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「エココン」のエコエコ運動2008/06/25 01:30

岩手県八幡平

今手元に持ってきたのは、
コンラート・ローレンツの『人間性の解体』(思索社)。
昭和61年1月16日の第5刷発行になっています。

何度も読み返したのでもうボロボロなのですが、
ところどころに私の落書きが残されています。

その中にこんなことが。

「産経新聞にエコロジストはトマトだとする記事が載った。
初めは『緑』だが、後に『赤』になるということだ。」

当時の環境派への見方が象徴されていて、
なかなかおもしろいでしょ。

メディアでは毎日新聞と朝日新聞は環境にうるさくて、
保守派はこうした環境派を反企業的、反社会的とみなしていた。
確かにかなり赤っぽかったことは事実でしたけどね(汗)
特に反原発運動の盛り上がりが大きく影響していましたね。

こうした風潮はつい最近まであったように思うのですが、
最近は猫も杓子もエコエコ。
フジサンケイグループまでもがエコエコ言い出すと、
なんだかとても不思議な気分になります。

ブッシュ政権との関連でいえば、
ネオコンを逸早く日本で紹介したのはこの私です。
その私が今ここで新たな言葉をつくりましょう。

このエコエコ運動を繰り広げる保守派の人たちを
ズバリ、「エココン」と名付けることにしますwww
英語にすると、
eco-conservative、ecoconservativeですね。

皆さん、ぜひぜひ広げてね♪
目指すは世界だ!

それでは、なぜ保守派がここにきてエコに転じたのか!
なぜ、「エココン」が生まれ落ちたのか!

これはもう地球温暖化問題のおかげですね。
地球温暖化が原子力ルネッサンスを生み出したわけです。
そしてこの原子力ルネッサンスを推し進めようとする勢力と
保守派が見事に合体した。
とういうか、もともと一緒だったとの見方もあるw

90年代末までは「原子力は地球にとって敵か味方か」で
激しく議論が行われていました。
実は今もこの議論は続いているのですが、
なかなかメディアは取り上げない。

昔からの環境派の中には、
温暖化問題自体が原子力産業の陰謀だと言い出す人もいる。

え?お前はどうせ反原発なんだろうって?
いえいえ、そんなことはありませんよ。
今さら原発やめようなんて非現実的だと考えています。

とはいえ、「エココン」が地球を救えるとは到底思えない。
結局何も変わらないまま、
いずれ人類は滅びることになるのでしょう。
しかし、その時から、地球は元気になる。

このシナリオに結構希望を見出していたりするのが私です。
だって、せつないけど仕方ないと思うんですよね。
もうずっとそう思ってきましたよ。

それでは「エココン」の何が問題なのかを
これからのんびり取り上げていきたいと思います。