今や中国の銀行が世界トップ3を独占 ― 2009/03/23 20:59
英フィナンシャル・タイムズ紙のFT Global 500を見ていた人はすでにご存知だと思いますが、
昨年あたりから国際金融界の地殻変動は明らかでした。
この10年で国際金融界も大きく様変わり。
あくまでも時価総額だけで見れば、
今や中国の銀行が世界ランキングのトップ3を独占。
なかなかよくできたFTのインタラクティブ・グラフィックスで遊んでいたら、
日本語記事も出てきました。
この事実を最も認めたくないであろう産経さんが、「意地の?付」で取り上げています
<画像引用記事>
FT_com - Video & Audio - Interactive graphics - The decade for global banks
http://www.ft.com/cms/s/0/ea450788-1573-11de-b9a9-0000779fd2ac.html
FT_com - Comment - Analysis - The fearsome become the fallen
http://www.ft.com/cms/s/0/2cd0a750-170a-11de-9a72-0000779fd2ac.html
<関連記事引用>
中国の銀行が世界トップ3を独占 国際金融界に地殻変動?
2009.3.23 18:01
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090323/fnc0903231804006-n1.htm
【ロンドン=木村正人】国際金融を支配してきた米国や英国の銀行が今回の金融危機で壊滅的な打撃を受け、代わりに中国の銀行が世界のトップ3(株式の時価総額)を独占したことが分かった。
23日付の英紙フィナンシャル・タイムズが伝えた。新興勢力のオーストラリアやブラジルの銀行もトップ20入りし、金融危機が国際金融の世界に地殻変動をもたらしたことを浮き彫りにした。
同紙によると、アジア通貨危機の傷跡が残る1999年5月には世界トップ20のうち米銀が11行、英銀が4行を占めた。世界1は米シティグループ(同1509億ドル)だったが、今回総額450億ドルの公的資金を受けるなど今月時点で46位(同137億ドル)に転落。
現時点でトップ20に残った米銀は、合併で経営体質を強化したJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなど4行で、英銀はHSBC1行だけ。株価急落を免れた中国工商銀行(1753億ドル)▽中国建設銀行(同1287億ドル)▽中国銀行(同1128億ドル)がトップ3を独占し、中国の台頭ぶりを印象づけた。
オーストラリアのウエストパック銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行、ブラジルのイタウ銀行もトップ20入りしており、投資リスクを健全に管理したカナダの銀行も躍進した。日本では三菱UFJフィナンシャル・グループが7位に入った。同紙は「税金投入で救済された銀行の営業は縮小されるかもしれない。金融危機の記憶が消えるまで再び銀行ブームが訪れることはない」と予測している。
コメント
_ マッドマン ― 2009/04/22 16:51
_ Y-SONODA ― 2009/04/23 01:02
マッドマンさんへ
「FTやエコノミストはロスチャイルド寄りだ!」との見方が根強いですね。
一度入念に調べたこともあるのですが、実際はそうでもないと思いますよ。
とはいえFTは中国を持ち上げるのが大好き。
この点を見据えて「あくまでも時価総額だけで見れば」と書いておきました。
時価総額を基準にすること自体に無理がありますからね。
それでは英国がなぜ中国を持ち上げようとしているのか。
これからの世界を読み解く上で極めて重要な視点になってくると思います。
「FTやエコノミストはロスチャイルド寄りだ!」との見方が根強いですね。
一度入念に調べたこともあるのですが、実際はそうでもないと思いますよ。
とはいえFTは中国を持ち上げるのが大好き。
この点を見据えて「あくまでも時価総額だけで見れば」と書いておきました。
時価総額を基準にすること自体に無理がありますからね。
それでは英国がなぜ中国を持ち上げようとしているのか。
これからの世界を読み解く上で極めて重要な視点になってくると思います。
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「あれ?」と思う「産経倫敦発」のベタ記事によく出会います。
倫敦発の記事は、英国寄り(ロスチャイルド)を発信する
という別の役割になっているのかな、と邪推しています。よくわかりませんが、昔から気になっています。