「失われた10年」の日米比較研究 ― 2009/01/28 09:13
ケネス・ロゴフとカーメン・ラインハートの論文に続いて、
星岳雄とアニル・カシャップの論文が話題を集めています。
どうやら米国は日本と同じ過ちを繰り返している。
救済すべき銀行と破綻させるべき銀行の選別ができていない。
すなわち「さよならの基準」があいまい。
米国は謙虚に日本から学ぼうとするのでしょうか。
覇者の驕りも見えてきた米国。
どうやら日本の「失われた10年」と同じ道をたどりそうです。
そうなると今なお抜け出せずにいる日本は米国にも足を引っ張られて、
10年延長の「失われた25年」になるかもしれない。
私自身、日本の10年延長はもはや避けられないと半ばあきらめているのですが、
この間に日本から新たな息吹が芽生えてくるような気がしてならない。
森野榮一氏が語ってくれたように地に還ればいいのです。
そうすればきっといい冬眠になるはず。
<関連記事&関連論文>
What the U.S. Can Learn from Japan's Lost Decade(画像引用)
http://www.businessweek.com/magazine/content/09_03/b4116000324539.htm?chan=top+news_top+news+index+-+temp_news+%2B+analysis
Will the US Bank Recapitalization Succeed? Lessons from Japan
by Takeo Hoshi and Anil K Kashyap
http://faculty.chicagogsb.edu/anil.kashyap/research/will_us_bank_recapitalization_succeed2.pdf
米金融安定化策は成功するのか?
アニル カシャップ
星 岳雄
http://irps.ucsd.edu/assets/022/8609.pdf
Is the 2007 U.S. Sub-Prime Financial Crisis So Different?
An International Historical Comparison
Carmen M. Reinhart
Kenneth S. Rogoff
http://www.economics.harvard.edu/faculty/rogoff/files/Is_The_US_Subprime_Crisis_So_Different.pdf
オバマのインナー・サークル(8)「失われた10年」との対決
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/12/10/4001050
森野榮一氏の五行大義論から久高島へ
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/12/17/4012353
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_ 米流時評 - 2009/01/28 12:30
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