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英フィナンシャル・タイムズ紙のグルジア・イスラエル記事2008/08/12 05:08

英フィナンシャル・タイムズ紙のグルジア・イスラエル記事
日本のメディア各社さんはグルジアとイスラエルの関係を報じていないですね。米国か英国の大手メディアが報じると追いかけるはずなのになぁ。

そういえば「ネオコン」も英フィナンシャル・タイムズ紙あたりが使い始めてようやく取り上げましたよね。よく観察しているでしょw

とはいえ、あなたたちが大好きな英フィナンシャル・タイムズ紙はちゃんと報じていますが、これを見落としているのでしょうか。それとも最近海外記事のスペースが削られているからでしょうか。それでもこの動きを押さえておかないと次の展開が見えなくなりますよ。

画像の通り記事は二つありますが、内容的にはほぼ同じなので8月11日付記事のみ貼り付けておきますね。

▼以下引用開始
Israel on defensive as military ties draw criticism
By Tobias Buck in Jerusalem
Published: August 11 2008 03:00 | Last updated: August 11 2008 03:00
http://www.ft.com/cms/s/0/ff252094-673a-11dd-808f-0000779fd18c.html

Israel's military relations with Georgia came under the spotlight yesterday as authorities insisted they had repeatedly turned down requests from Tbilisi to supply advanced offensive weapons, writes Tobias Buck in Jerusalem .

Russia lashed out at countries with military ties to Georgia. "Those who have been supplying arms to Georgia should feel part of the blame for the loss of life of civilians, including many Russian citizens," said Sergei Lavrov, the foreign minister.

Israeli media reported that the country's defence industry sold goods worth several hundred million dollars to Tbilisi in recent years, including drones, night-vision equipment and mortar shells. A number of retired Israeli army officers also provided training to Georgian troops.

Yedioth Ahronoth, Israel's biggest newspaper, also stressed the personal ties between the two countries, noting that Davit Kezerashvili, Georgia's defence minister, went to school in Israel.

But Shlomo Dror, a spokesman for Israel's defence ministry, said that Israeli weapons exports and training assistance were largely limited to defensive equipment and anti-terrorism training. He declined to give precise figures for weapons exports to Georgia, but stressed Israel was not among the top three suppliers.

Tzipi Livni, Israel's foreign minister, held several meetings yesterday to discuss the crisis in the Caucasus, although officials said they dealt mainly with the fate of Israeli tourists stranded in Georgia and Georgian Jews.
▲引用終了

▼もうひとつはこちら
Israel on defensive
By Tobias Buck in Jerusalem
Published: August 10 2008 21:48 | Last updated: August 10 2008 21:48
http://www.ft.com/cms/s/0/0ab79bf8-671d-11dd-808f-0000779fd18c.html

「英BP vs. ロシア」で読み解くパイプライン戦争2008/08/12 08:15

出国に追い込まれたダドリーCEO

さて今回のグルジアでのパイプライン戦争の更なる深層に迫ってみましょう。これがあるから追いかけているのです!

世界中が注目しているバクー・トビリシ・ジェイハン・パイプライン (BTCパイプライン)のオペレーター・操業主体者は国際石油資本(メジャー)の英BPです。

実はこのパイプライン戦争は英BPとロシアの戦争という見方もできる。
この見方は欧米主要メディアもまだ怖がって報道していない。
このブログが世界初かもねw


きっかけは2003年。この年BPはロシアの石油大手チュメニ石油(TNK)と合弁会社「TNK―BP」を設立。BPは新会社に50%出資、西側企業の対ロ投資額としては過去最大規模となった。しかもプーチン大統領の訪英に合わせて調印されます。

しかし、このTNK―BPをめぐってドタバタが続く続く。

2006年にはBP系の企業幹部がイルクーツク郊外で射殺されるという事件が発生。怖いですねぇ。

そして今年3月にはロシア連邦保安局(FSB)がTNK―BPの社員を産業スパイ容疑で逮捕。

そして、先月7月24日には、なんとBPから派遣されていたTNK―BPの社長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・ダドリーがロシア当局から労働ビザの延長を拒否され、出国に追い込まれちゃった。

ロシア側はBPを追い出して経営主導権を掌握した上で、資産を政府系独占ガス会社のガスプロムか国営石油ロスネフチに売却するとの観測が浮上しています。

BPは原油生産量の約4分の1をTNK―BPに依存しているといわれていることから、権益を失えば大打撃となりますね。

ロシアはすごみを効かせてこんな風に脅しているのです。

「BPさんよ。TNK―BPの件で言うこと聞かないとBTCパイプラインまで失うことになるぞ。どうなってもしらねーからな。ほんとにやるぞ。いひひひひ」

怖い。本当に怖いですね。ロシアはえらいことをやってますね。

BPはどう対応するのか。
なんといってもBPにはプーチンでさえも怖がるあの人がいます。
あの人が動く時、欧米は間違いなく結束する。
そうなると、これは大変なことになりますよ。

こういう時は「誰がBPとロシアをぶつけたの?」と考えることも重要。そうなると米国と並んで、やはりイスラエルの可能性も当然浮上してきます。

(つづく)

<キーワード>
パイプライン戦争、石油、原油、バクー・トビリシ・ジェイハン・パイプライン、BTCパイプライン、英国、イギリス、アイルランド、ロシア、グルジア、南オセチア、トルコ、イスラエル、国際石油資本、メジャー、BP、TNK―BP、ガスプロム、ロスネフチ、プーチン、メドベージェフ、ロバート・ダドリー、ピーター・サザランド、ピーター・サザーランド
Russia Georgia BP TNK-BP Robert Dudley Alfa, Access and Renova (AAR)

Peter Sutherland, chairman of BP, said that AAR's actions were doing "enormous damage" to Russia's reputation as a place to do business.
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7524153.stm

BP on alert as Russian jets attack pipeline in Georgia
http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2008/08/11/cnbp111.xm