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あの人は今:リチャード・アーミテージ2008/08/09 02:13

アーミテージマップ
リチャード・リー・アーミテージ元国務長官は「『ショー・ザ・フラッグ』(海上自衛隊の補給艦などのインド洋派遣)や『ブーツ・オン・ザ・グラウンド』(イラクへの陸上自衛隊の派遣)発言で日本でもすっかりお馴染みになりました。

この一連の発言とその巨体から来るイメージによって、日本ではバリバリのタカ派と思われているようですが、実際にはイラク戦争開戦に至る経緯の中でパウエル元国務長官と共にタカ派とは距離を置いていました。ブッシュ政権内でイラク戦争に最も反対した内のひとりです。

クリスチャンでもないのにカトリックを持ち上げ、プロテスタント右派を批判する理由を正直に申し上げると、カトリック=知性派、プロテスタント右派=反知性派の傾向があるのではないかと感じているからです。実際にはいろんな人がいるので傾向に過ぎないのですが、米国におけるカトリック及びプロテスタントの知性派であるユニテリアン&クエーカーとネイティブ・アメリカンの関係を見ても、知性派の方がまだ有色人種に対して寛容性を持っているのではないでしょうか。

親日派の代表でもあるアーミテージも米国では今なお少数派のカトリック信徒。本音では小泉純一郎に対してイラク戦争を思い止まるようにブッシュを説得して欲しいと期待していたのではないかと思います。

アーミテージといえば中央情報局(CIA)工作員名漏洩疑惑の情報源でした。実名を明かした相手が保守派著名コラムニストのロバート・ノバック。ノバックもつい先日悪性脳腫瘍のために引退を表明しました。ノバックといえば「日高義樹のワシントン・レポート」に何度も出演していた人ですね。

それにしてもこの事件も何か裏があったと思いますよ。結果としてチェイニー副大統領の首席補佐官側近だったルイス・“スクーター”リビーの追い出しに成功しましたからね。

このアーミテージは現在政治コンサルティング会社のアーミテージ・インターナショナル代表を務めながら、米石油大手コノコフィリップスや防衛産業向け情報技術サービス大手のマンテック・インターナショナルの社外取締役にも就任しています。

読売新聞によれば国務副長官就任以前前まで、石油、軍需関連などの日本企業6社の顧問も務めていたとのこと。今もこっそり顧問として招いている日本企業が多数あるかもしれません。

なんといってもマケイン政権が誕生した場合、アーミテージが要職に就く可能性が高いですからね。ひょっとしたらオバマ政権誕生でもジョセフ・ナイとの関係からアーミテージの名前が浮上するかもしれません。

<関連リンク>
Armitage International L.C.
http://www.armitageinternational.com/
http://www.armitageinternational.com/team/

ConocoPhillips 
http://www.conocophillips.com/
http://www.conocophillips.com/investor/governance/
board_directors/index.htm

ManTech International Corporation.
http://www.mantech.com/
http://www.mantech.com/about/board.asp

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