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敵の非人間化により原爆&毒ガスも正当化2009/06/27 02:05

英、毒ガスで東京攻撃を検討 Britain considered chemical attack on Tokyo in 1944


優位性への欲求から敵の非人間化は連鎖する。


<関連記事引用>

英、毒ガスで東京攻撃を検討=「小型爆弾が効果的」-第2次大戦文書
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2009062700011

 【ロンドン26日時事】英公文書館は26日、第2次世界大戦中の1944年、英国当局が東京を毒ガスで攻撃する計画を検討していたことを示す秘密文書を公開した。同日付英紙タイムズによれば、欧州戦末期の翌45年1月の文書では、ドイツ軍にも同様の毒ガス武器を使用することが検討されていた。

 政府系学者は44年5月8日付の「ガス爆弾による東京攻撃」と題するメモで、戦争省(国防省の前身)の軍事情報局長が提供した東京の情報や写真に基づいて、効率的な毒ガス攻撃を説明。「(東京の)冬は平均的に寒く、マスタードガスの危険は(日本人にとって)無視しうる程度かもしれない。暑い夏の場合、例年到来する大雨の間隙(かんげき)をぬって攻撃すればベター(より効果的)だろう」と述べている。

 また、(1)東京の建物の多くが木でできていて燃えやすい(2)住宅地域は狭い通りばかりだが、オフィス街の通りは欧州型の広い道路だ-などとした上で、「日本型建物の密集地域では通りは狭く、ガスの流れがそれによって阻害されてしまうだろう」と結論。この問題を解消するため「極めて多数の小型(ガス)爆弾を使用」するよう勧告している。(2009/06/27-00:44)

<画像引用>

Britain considered chemical attack on Tokyo in 1944
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article6579417.ece

コメント

_ 非生産者 ― 2009/06/27 04:48

違う意味で東京は毒だらけですね…ビルの屋上を緑地化するなら、最初から建てなければ良いのに。東京の不動産も価格崩壊…因みに最近の目標はレベル葛飾北斎です。

_ 野蛮な来訪者 ― 2009/06/27 05:50

ロンドンのImperial War MuseumのCabinet War Roomのわきに、やたらにでかい当時の日本地図が展示されてます。
こういう作戦を検討するのに使ってたんでしょうね。。。

タイムスのチャーチルの写真は本物の写真と左右逆さまですねw
ポケットチーフが右にあるわけない。ヘンリープールが怒るぞw
校正部までインドにアウトソースでしょうか。。。

_ Y-SONODA ― 2009/06/27 09:05

★非生産者さんへ

う~~ん。話の切り替えについていけませーん。

★野蛮な来訪者さんへ

>タイムスのチャーチルの写真は本物の写真と左右逆さま

あっ、ほんとだ。確かに逆になっていますね。
すごいところに気がつくなーw
こりゃ、確かにヘンリー・プールからクレーム入りそう。
私はLarryのコメントばかりに目がいってました。

_ とおる ― 2009/06/27 11:58

> 私はLarryのコメントばかりに目がいってました。

面白いことを、Larry という人は言ってますが、一般的な米国人の意見かもしれませんね。
白人の植民地主義国の植民地経営が、どれほど野蛮だったかを知らないのでしょう。そして、その米国が人種差別国家だったことも知らないのでしょう。
イランの大統領選挙後のデモ・鎮圧の映像を欧米メディアはたくさん流していますが、「敵の非人間化」を進行させているのでしょうか。

_ とおる ― 2009/06/27 12:05

別件ですが、読売新聞に、フランスのエマニュエル・トッド氏のインタビューが載っています。(インターネット版には出てないようです。)

(1)自由貿易体制は問題で、欧州連合は保護主義を導入すべきだ。
(2)東アジアで問題なのは北朝鮮の核ではなく中国の核だ。安全保障は力の均衡の上に成り立つ。日中間で『恐怖の均衡』があるべきだろう。日本の核保有は衝撃的なことではない

_ 非生産者 ― 2009/06/27 18:50

園田さんへ
北斎はウキぺで見た限りのらりくらりの自由人(ヒッピー)ですね。転居回数93回か何かで。 作品も素晴らしいですし。小市民が日本はアメリカの植民地だと思わない事から始めないと駄目だと思います。思ってる奴はどこ行っても一緒。基礎の英語力の日本人のレベルは高いのだし。暇な時よく英会話スクールの体験レッスン受けてました。

_ Y-SONODA ― 2009/06/28 16:34

★とおるさんへ

やはり一番優越感を持っているのは白人でしょうね。
優越感というのは己の野蛮に対して盲目にさせるのかも。
イラクの時もキリスト教右派が相当ひどいことを言っていましたので、
イランもその延長上。
ここでも宗教が大きく影響していますね。

私も読売新聞のエマニュエル・トッド記事読みました。
どちらかというと保護主義がメイン。
これってなんか変でしたよね。

★非生産者さんへ

ヒッピーは敵の非人間化をしないのかなー。
米国を見ているとそうでもないと思うけどな。
911の時のようにいざ愛国心が燃え上がると関係ないと思いますよ。

_ kept ― 2009/06/29 20:52

「日本語で読む中東メディア」
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html
でIran紙の頁に

モッターキ外相、最近の騒乱におけるイギリスの関与を暴露
イラン・イギリス両政府、互いの外交官を追放

と有りました。イランの反発が強まっているみたいですね。互いの外交官追放って結構危ないと思うのですが。

_ Blondy ― 2009/06/30 01:32

狩猟民族や遊牧民は獲物や家畜をつねに醒めた目で徹底的に観察し、瞬時に感情を交えずに殺めることができるよう若いころから、対象に感情移入しないよう訓練されますよね。

イタリア人の農家のおばちゃんが家で食用に飼っている兎を見て日本人がかわいいといっても、おばちゃんにはなんで兎がかわいいのか皆目わからないそうです。かわいいなんて思ったら、絞めてシチューにして食べられなくなっちゃうから。
(日本人が生簀の鯛やサバがかわいいと言われても理解できないのに近いか?)

アメリカでも、自宅に侵入した泥棒に対して銃を使うときのアドバイスは、警告などせずにだまってしっかり心臓を狙って撃ち倒せというのが多いです。

じゃあ農耕民族の日本人は大人しいかというとまったくそんなことはなく、中国でも南洋でもずいぶん粛清しているし、中国戦線の最前線で便衣隊を装った偵察部隊などの手記を見ると、宿泊した農家ではたいてい翌朝全員を青酸カリで殺して口封じして転戦していたりしてひどいものです。

パンツをはいた凶暴なサルである人類の性向がすぐ変わる可能性は少ないと思います。

_ Y-SONODA ― 2009/06/30 09:34

★keptさんへ

実際に誰が暴動を扇動したのか。
英国なのか、それとも海外メディアなのか。
英大使館員の拘束もあくまでもスケープゴートじゃないかなぁ。
実際はこれだと思いますよ。

【イラン騒乱】「やつらはいまも騒いでいる」 情報相、米・イスラエルを非難
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090629/mds0906290825001-n1.htm


★Blondyさんへ

>パンツをはいた凶暴なサルである人類の性向がすぐ変わる可能性は少ない

あはは、私は変わらないと断言します。
『ヒューマン・エソロジー』の引用部分で一番惹かれたのは、「戦争を病変として簡単に片づけてしまわないことを前提」の箇所。

日本人もあの時は異常だったと簡単に片づけてしまう傾向がある。
それどころかもう完全にあの時のことを忘れようと必死。中には忘れた人もいる。
そして、いとも簡単に「平和」の呪文を繰り返す。

実は人間を俯瞰しているという点でエソロジストとリアリストは似ていると思うのです。
このあたりは機会を見て紹介していきますね。

_ kept ― 2009/06/30 11:08

なるほど。
イラン・イギリス共に外交官を追放したというのは結構大きいと思ったんですが、そうでもないんですね。
読みが浅くて恥ずかしいです(泣)

ネダー・サーレヒーさんの話についての、イランの見解は外国メディアは扱いそうにないですねえ。

>パンツをはいた凶暴なサル
割り込んですみません。この本が面白かったです。
チンパンジーの政治学ーフランス・ドゥ・ヴァール
http://www.sankei-books.co.jp/books/title/4902970694.html
オランダ・アーネム動物園でチンパンジー集団を長期間観察、その行動を分析し、まとめた「チンパンジーの政治学—猿の権力と性」が平成18年9月20日発売。

著者は世界的な動物行動学者のフランス・ドゥ・ヴァール、訳者は霊長類研究の第一人者、西田利貞京大名誉教授。1982年出版の改訂版。リーダーの座をめぐる周到な根回しや合従連衡、直接権力闘争に参加しないときの日和見や、どう動けば利益が多いのかをにらみながらの行動など、あたかも人間社会が投影されたようなチンパンジー集団の興味深い行動が分かりやすく書かれている。

_ Blondy ― 2009/06/30 16:25

Keptさんへ、

「チンパンジーの政治学—猿の権力と性」紹介ありがとうございます。

 サルと人類の話では、四半世紀前に「パンツをはいたサル」を出した Mr.血栓の栗本慎一郎さんが最近出した、「パンツを脱いだサル」も面白いですよ。
 サルと人類の違いがどうしてできたかという点について、サバンナ起源説を否定し、激しい地殻変動でエチオピア北西部で孤島となった場所で孤立して海辺で暮らしたサルが体毛を失い水辺で直立歩行するようになり、それが3期に分かれて島を出て、特に最後に島を出たホモ・エレクトゥスが、内陸部の環境に非適合だったがゆえに、その弱さをカバーするために、武器や残虐性、集団的攻撃性を身につけて、先発組や他のサルや動物を駆逐・蕩尽してきたという海辺進化説で説明しています。
「残虐性や集団的攻撃性こそ、ヒトが生き延びることができた基本であり、その意味で、残虐性と集団的攻撃性こそが、ヒトとしての極致だとも言えるのだ。P88」と明言されてます。

_ kept ― 2009/06/30 18:14

Blondyさんへ
本の紹介ありがとうございます。「パンツを脱いだサル」読んでみます。

>「残虐性や集団的攻撃性こそ、ヒトが生き延びることができた基本であり、その意味で、残虐性と集団的攻撃性こそが、ヒトとしての極致だとも言えるのだ。P88」

かなり興味が有る所です。

_ Y-SONODA ― 2009/07/01 09:45

keptさん&Blondyさんへ

お二人とも思索の旅がお好きなようでw
図書館に行くと見たいジャンルがいっぱいあって、大変そうですね。

栗本本は以前読んだことがあるので、「チンパンジーの政治学」のみ早速購入。
合従連衡に直接権力闘争・・・これってまるでリアリズムw

それにしても先進国の中では特に日本政治はニホンザル状態。
ニホンザル社会にも世襲があるようですね。

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