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<ブッシュ8年>歴史家の厳しい評価2008/12/22 08:06

<ブッシュ8年>歴史家の厳しい評価


中には私が反米だと思っている人もいるかもしれませんが(笑)、
実際はアメリカ大好き人間だったりします。

しかも、理想を振りかざす人たちがどうも苦手なので、
民主党よりも共和党を応援しています。
それでもブッシュ政権だけはどうしても好きになれなかった。

同時多発テロが米国を変えた。ブッシュを変えた。
こんな見方もありますね。

私はブッシュ家の血が同時多発テロを引き起こしたと見ています。
そして、ブッシュの取り巻きは同時多発テロを最大限に利用したことからも、
あまり同情はしていないのです。

ブッシュの8年がまもなく終わる。
これからいろんな評価が出てくると思うので、
このあたりもこれからこのブログで取り上げていきますね。

まずは昨日(12月21日)の毎日新聞朝刊の記事から。

▼引用開始

余録:靴投げられたブッシュ
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20081221k0000m070118000c.html

 握手のために差し出された手を無視する。何度も腕時計を見る。頭を後ろへそらす。口の一端だけをゆがめてひきつり笑いをする▲いずれも相手をさげすむ信号だ。動物行動学者、デズモンド・モリスによれば「人が他人を軽蔑(けいべつ)する方法はあまりにも多種多様なので、どの動物も人間にはかなわない」(「マンウォッチング」)。中でも、つばをはいたり、鼻をつまむのは軽蔑の「汚物信号」とされる。「不潔は醜さを意味するから」とモリスは説明する▲とすれば、あの靴も「汚物信号」に使われたのだろう。イラクを訪問したブッシュ米大統領に記者が投げつけた靴のことだ。米紙によれば、靴は地面を踏んで汚れているので、靴でたたく相手は靴より汚いことになる。イラクでは最大の侮辱とみなされる▲二つ目を投げる時「夫を亡くした妻、孤児、イラクで殺された者からだ」と叫んだそうだから、憤激も込められていた。ブッシュ政権の幕切れを象徴する光景として世界中が記憶するだろう▲イラクまで行かなくても、米国内でもブッシュさんの威信は落ちた。米国の歴史家のネット投票では98%が「失敗した大統領」と認定し、61%が「史上最悪の大統領」と酷評した。世論調査では「平均以下」とみなす人が58%で、レーガン以降の4人の大統領で最低の評価だ▲本人が「任期中で最大の後悔はイラクの情報の誤りだ」とテレビで語ったのにも驚いた。イラク開戦の理由にした大量破壊兵器が存在しなかったことを最後になって悔やむ。「戦争の用意が私にはできていなかった」などと今さら、何をいうのだろう。8年間のブッシュ時代が終わる。ため息とともに。

▲引用終了


さて、この記事にある「米国の歴史家のネット投票」について紹介しておきます。

この調査報告はヒストリー・ニュース・ネットワークが今年4月1日に公表したもの。
プロの歴史家109人の見解が反映されています。

調査結果は画像の通り。

109人中107人(98.2%)がブッシュを「失敗した大統領」と判断し、
わずか2人(1.8%)だけが「成功」と評価しました。

ブッシュ含め42人の歴代大統領の中で、
61%の歴史家がブッシュを「史上最悪の大統領」と結論付け、
35%が「31位~41位」、4%が「2位から30位」と回答しています。

ブッシュに対する歴史家の評価は極めて厳しいようです。


<関連記事>
HNN Poll: 61% of Historians Rate the Bush Presidency Worst
http://hnn.us/articles/48916.html