園田義明めも。

「敵」の存在を確認した時、真っ先にやるべきことは「敵の敵」を探し出すこと。
そして、「敵」と「敵の敵」を戦わせる。
「敵」の戦力を測りながら、戦いで双方が消耗するのを待つ。
タイミングを見計らって「敵」を叩くのもよし、漁夫の利を得るのもよし。

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６月１４日にお伝えした『恐るべし「友愛連合」の郵政民営化見直し作戦』。
あることに気付いて「連合」に含みを持たせておきました。
これは当然日本労働組合総連合会（連合）と友愛会。
さらには友愛の「三位一体」のことも。

「友愛　三位一体」で検索するとトップに出てくるのは私の上司のブログ。
以下、敬意をこめて引用させていただきます。

＜「Yorozubampo友愛って何？」＞

「鳩山の友愛はよく分からない、１０年前、中曽根さんがソフトクリームと揶揄したのもうなずける」

「鳩山一郎は、汎ヨーロッパを唱えたリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー伯爵の著書から友愛という概念を日本に持ち込んだのだよ。ヨーロッパを友愛で一つにしようという壮大な夢だったのだ」

「賀川の友愛はスラム街での苦労の日々から生まれたもので、やわなものではない。どちらかというと兄弟愛を多用したと思う」

「労働組合の友愛会だって、非合法だった時代に互助組織として立ち上がった歴史がある」

「高輪に友愛労働歴史館が今もある。日本の労働組合運動の発祥の地で、友愛は労組の看板だ」

「英語で友愛はフラタニティー、フランス革命の自由、平等、博愛（友愛）」

「フラタニティーはラテン語で兄弟だよね」

「自由、平等、博愛の結果何が起きたか。憎悪によるギロチン送りだった」

「イギリスのフレンドリーソサエティーも友愛組合って訳すよね。関係あるのかな」

「鳩山の友愛」と「労働組合の友愛」と「賀川の友愛」がドッキングすれば、「友愛の三位一体となる」とはしゃぐものもいた。

http://ch01617.kitaguni.tv/e1125393.html

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この件で早速上司にお電話。
笑いながら「やっぱり三つの友愛はフリーメーソンに見える？」と問われたので、
「いずれもルーツを追えばちょっぴり」とお茶目に答えた私。

さて、「血まで友愛」の鳩山由紀夫を民主党代表に担いだのは、「労組の友愛」を取り込むため。
このことは小沢一郎の最近の動きから明明白白（引用記事参照）。

「三位一体」となった友愛が挑む相手は、「三位一体改革」唱えた小泉純一郎とその仲間たち。
まもなく郵政民営化をめぐるハルマゲドンが勃発します。
これぞ「三位一体」同士の最終戦争。

このハルマゲドンで漁夫の利を得るのは誰か。
それを考えると、「鳩の乱」もなにやら意味深。
小沢もなかなかいいポジション。

武士道とは異なる英国式の考え方から、「負けっぷり」にこだわり、トレベリアンの『英国史』を再読。
「戦争に負けて外交で勝った歴史はある」を信条としたのは吉田茂。

その孫も今、総選挙を前に「負けっぷり」にこだわっているのかも。
負け方次第では次があると睨んでいるのでしょうか。


＜最近の小沢一郎の動き（記事引用）＞

全国郵便局長会（全特）と日本郵政グループ労働組合（ＪＰ労組）に注目。

[Part3] 全特「今度はリベンジだ」民主、地方票に照準
http://globe.asahi.com/feature/090608/04_3.html

小沢氏、選挙行脚再開　表から裏方へ　実権そのまま
2009/05/23東京読売新聞朝刊（抜粋）

　民主党の小沢代表代行は２２日、鹿児島県霧島市を訪れ、選挙担当代表代行として、次期衆院選に向けた全国行脚を始めた。小沢氏は、無党派層の多い都市部での街頭演説など表舞台は鳩山代表と岡田幹事長らに任せ、組織・団体対策や農村部での保守票取り込みなど裏方に徹する考えだ。ただ、重点選挙区の絞り込みや選挙資金の配分など選挙に関する権限はこれまで通り小沢氏が握る方向で、今後、岡田氏らと摩擦が生じる懸念も指摘されている。

　■俺は田舎回り

　小沢氏は２２日夜、霧島市のホテルで開かれた衆院選公認候補の政治資金パーティーに出席し、「皆さんの先祖は明治維新を断行した。平成の維新を成し遂げなければならない」と述べ、政権交代への決意を示した。これに先立ち、全国郵便局長会（全特）の幹部と会い、支持拡大を要請した。

　２３日には沖縄に入り、来週は福岡、長崎、熊本を訪問する予定。今後、週３～４か所のペースで、自民党候補との接戦が予想される重点選挙区を中心に全国をテコ入れして回る方針だ。

　訪問先は自民党の支持基盤が厚い農村部や離島を優先し、農家との懇談などを通じて保守層の取り込みを図る考えだ。小沢氏は「俺は田舎回りを黙々とやっていく」と周囲に語っている。


郵政事業の見直し、民主・小沢氏「継続」　労組幹部らと意見交換　／熊本県
2009/05/30朝日新聞朝刊

　民主党の小沢一郎代表代行は２９日、熊本市の料理店で日本郵政グループ労働組合（ＪＰ労組）九州地方本部（組合員約２万５千人）の幹部ら約２０人と意見交換した。代表辞任後の来県は初めて。６月５、６両日にも熊本入りし、新顔候補が立候補予定の熊本２、３区を視察する予定。

　労組側は、民主党が掲げる郵政事業見直しの公約について説明を求めた。小沢氏は「小泉改革の名のもとに地域社会をぶっ壊した典型が郵政事業。抜本的見直しは私が代表を辞任してもしっかりと引き継いでいる」と答えた。

　同地方本部は、郵便事業会社と局会社の一体運営など郵便事業見直しを決議しており、山室光夫執行委員長は「民営化で職場は混乱した。民主党のマニフェスト継続を確認し一安心した」と話した。小沢氏は参加者から、民営化後の現場の混乱について聞いていたという。

　小沢氏は「旧来、自民党の強い県だが、自民を支持してきた地盤ほど『今の政権が地域を見捨てている』という批判が強い。何としても支持を得たい」と話した。


民主党・小沢氏がＪＰ労組と会談＝熊本
2009/05/30西部読売新聞朝刊

　民主党の小沢代表代行は２９日、熊本市で日本郵政グループ労働組合（ＪＰ労組）九州地方本部の役員らと会談し、次期衆院選に向けての協力を呼びかけた。

　会談は、地方本部が、郵政事業に対する民主党の意向を聞きたいと要請して実現。役員ら約２０人が出席し、非公開で約１時間半にわたって行われた。出席者によると、小沢氏が、政権交代後に郵政民営化の見直しを行うことを説明し、衆院選での支援を依頼したという。

　小沢氏は会談後、報道陣に対し、「ＪＰの有権者への影響力は大きい。我が党の候補者を応援して頂ければ、必ず成果が出ると確信している」と述べた。

　小沢氏は６月５、６日に、次期衆院選で新人を擁立する熊本２、３区を視察する予定で、「熊本は自民党が強い。この牙城を崩さなければいけない」と話した。


＜画像引用＞

Exhibition Freemasonry and the French Revolution, London, 1st July-18th Dec_ 09
http://www.freemasons-freemasonry.com/phpnews/show_news.php?uid=133


＜賀川豊彦書籍案内＞

『友愛の政治経済学 Ｂｒｏｔｈｅｒｈｏｏｄ Ｅｃｏｎｏｍｉｃｓ』（コープ出版）
６月１５日発売

『復刻版 死線を越えて』
http://www.amazon.co.jp/%E5%BE%A9%E5%88%BB%E7%89%88-%E6%AD%BB%E7%B7%9A%E3%82%92%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%81%A6-%E8%B3%80%E5%B7%9D-%E8%B1%8A%E5%BD%A6/dp/4569708013/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1245076157&sr=1-1