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金正雲をめぐる米中駆け引き2009/06/29 08:06

朝日新聞に続いて金正雲訪中を伝える英フィナンシャル・タイムズ


本ブログで再三その可能性を探ってきた米国の北朝鮮への軍事攻撃。
軍事攻撃といっても中国軍が北朝鮮に入りやすいようにするための刺激程度。

北朝鮮を中国に押し付けたい米国。
北朝鮮を押し付けられたくない中国。
さらに中国の完全コントロール下に置かれることを避けたい北朝鮮。
それぞれの思惑が複雑に絡み、今まさに土壇場の駆け引きが行われているようです。

この駆け引きを象徴しているのは、朝日新聞が報じた金正雲の極秘訪中。
胡錦濤・中国国家主席と北京で会談し、その際に金正男が同席していたとの衝撃内容。

この朝日報道に対して中国外務省の秦剛報道官は「007の小説のようだ」と皮肉って完全否定。

このような報道を認めるアホな国などないはずですが、他紙は鬼の首を取ったかのように中国見解を紹介。

さらに誤報であるかのように伝えた週刊新潮に対して、抗議文を送付する事態にまで発展。
朝日新聞社は抗議文で「一連の記事は確かな取材に基づいている」と主張しています。

この朝日記事は北京の峯村健司が伝えたもの。
情報源は中朝両国を頻繁に往来する金総書記に近い北朝鮮筋と北京の北朝鮮関係者。

おそらくこの情報は間近に迫った米国の軍事攻撃の中止を狙った中朝の意図的なリーク。

中国側は金正雲をコントロールできそうだとの見込みを伝えた。
そして、「新たな長距離ミサイル発射や3度目の核実験も止めさせるから待ってよ」と。
北朝鮮も「中国の言うことを聞くから安心してよ」とのメッセージを発信。

オバマ政権はこうした情報も参考にしながら、北朝鮮の動向を分析。
「新たな長距離ミサイル発射や3度目の核実験」が中止されれば、当然軍事攻撃は見送り。

現時点で7月4日の米独立記念日にあわせた長距離ミサイル発射の可能性が薄らいできた。
このことから、中国が金正雲と極秘に接触したとの情報はほぼ正しいと判断。
今米国は中国が金正雲を手懐けることに成功したと見ている?
(現在英フィナンシャル・タイムズも金正雲訪中記事をアジアページトップで掲載中!)

とはいえ、中朝国境を流れる鴨緑江には戦車も通れる浮橋がズラリ。
飼い犬に手を噛まれないように中国は威嚇を繰り返しているようです。

さて、これで本当に北朝鮮の狂犬体質は治るのか。
それでも米国は26歳のキュートちゃんには予防接種が必要と考えているかもしれません。


<朝日新聞記事引用>

「後継」正雲氏が訪中 北朝鮮の金正日総書記の名代、中国の胡主席らと会談
2009/06/16朝日新聞朝刊

 【北京=峯村健司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏が、金総書記の特使として中国を極秘に訪問していたことがわかった。胡錦濤(フーチンタオ)国家主席らと初めて会談、後継者に内定したことが直接伝えられた。核問題も話し合われ、中国側は6者協議への早期復帰を強く求めたとみられる。

 両国を往来する金総書記に近い北朝鮮筋と、北京の北朝鮮関係者が明らかにした。

 正雲氏は6月10日前後に空路で北京入りした。胡主席のほか、中国共産党対外連絡部の王家瑞部長ら幹部と相次いで会談。正雲氏がすでに金総書記の後継者に指名され、朝鮮労働党の要職である組織指導部長となっていることが、同席した側近から中国側に説明されたという。

 北朝鮮は、2度目の核実験に対する国連安全保障理事会の新たな制裁決議採択を受け、ウラン濃縮作業の着手を表明するなど反発を強めている。胡主席は正雲氏との会談で、北朝鮮が計画しているといわれる3度目の核実験や大陸間弾道ミサイル発射などの中止を求め、平和的手段による解決を促した模様だ。

 正雲氏は北京を離れた後、金総書記が06年1月の訪中時に訪れた広東省深セン、広州も訪問し、ハイテク工場などを視察した。広東省は中国が30年前に始めた改革開放政策でいち早く発展した地域だ。北朝鮮筋は「金総書記と同じ経路をたどることを通じて、正統な後継者であることと、改革開放政策を評価していることを示す狙いがある」と明かした。

 金総書記も後継者内定後の83年6月に訪中し、当時の最高実力者トウ小平氏や胡耀邦総書記と会談した経緯がある。

 王部長が今年1月に訪朝した際、金総書記は訪中要請を受諾したが、昨年夏からの健康悪化で「体力的に長期間の外遊には適さない」(同筋)として実現は難しくなっている。北朝鮮が2度目の核実験をした直後の5月下旬、労働党幹部が訪中し、正雲氏を特使として派遣することを決めたといい、同筋は「正雲氏が金総書記の名代として初外交を飾ることで、両国間の約束を守りつつ、核実験に不快感を示す中国側に理解を求める意図がある」と説明する。

 新たな制裁で北朝鮮向け貨物の検査強化や金融制裁が始まると、北朝鮮は経済状況がさらに悪化する可能性が高い。そのため正雲氏は、北朝鮮の最大の援助国で貿易相手国でもある中国に対し、エネルギーや食糧の緊急援助などを要請したとみられる。

 ◆キーワード
 <金正雲氏> 母親は金総書記の3番目の夫人の故高英姫(コ・ヨンヒ)氏。90年代後半にスイスに留学していた。朝鮮労働党幹部が今年初め、非公式に訪中した際、中国共産党幹部に対し、金総書記が正雲氏を後継者に指名したことを口頭で伝達。韓国の情報機関も後継者として「最有力」と国会に報告しており、いつ訪中するかが注目されていた。


北朝鮮の正雲氏訪中に正男氏も同席 胡主席に後継強調か
2009/06/18朝日新聞朝刊

 【北京=峯村健司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏が極秘に訪中し、胡錦濤(フーチンタオ)・中国国家主席と北京で会談した際、長男の正男(ジョンナム)氏が同席していたことがわかった。両国を頻繁に往復する金総書記に近い北朝鮮筋と、北京の北朝鮮関係者が明らかにした。=9面に関係記事

 正男氏は胡主席と面識があり、紹介者として側近とともに列席。北朝鮮筋は「後継者は正雲氏であり、北朝鮮指導部が一致して支持していることを中国側に強調する狙いがあった」と指摘する。

 正男氏は、金総書記の第2夫人の故成恵琳(ソンヘリム)氏との間に生まれた。有力な後継候補とされていたが、金総書記の義弟、張成沢(チャンソンテク)氏からの打診に対し、「政治には関心がない」と断ったという。

 正男氏は朝鮮労働党や軍のポストには就かず、中国の特別行政区マカオに住んでビジネスにかかわっており、中国共産党幹部とのパイプが太いとされる。正雲氏が訪中した6月10日前後、正男氏もマカオから空路で北京入りしたという。

 正雲氏は6月13日、北京から広東省に向かい、さらに上海、遼寧省大連の経済開発区などを視察した後、17日までに帰国した。中国政府は同日時点で正雲氏の訪中を公表していない。


北朝鮮・金正雲氏、隠密の旅 身分告げず、宿泊先は軍関連 中国から帰国
2009/06/18朝日新聞朝刊

 【北京=峯村健司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の三男正雲(ジョンウン)氏は17日までに、訪中日程を終えて帰国した。胡錦濤(フーチンタオ)国家主席は正雲氏との会談で、強硬姿勢をとる北朝鮮に平和的な解決を強く求めたとみられる。正雲氏の後継内定を公表していない北朝鮮側の意向を受け、中国側は徹底した情報管理を貫いた。

 改革開放の先進地、深セン市のハイテク工場を訪れた際も「中央政府の関係者」とのみ紹介。随行の10人余りの男性も含め、身分や名前は告げられなかった。一行は工場内の施設や製品について簡単な説明を受け次の地点へ。北朝鮮筋は「周囲に気づかれないように極秘で行われた」と明かす。

 宿泊先も、一般客の宿泊が制限されている中国軍関連のホテル。車列を組まずに移動し、外国首脳の視察を必ず取材する国営新華社通信の記者も同行させない徹底ぶりだった。父親の金総書記が06年1月、深セン市や広州市を訪れた際に白バイに先導された約50台の車列で移動、完全封鎖された高級ホテルに宿泊したのとは大違いだ。

 中国外務省の秦剛・副報道局長は16日の会見で、正雲氏の訪中について「我々はそのような状況は承知していない」と回答を避けている。

 中国側が公表を避けた理由は、ちょうど国連安全保障理事会で北朝鮮の2度目の核実験に対する新たな制裁決議が議論されていたからだ。国際社会の批判が強まる中、「北朝鮮に対して弱腰だと思われるのは不都合」(北京の中朝関係筋)と判断したとみられる。

 それでも中国側が訪中を受け入れたのは、「政治と外交のルートが朝鮮半島の問題を解決する唯一の正しい手段」(秦・副報道局長)という原則を重視しているからだ。核実験後、中国側は強い不快感を示してきた。北朝鮮も制裁決議を受けて、ウランの濃縮作業着手を表明するなど反発を強めていた。「両国のハイレベル会談による打開が必要だった」(中朝関係筋)という。

 胡主席らは会談の中で、北朝鮮が参加を拒否する6者協議に替わる新たな枠組みやエネルギー支援についても提案したとみられる。「膠着(こうちゃく)した状況を打開する可能性がある」(北京の外交筋)との見方も出ている。


北朝鮮の正雲氏訪中記事巡り、週刊新潮に朝日新聞社抗議
2009/06/25朝日新聞朝刊

 朝日新聞社は24日、週刊新潮7月2日号の掲載記事とその広告について「朝日新聞の信用を著しく毀損(きそん)する」として、抗議文を同誌編集部に送った。

 同誌の記事は「中国報道官が『007の小説』と小馬鹿にした朝日新聞『金正雲・胡錦濤会談』大虚報のケジメの付け方」の見出しで、本紙6月16日付朝刊1面「『後継』正雲氏が訪中」(東京本社発行最終版)の記事などについて誤報であるかのように伝えている。本社は抗議文で「一連の記事は確かな取材に基づいている」とし、同誌に記事と見出しについて謝罪と訂正を求めている。


<関連記事>

「朝日の報道はスパイ小説のよう」 正雲氏訪中、中国は否定
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090618/kor0906182211008-n1.htm

「金正雲氏が訪中」報道を中国否定 「007」の小説のよう
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090618AT2M1802R18062009.html

中国:「金正雲氏極秘訪中」報道を否定 「小説のようだ」
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090619k0000m030043000c.html

「それこそ007の続編」中国外務省が朝日新聞報道を改めて否定
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090625/chn0906251910006-n1.htm

「金正雲氏は中国に来たことない」武大偉次官が重ねて否定
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090626-OYT1T00848.htm?from=main6

武・中国外務次官:正雲氏の訪中「一回もない」
http://mainichi.jp/select/world/news/20090627ddm007030066000c.html

中国高官も朝日報道否定 「日本メディア、しっかりしてるのに」
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090627/kor0906271027001-n1.htm

Foreign Ministry Spokesperson Qin Gang's Regular Press Conference on June 18, 2009
http://www.fmprc.gov.cn/eng/xwfw/s2510/t568455.htm



★★★英フィナンシャル・タイムズも金正雲訪中記事を掲載中!(画像引用)★★★

胡錦濤に会ったかどうかははっきりしないと書いていますが、金正雲の極秘訪中は間違いないようです。

North Korean ‘bright leader’ visits China
By Jamil Anderlini in Beijing and Robin Harding in Tokyo
Published: June 28 2009 23:36 | Last updated: June 28 2009 23:36
http://www.ft.com/cms/s/0/1f2db63c-640e-11de-a818-00144feabdc0.html

The son and heir apparent to North Korean leader Kim Jong-il joined a delegation of senior military officials for a top-secret, week-long visit to China in mid-June in spite of Beijing’s claims that no such trip occurred.

The visit was intended to shore up support for the inexperienced Kim Jong-woon, Mr Kim’s 26-year old son, and reassure North Korea’s closest ally that a smooth leadership transition was already under way, military, intelligence and diplomatic sources have told the Financial Times.

The Swiss-educated Mr Kim has apparently been given the title “bright leader”, following a tradition in which his father is known as the “dear leader” and his grandfather Kim Il-sung, late founder of the totalitarian Stalinist state, is referred to as the “great leader”.

The younger Mr Kim accompanied Jo Myong-rok, first vice-chairman of North Korea’s National Defence Commission, which is regarded as the country’s top governing body, and Jang Song-taek, a member of the Defence commission and Kim Jong-il’s brother-in-law.

Mr Jang, who is a powerful political figure in his own right, has been put in charge of establishing Kim Jong-woon’s legitimacy, analysts say. The North Korean military delegation arrived by air in Beijing on June 10 and met senior Chinese officials during a clandestine visit that took them to Guangzhou, Shanghai and Dalian.

They returned to Pyongyang on June 17.

The itinerary closely matched that followed by Kim Jong-il on his last official visit to China in January 2006, although this latest trip was conducted far more discreetly and the delegation was housed in secure military hotels.

This month, China’s foreign ministry denied any knowledge of such a visit.

The ministry’s official spokesman said at a subsequent press conference that the report was totally false and compared it to something out of a spy novel.

It is not clear whether Kim Jong-woon met Hu Jintao, China’s president, but a person involved in aspects of the visit said that Mr Kim did meet Chinese vice-president Xi Jinping, the man expected eventually to succeed Mr Hu, as well as former Chinese president Jiang Zemin.

The talks focused on North Korea’s nuclear ambitions and its testing of a nuclear weapon as well as the North’s requests for China to forgive some bilateral debt and provide more energy aid.

But the main purpose of the visit was to establish Kim Jong-woon’s legitimacy as successor and give him some valuable experience in dealing with his country’s giant neighbour, analysts said. “Kim Jong-woon is too young and it is too early for him to meet world leaders on his own so that’s why he had to travel with his uncle and other senior figures,” said one analyst, who declined to be named because of the sensitivity of the subject.

The elder Mr Kim is believed to have suffered a stroke last year and has looked frail and sick on the few official occasions where he has been shown on North Korean state media recently.

At a bilateral summit in Tokyo on Sunday, Taro Aso, Japan’s prime minister, and Lee Myung-bak, South Korea’s president, said they “can never accept” North Korea’s possession of nuclear weapons.


正雲氏、やっぱり訪中?=「実力者が同行」と英紙
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2009062900264

 英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は29日、北朝鮮の金正日総書記の後継者に内定したとされる三男の正雲氏(26)が10~17日まで極秘訪中していたと報じた。中国当局は訪問を否定しているが、軍当局や情報機関の関係者、外交筋がそろって同紙に証言したという。

 同紙によると、訪問には国防委員会の趙明禄第1副委員長や金総書記の義弟、張成沢国防委員が同行。10日に空路、北京入りし、広州や上海、大連を訪問後、17日に平壌へ戻った。2006年1月の金総書記訪中時と行程が似ているが、隠密行動を貫き、一行は軍施設に宿泊した。

 同紙は、胡錦濤国家主席と会ったかは明らかではないとしながらも、関係者の話として習近平国家副主席や江沢民前主席とは会談したと報じた。北朝鮮の核問題、中国の対北朝鮮支援について話し合ったが、若い正雲氏の後継者としての認知を図るとともに経験を積ませることが主目的だったと専門家はみているという。(2009/06/29-11:31)


金正雲氏、中国国家副主席らとも会談 英紙報道
2009年6月29日21時38分
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY200906290255.html

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏が6月中旬に極秘に訪中した際、習近平(シー・チンピン)国家副主席や江沢民前国家主席とも会談していたと、29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙が報じた。中国外務省は訪中の事実を否定しているが、同紙は軍当局や情報機関の関係者、外交筋から証言を得たという。

 同紙によると、正雲氏には北朝鮮国防委員会の趙明録(チョ・ミョンロク)第1副委員長、金総書記の義弟、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員が同行した。軍事代表団として6月10日から17日まで滞在。会談では核問題のほか、北朝鮮への経済、エネルギー支援が話し合われた。

 同紙は、今回の訪中を通じて20代の若い正雲氏に経験を積ませるとともに、後継者として正統性を示すことが主目的だったという専門家の見方を伝えている。(北京)

コメント

_ とおる ― 2009/06/29 19:56

> それでも米国は26歳のキュートちゃんには予防接種が必要と考えているかもしれません。

最近、韓国が行け行けドンドン風になってきているので、米国が最初に直接手を下さずに、韓流スマート注射が勝手に飛び込んで行くように、そそのかすことが出来れば、中国も仕方なく、介入?

韓国が北朝鮮への先制打撃を明示
http://obiekt.seesaa.net/article/122364324.html

_ Y-SONODA ― 2009/06/30 09:33

とおるさんへ

>韓流スマート注射&韓国が北朝鮮への先制打撃

やっぱりこれって「米国がやらなければ自分でやるもんね」という米国への脅しかもよ。
切れキャラ韓国もイスラエルに学んでおりますな~。

_ とおる ― 2009/06/30 14:24

> やっぱりこれって「米国がやらなければ自分でやるもんね」という米国への脅しかもよ。

日本としては、日韓友好で、韓国を後方支援して、「どーぞ、どーぞ、朝鮮半島の統一は、ぜひ韓国で」と。韓国をけしかけて、米国に働いてもらいましょう。「日本は盾、米国は矛」の履行を。(矛が嫌なら、日本の矛を認めてもらいましょう)
米国は実力を行使するのもよし、米国が韓国に「どーぞ、どーぞ、側面支援をしますので、朝鮮半島統一の名誉をぜひ!」と。

_ Y-SONODA ― 2009/07/01 09:47

とおるさんへ

これはまさにバック・パッシングですね。
詳しくはこちらを♪

「バック・パッシングについて」
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k6/161218.htm

_ とおる ― 2009/07/01 10:29

園田様
> 「バック・パッシングについて」
読んでみました。
勉強になります。
言葉はともかく、このような行動は、
(1)米国の第二次世界大戦の途中からの参戦
(2)中国共産党が国民党と日本軍と戦わせた
(3)徳川家康の政権を取るまでの行動
にも通じたように思えます。

なお、「どーぞ、どーぞ」の話は、志村けんと一緒に「バカ殿様」に出演する3人トリオのコメディアンの口癖を使ってます。
このトリオに、戦略・地政学を題材にしたお笑いを演じさせて、テレビでするなんて、どうでしょう?(冗談ですので、聞き流して下さい)

_ Q ― 2009/07/01 20:31

徳川家康の関ヶ原までの行動...
当初は、豊臣政権内部での対立(近江派と尾張派の対立)を外からじっと眺めていた...
これは徳川に限らず、他の豊臣政権での外様大名も、みんな同じ。
結局、関ヶ原の戦場でもそうだった。
関ヶ原の戦場では、前線では東西両軍とも豊臣恩顧の大名同士が戦い、後方で、徳川、毛利、島津などの外様大名がじっと構えていた。

まさに、バック・パッシング

_ Y-SONODA ― 2009/07/02 07:58

★とおるさん&Qさんへ

リアリズムにおけるバック・パッシング。
これって特に目新しいものでもなく、徳川などはまさに実践者。
それに先日紹介した「夷を以て夷を制す」にも通じる。

確かに「(上島)俺は絶対やらないぞ!(肥後)お前やらないの?じゃあ俺がやるよ!(寺門)いやここは俺がやるよ! (上島)・・・じゃあ俺がやるよ。(肥後&寺門)どうぞどうぞどうぞ!」にも通じますねw

日本の保守を名乗る人はなぜか武士道にこだわる。
そのためにこういうずる賢さを持ち合わせていない。
だから、負けちゃったのにね。

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