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ニセ米国債事件と麻薬とグリーン2009/06/23 00:13

日本人2人から押収した米国債券(イタリア財務警察提供)


世界規模で陰謀ネタになっている日本人2人によるニセ米国債持ち出し事件。
ようやく産経さんから「麻薬」に言及した記事が出てきました。

2人は即日釈放されたようですが、今なお米捜査当局の監視下に置かれていることでしょう。

シチリア・マフィアと日本の関係。
その扱い品目は麻薬に売春、さらにはグリーンにまで拡大。

グリーンがクリーンだと思っているのはど素人。
日本でもグリーンを掘り下げるとの怖い人たちが大挙して睨みを利かせている。

シカゴ人脈で構成されるオバマ政権のグリーンと対麻薬戦争は表裏一体。
怖い人たちに向けた「持続可能な発展のためのビジネスモデル提案」に見えてくる。


<関連記事引用>

額面13兆円! 邦人2人の“米国債”持ち込みの狙いは?
2009.6.22 23:04
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090622/erp0906222306004-n1.htm

 50代と60代の日本人2人が、イタリアからスイスに額面総額1345億ドル(約13兆円)のニセの“米国債”を持ち込もうとして伊財務警察に事情聴取された。債券は精巧に造られていたが、額面などから実際には存在しないものであることが分かったため、2人は逮捕を免れ、姿をくらました。当初は秘密資金をスイスに隠そうとした北朝鮮工作員との説も浮上するなど、憶測が憶測を呼んでいる。

 ■国境の町

 現地からの報道によると今月1日、イタリア北西部からスイスに入ったキアッソ駅で、日本旅券を持った身なりのよい男2人が「申告品なし」と言って税関を通り抜けようとした。4月には、日本人から依頼を受けたイタリア人の男が額面総額約2兆円のニセ日本国債をスイスに持ち出そうとした事件があったため、伊財務警察は2人の所持品を検査した。

 かばんからは額面5億ドルの“米国債”249枚と、故ケネディ米大統領時代に発行された額面10億ドルの“ケネディ債”10枚が出てきた。米財務当局に問い合わせたところ、ニセの証券とわかった。2人は携帯電話を4台ずつ、警察の制帽のように見える帽子も2つ所持していた。

 イタリアでは、債券が本物の場合、無申告で国外に持ち出すと巨額の罰金刑が科せられるが、偽造品の場合は使用したりしなければ罪に問えないため、2人は無罪放免された。2人は国際金融都市チューリヒに向かう途中だった。


 ■狙いは秘密口座か

 1345億ドルの“米国債”が本物なら、この2人が中国、日本、ロシアに次ぐ米国債保有者になる。最初は2人が日本人かどうかも確認がとれず、米経済通信社ブルームバーグは「金正日総書記の資金をスイスに隠そうとした北朝鮮工作員か。日本政府が秘密裏にドル資産を売却しているのか」と書き立てた。

 イタリアでは先月、シチリア島を拠点にするマフィアが総額10億ドルの偽造ベネズエラ国債を担保に英国や米国の大手銀行から巨額融資を受けようとして、約20人が逮捕されている。2人はマフィアとかかわりを持つ日本の犯罪組織のメンバー、との推測も成り立つ。

 イタリアの犯罪組織に詳しい英ニューキャッスル大のダニエル講師は「シチリア・マフィアは島内に紙幣や債券の偽造工場を持っている。麻薬密売や売春などの不正資金を洗浄する際に、国債などを介するのは常套(じようとう)手段だ」と語る。ニセの米国債は不正資金をだまし取るための見せ金だった疑いもあるという。ただ、電子化が進む米国債や日本国債の債券はほとんど存在しないため、ニセ物は金融機関で見破られる。

 金融危機を機に「スイスの銀行秘密口座は脱税の温床になっている」と欧米主要国の追及を受け、巨額資金が一気に流出し始めている。地元捜査筋は、2人が米国債の事情に疎い富裕層を狙い、“米国債”と引き換えに富裕層の秘密口座資金を得ようとしていたのではないかとみている。(スイス・チューリヒ 木村正人)


伊で13兆円分の偽?米国債持つ2邦人拘束、憶測飛び交う
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090619-OYT1T00808.htm?from=navr

 【ローマ=松浦一樹】イタリアとスイスの国境で今月初め、約1340億ドル(約13兆円)相当の米国債をイタリアからスイスに持ち出そうとした日本人2人が伊財務警察に拘束された。

 債券は偽造品との見方が濃厚だ。警察当局が入手経路や用途の解明を進めているが、金額が法外なことから、事件の背後関係について、様々な憶測が飛び出している。

 警察当局などによると、50歳代の日本人2人は今月3日、ミラノから列車に乗り、スイスに向かったが、国境にあるキアッソの税関で、米国債を申告せずに持ち出そうとしたため、拘束された。

 イタリア紙ジョルナレによると、2人はスーツ姿で、キアッソの駅で列車からいったん降りたところ、2人の財務警察官に呼び止められ、荷物を調べられた。

 当局が押収した債券は、米連邦準備銀行債(額面5億ドル)249枚とケネディ債(同10億ドル)10枚で、かばんの中に隠されていた。

 米国からの報道によると、多くは印刷が粗雑で、米財務当局は「写真を一見しただけで偽物とわかる」と指摘したという。

 伊当局も「債券偽造事件」と見て、捜査を進めている模様だが、経過は公表しておらず、事件の真相は闇の中。各国メディアの注目も高く、英紙フィナンシャル・タイムズは、「債券はおそらく、イタリア・マフィアによる偽造品」だと指摘。米ブルームバーグ・ニュースは「(2人は)北朝鮮の工作員か」との見方を報じた。

 イタリアのスイス国境付近では、今年4月にも、偽造品と見られる巨額の日本の債券(額面計2兆円)が押収され、所持していたイタリア人1人が拘束されており、当局は今回の事件との関連を調べていると見られる。

 当局は2人が逃亡する恐れはないと判断し、即日釈放した。在ミラノ日本総領事館は、2人が日本の旅券を所持していることを確認したが、釈放後の行方は把握できていない。

(2009年6月19日20時04分 読売新聞)


【コラム】2邦人が隠し持った米国債、ドルに思わぬ難問も-ペセック
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=a73synUW79D4&refer=jp_asia

6月17日(ブルームバーグ):スパイ小説作家のジョン・ル・カレ氏にぴったりの筋立てだ。

総額1340億ドル(約13兆円)相当の米国債をイタリアからスイスに持ち出そうとして両国国境でイタリア当局に身柄を拘束された日本旅券を持った2人のことだ。詳細が恐ろしいほど不明なため、世界中でさまざまな観測が渦巻き、枚挙にいとまがない。

この2邦人は北朝鮮の資金をスイスに隠そうとした金正日総書記の工作員だろうか。それともナイジェリアのインターネット詐欺団の一味か。資金は核弾頭を購入しようとしたテロリスト向けだったのか。それとも、日本政府が秘密裏にドル資産を売却しているのか。米国債は本物か、それとも偽物か。

この米国債が本物かそうでないかは、投資家が認識している以上に大きな意味を持つ。少なくとも、米国が自国の通貨供給をかなり大規模に管理できなくなるリスクが示唆されている。

米国は、向こう数年で発行する巨額の国債に買い手を必要としている。投資家を引き付けるには、米国のドル管理能力に対する信頼を既に流通している米国債によって失わないようにしなければならない。

ドルは良かれ悪しかれ世界経済の中心にあり、この通貨を安定させるに越したことはないが、新聞の経済面よりも国際スパイ小説にふさわしい今回のニュースはそれに寄与するものではない。事件の真相を究明して市場に知らしめるのは米財務省の義務だ。

GDPに匹敵

考えてもみてほしい。この2邦人が運んでいた米国債はニュージーランドの国内総生産(GDP)に匹敵する規模だ。この資産でスロバキアとクロアチアを買い取ったとしても、モンゴルかカンボジアのGDPに相当するおつりがくる。巨額詐欺事件のバーナード・マドフ被告も小さく見えるというものだ。

スーツケースに隠されていた米国債が本物なら、2人合わせて世界4位の米国債保有者だ。ガイトナー米財務長官が日本や中国からのドル資産への投資維持に向けて割く時間の一部でも、イタリアとスイスの国境を越えようとしたこの2人のために使うべきではないかと考えても無理はない。

この事件が市場でほとんど注目されないのは、恐らく時代のせいだ。何しろ、すべてを知り尽くしていたはずの資本家にとって、昨年は混乱の極みだった。2人の旅行者がスーツケースにブラジルの保有規模を上回る米国債を隠し持っていても、超現実的なこの時代の雰囲気から考えればさほど違和感はないのかもしれない。

それでも、この事件を初めて聞いたとき、わたしは4月1日のエープリルフールでないことをカレンダーで確認したくなった。

本物ならば

この米国債が本物だと仮定しよう。ドルが基軸通貨であるとの考えは「いささかも揺らいでいない」と述べた与謝野馨財務・金融・経済財政担当相の確信も踏みにじられるだろう。事件の真相が明らかになるにつれ、同相は日本が保有する6860億ドルの米国債に関する説明を求められる可能性がある。

イタリアにとっては朗報かもしれない。米国債が本物であれば、それを不正に持ち出そうとした者に額面の約40%を罰金として科すことができるからだ。拡大する財政赤字や4月に大地震に見舞われたラクイラの復興に取り組む同国には悪い話ではない。

しかし、ホワイトハウスには最悪だろう。理論的に、米国か中国、日本しかあれだけ大量の米国債は動かせないためだ。米財務省が説明しなければ、陰謀論がまかり通ることになろう。

金融関連ブログ「マーケット・ティッカー」でカール・デニンジャー氏は「米国が財政赤字穴埋めのためにこっそりと、例えば日本を対象に過去10-20年間、国債を発行していた」可能性を指摘する。同氏はこの推察に対する「答えが得られると期待しよう。すぐに忘れられてしまうような『こっけいな話』とは訳が違う」と続ける。

答えよりも疑問ばかりが渦巻く事件だが、メディアがもっと注目しないのは奇妙だ。関心は高まるだろう。ガイトナー財務長官とバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が最も回避したいのは、たとえ高度な偽物であっても、世界中で巨額の米国債が次から次に発見されることだ。(ウィリアム・ペセック)

(ウィリアム・ペセック氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)


<関連記事>

オバマが挑むアフガン麻薬撲滅作戦
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/04/13/4242492

風力発電に群がるグリーン・マフィア
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/06/4288132

コメント

_ 温い珈琲美味しい ― 2009/06/23 13:20

矢張り本物ですね。
推理が多過ぎて細かいところ迄入れると20越える。

結論だけ犯人は中国、と言うのが私の推理。
日本なら切腹物。

_ Y-SONODA ― 2009/06/24 00:39

★温い珈琲美味しいさんへ

ニセの米国債じゃなく、本物だということでしょうか(笑)
しかも犯人は中国人ですか。
う~~~ん、すごい。

_ えの ― 2009/06/24 02:55

ニセ日本国債 詐欺の小道具 韓国当局調べ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20060721mh05.htm

金額が10億円程度だったら企業舎弟のマネーロンダリングの可能性大ですが。
橘玲「マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで」
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=300274
http://library666.seesaa.net/article/111192615.html

_ Y-SONODA ― 2009/06/25 01:02

えのさんへ

>橘玲「マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで」
この本は読みました。

こちらもお勧めかな。
「テロ・マネー アルカイダの資金ネットワークを追って」 ダグラス・ファラー

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_ 米流時評 - 2009/06/23 18:40


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