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日経7000円割れ阻止作戦に異議あり!(転載歓迎♪)2009/03/07 19:59

年金積立金管理運用独立行政法人 平成20年度 第3四半期運用状況


日本の新聞やテレビが決して報じようとしない「3月危機」に関するタブーがあります。
それは皆さんが最も敏感である年金に関するもの。

私も事情を察してあくまでもさらっとブログで取り上げてきましたがw、
どう考えてもこれは日本人なら誰もが知っておく必要がある大問題だと思うのです。

2月中旬以降、欧州系年金筋やヘッジファンドによる売りが続いている東京市場。

こうした中で、心理的節目である7000円割れを食い止めようと、
「このところ1日計500億円のペース」(邦銀筋)という公的年金の買いが続いています。

公的資金が日経平均7000円割れを阻止しようと連日孤軍奮闘しているのです。

この公的年金は、厚生労働省所管の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が信託銀行などを通じて運用しています。

先月27日、GPIFは2008年度第3四半期(昨年10~12月期)の市場運用での総合収益額(運用損益)が、5兆7398億円の赤字なったと発表しました。

これは2四半期連続の赤字。
しかも、01年度に自主運用を初めてから四半期ベースで過去最大の運用損。

現在の7000円割れ阻止作戦によって、赤字はさらに膨らむでしょう。
リバランスという事情だけで納得できるような問題ではありません。

銀行とて含み損を抱えた保有株を手放す動きもなし。
これは結局銀行も我らの年金に依存しているということ。

本当に情けない。
所詮日本の銀行など、この程度のものか。
「いつまでも甘えるな!」と言いたい。

私も日本の「失われた10年再び」を避けたいと願っています。
よって、仕方ないと思っています。

それでも、この公的年金により株価買い支えに対する議論はあってもいい。
なぜ、日本の新聞もテレビもこの問題を取り上げない?
なぜ議論をしようとしない?

こんなことを続けているから、日本人はどんどんおバカになっていくのです。

少なくとも公的年金を預かり運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に、
説明責任はあるはずです。


<関連記事>

▼〔株式マーケットアイ〕公的年金が500億円規模の買い観測、日経7000円割れを阻止
2009年 03月 6日 15:12 JST
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK024558920090306

〔株式マーケットアイ〕

 <15:12> 公的年金が500億円規模の買い観測、日経7000円割れを阻止

 ある株式トレーダーによると、きょうは取引序盤から公的年金とみられる買いが膨らみ、前場、後場を通じて500億円規模の買いが入ったと指摘されている。海外勢が日本の銀行株を中心に売り進め、日経平均がじりじり下げた。同トレーダーは「日経平均7000円割れを阻止するとの意思表示のようだった」と話している。


▼株、公的年金が買い支えか
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20090305-OYT8T00380.htm

 4日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は前日比61円24銭高の7290円96銭で取引を終えた。前日に続いて一時、終値のバブル後最安値(7162円90銭)を下回ったが、アジアの主要株式市場の上昇を受けて買い戻しの動きが強まった。

 企業業績の先行き懸念が根強い中で、日経平均が7000円の大台割れ寸前で踏みとどまっている背景には、国民年金や厚生年金など公的年金による買い支えがあるようだ。

 公的年金は、厚生労働省所管の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が信託銀行などを通じて運用している。大和総研によると、公的年金の保有株の時価総額は約18兆円で、市場全体の約5%を占める。

 GPIFは、「資産の配分を長期的に維持することが運用の基本」との方針から、国内株の全保有資産に占める比率を11%とし、株価が下がれば国内株を買い増している。

 同総研の土屋貴裕氏によると、国内株の比率は1月末時点で8%程度に低下しており、1月末の相場環境をもとに試算すると2兆~3兆円分を買い増す必要があるという。

 こうした調整は、公的年金だけでなく企業年金の運用でも行われている。外国人投資家らが売り圧力を強める中、市場関係者は年金基金を数少ない買い手として注視している。(笹子美奈子)

(2009年3月5日 読売新聞)

▼年金運用:損失5.7兆円 過去最大、累積赤字転落の恐れ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090228k0000m010064000c.html

 厚生労働省所管の年金積立金管理運用独立行政法人は27日、08年10~12月期の年金資金運用結果を公表した。市場運用分は収益率マイナス6.09%で、四半期ベースで過去最大の赤字幅となる5兆7398億円の運用損となった。08年4~12月期で8兆6738億円の赤字と、通期で過去最大の赤字だった07年度の5兆8400億円を既に上回っている。

 年金資金は01~07年度で累積黒字が約10兆3400億円あったが、08年4月からの9カ月間で約1兆6700億円に目減り。株価は年明け以降も下落傾向にあり、年度末には黒字をすべてはき出してしまう可能性もある。

 市場運用は、国内債券で1兆5105億円を稼いだものの、株式急落と円高が影響し、外国株は3兆4763億円の赤字、国内株は2兆6638億円の赤字を計上した。

 同法人は財投債を含め計116兆6299億円(うち市場運用分90兆4349億円)を運用。10~12月期は財投債で796億円の収益があり、運用資産全体では5兆6601億円(収益率マイナス4.68%)の赤字運用だった。【吉田啓志】

毎日新聞 2009年2月27日 20時12分


●年金積立金運用損 10~12月期拡大 08年度累計、10兆円超え危機(画像引用)
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200902280030a.nwc

●来週の日経平均、バブル後最安値を意識へ
2009年 03月 7日 16:17 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36853320090307


★年金積立金管理運用独立行政法人 平成20年度 第3四半期運用状況
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h20_p03.pdf

コメント

_ K ― 2009/03/07 21:31

あたりまえだけどね・・・
(前略)
○で、下のグラフは信託銀行の売買動向ですから、ほとんど年金でしょう。
さがっているときにたくさん買ってあがっているときにどんどん売ってますね。考えようによってはこれ、上手です。

○何せいまみたいに下がっているときにたくさん買いますからね。彼らはたとえば株式20%と配分を決めると一年間常にその額になるように調整をします。

従って価格が下がると持っている株式の合計金額が下がってしまうのでその分買いに来るわけです。ちょうど今がそうなわけですが、株に関しては外人>年金なので外人の売りにじわじわ押されるわけですが、HFが弱って思い切りショートが振れないので、リバランスの年金買いと外人売りが拮抗するとちょうど今のように低位安定横ばい相場が形成される訳です。(後略)
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/7460e6bb9bcd136ba680bbfccfaa45e6

悪くもなさそうですが。

_ とおる ― 2009/03/07 22:16

外人の投資家は、年金が買ってくれるので、安心して売れるということでしょうか。
米国債を買う代わりに、年金資金を放出して、外人投資家に資金供給?

_ ぽん夫人 ― 2009/03/07 22:20

えええええっっっ(涙)
ああ、就職氷河期世代夫婦は、
先行きの全く見えないこの国に
やたらと高い健康保険とイラットする程度に高い年金を
払えど、払えど、心配事は消えていかない。
切ない時代にうまれたものだと、
涙で、前が見えなくなるのです(大粒・・・。)

今まではそうやってても、よかったでしょう。
でも、今は今までとはぜんぜんちがうだろうよっっ。

議論くらい、目にみえるところでやってて欲しいです。
素人にはちっともわからんのですもの。

_ Y-SONODA ― 2009/03/08 00:36

★Kさんへ

>悪くもなさそうですが。

そうだといいのですが・・・。

年金積立金管理運用独立行政法人の第4四半期の数字が出るまでわかりませんが、
これまでの累積黒字が吹き飛んで、赤字に転落する可能性が大。

今はまさに決算を控えた緊急事態。
おそらく「損してもいいから買い支えろ」などという無茶な指示が出ているのではないかと。

さらに次の局面がすぐに待っています。
3月対策の反動から、誰もが4月の下落が怖いといい始めていますよ。


★とおるさんへ

外国人投資家はあまり公的年金のことを意識していないかも。
それに日本は米国債を買い増ししていると思いますよ。

★ぽん夫人さんへ

今の日本はすごく変ですよ。
この年金のこともトヨタGMのこともほとんど新聞は触れていません。
とはいえ知らないわけじゃないのです。
報道を控えているといった感じ。
それほど事態が深刻なのです。

こうした中で、
みんなが知らないところで必死に頑張っている人たちがいる。
年金積立金管理運用独立行政法人もそのひとつ。

しかし何も知らない人は、
年金運用が累積赤字に転落すれば騒ぎ出す。
メディアも叩き出す。
共産党はすでに攻撃準備中でしょうw

_ K ― 2009/03/08 01:15

かつて日銀砲で2000のHFを倒産に追い込んだとの噂話の様に、圧倒的な買いで外国人売りを駆逐すれば良いのです。
問題は、それだけの資金を投入する覚悟があるか。

_ ぽん夫人 ― 2009/03/08 01:52

経過が見えないのに
いきなり結論だけが提示され、
わーーわー騒音が鳴り響きだす。

どんどん、おばかになっていきますね。確かに。
もう面倒だっっ、と子供から老齢までニートになっちゃうよ。。。

結論を出す前に経過が見える、そして見えているか、
見ていたか、自分に言い聞かせても、
どうにもならん事がありますね。

_ ぽん夫人 ― 2009/03/08 01:57

経過は全く見えないのに
いきなり結論だけが提示され、
わーわー騒音が鳴り響きだす。

どんどん、おばかになっていきますね。確かに。
もう面倒だっっ、と子供から老齢までニートになっちゃうよ。。。

結論を出す前に経過が見ようとする。、そして見えているか、見ていたか・・・。
 
とは思ってみても・・・。ただの国民ですと難しいですね。それに甘えてもいけないんでしょうが。

_ Y-SONODA ― 2009/03/09 00:28

★Kさんへ

覚悟ですか~。

短期決戦ならいいと思うのですが、
最短で2年、最長で10年という長期戦に対して、
覚悟ってできるのでしょうか?

★ぽん夫人さんへ

小沢氏関連の世論調査が続々と出てきました。
わーわーの矛先がコロッと変わりました。

日本人はいくらでも操作できることを示しているのではないかと。
戦前も今もほとんど変わっていなかったり。

こういう時はですね。
クスノキの巨樹にように怒らず騒がず堂々と構えて、
世の中を眺めているのが一番いいのではないかと思っています。

_ へなちょこエンジニア ― 2009/03/10 08:27

園田さんへ
>クスノキの巨樹にように怒らず騒がず堂々と構えて、
半藤氏の昭和史5つの教訓に
1.国民的熱狂を作ってはいけない。
4.問題が起こったときに対症療法敵ですぐに成果を求める短兵急な発想をする。
なんてのがありましたね。
葉は落としても根元を腐らさないようにしなくちゃね。

_ Y-SONODA ― 2009/03/12 01:08

へなちょこエンジニアさんへ

クスノキは常緑樹ですが、新葉がでる春頃に前年の葉は落ちていきます。
落ちた葉は根を守る役割も担っているように思うのです。
こういうサイクルが必要かも。

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