味嗜好が大きく影響してきたことは間違いない。環境問題以上にダンカイ星人が得意気に語る三種の神器とは反戦、反核、それに反米という情緒。

特に戦争へのこだわりは凄まじい。しかし、ここでよく考えてみよう。ダンカイ星人は戦後第一次ベビーブーム世代。実際のところは現在の若者同様に戦争を知らない世代である。

地球温暖化問題と並んで大いに議論すべきは武器輸出三原則。ちょうどタイミングよくリベラル・バイアスな社説を見つけたので紹介しておきたい。


<武器輸出三原則社説抜粋引用開始>

新防衛大綱 緊張あおらぬ論議こそ(2月24日)-北海道新聞[社説]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/217270.html

 気がかりなのは、北沢俊美防衛相が武器や軍事技術の輸出を原則禁止した武器輸出三原則の緩和に再三、言及していることである。

 三原則の下では兵器の国際共同開発に参加できず、装備購入が割高になる。弱体化する防衛産業の立て直しには技術の輸出が必要だ-。経済界はこう主張してきた。

 防衛相の発言にはそうした要求に応えようという意図もうかがえる。

 しかし三原則は憲法の平和主義を具現化した国是の一つである。産業界の観点からのみ論じられるものではあるまい。

<引用終了>


武器輸出三原則は憲法の平和主義を具現化した国是とある。そして、「産業界の観点からのみ論じるな」と叱っている。

平和主義は私も大賛成。世界中の誰もが平和を願っている。好き好んで戦争をしている国などない。しかし、武器輸出三原則はどう考えても行き過ぎ。行き過ぎ国是は早急に見直す必要がある。

日本に平和主義を植え付けたのは米国。まずここでダンカイ星人の三種の神器が大いに矛盾していることに気付く。

米国は兵器輸出国第1位。「ソ連祖国、中共祖国」を叫んだダンカイ星人が今なおシンパシーを感じているロシアは2位。また、中国は世界最大の武器輸入国となっている。

兵器輸出国の米国もロシアも3位のドイツも4位のフランスも5位の英国も平和を乱す大悪党とでも言うのか。

最近の軍拡競争に懸念を表明したストックホルム国際平和研究所(SIPRI)。しかし、SIPRIがあるスウェーデンも10位にランクイン。平和的な国が武器輸出とは無縁と言い切れるものではない。また武器を欲しがる国が存在する以上、日本が売らなければ他国が売るだけのこと。

武器がなくなれば戦争がなくなる。それをみんなで無邪気に信じ込んできた。それを具現化したのが武器輸出三原則。しかし、その日本は米国の核の傘に頼ってきた。反戦、反核、反米というダンカイ星人の三種の神器が矛盾だらけだということがわかる。

あの戦争と敗戦。そして、その反動。この反動を大いに利用したのが米ソ。ダンカイ星人は米ソ、特にソ連による洗脳工作の被害者なのか。米ソ冷戦時代の落とし子なのだろう。

反動に行き過ぎがあったのなら、少しずつでも修正していくべきだろう。反論があるなら手紙でどうぞ。軍事技術を諸悪の根源とみなすあなたたちにインターネットは似合わない。


<画像引用>

trends in international arms transfers , 2009
http://books.sipri.org/files/FS/SIPRIFS1003.pdf


<関連サイト>

世界の兵器取引、5年で22%増 途上国の軍拡目立つ
http://www.afpbb.com/article/politics/2709653/5498063

兵器の国際取引が22%増 欧州の研究所が懸念
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031501000200.html

中国の兵器輸入激減、国産兵器にシフト
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100315/chn1003151810003-n1.htm


▼注目! ダンカイ星人とはダンコン星人だったのか(爆)

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http://sakakimr2007.blog15.fc2.com/blog-entry-230.html